IMMは「ハイベータ通貨」のロングが縮小、円ショートはやや増加:最新IMMレポート分析
トウシル / 2018年2月21日 11時0分
IMMは「ハイベータ通貨」のロングが縮小、円ショートはやや増加:最新IMMレポート分析
IMMポジション推移(1/23 ~ 2/13)
円:ネットショート、やや増える。
CFTC(全米先物取引委員会、Commodity Futures Trading Commission)発表による2月13日現在の建玉報告によると、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)通貨先物市場における投機筋の円のネット枚数(円の買い建玉と売り建玉の差)は11万5,509枚のショートで、円の売り持ちが多い状況が64週続いています。ドル換算では、約136億ドル相当のドルの買い持ち(円の売り持ち)。円ショート金額は前週比2.3%(約3億ドル相当)増加しました。
建玉別の増減率は、買い建玉(円ロング)が前週比プラス8.2%、売り建玉(円ショート)は前週比プラス3.8%。
レポートの時点では、ドル/円はまだ108円台にいました。IMMでネットのショート枚数が増えていたのは、投機家がドル/円の下落を一時的、限定的と楽観的に考えていたせいだと思います。来週のポジションがどう変化しているか注目です。
IMM円 2016.02 ~ 2018.02
ユーロ:ネットロング、2週連続で減る
- ユーロのポジションは、買い残高が多い状況が41週続いています。
- 買い建玉から売り建玉を引いたネット枚数はプラス12万7,289枚で、前週比9.6%減少。
- ユーロ金額に引き直すと、約159億ユーロ(=約198億米ドル)のユーロ買い持ち。
- 建玉別の増減率は、買い建玉が前週比マイナス8.2%、売り建玉はマイナス6.4%。
IMMユーロ 2016.02 ~ 2018.02
豪ドル:ネットロング、ほぼなくなる
- 豪ドルのポジションは、買い残高が多い状況が6週続いています。
- 買い建玉から売り建玉を引いたネット枚数はプラス9,081枚で、前週比33.9%減少。
- 豪ドル金額に引き直すと、約9億豪ドル(=約7億米ドル)の豪ドル買い持ち。
- 株式市場の暴落で、リスクオフになったときに売られやすいハイベータ・カレンシーである豪ドルの処分に動いたようです。
- 建玉別の増減率は、買い建玉が前週比マイナス27.9%、売り建玉は前週比マイナス26.4%。
IMM豪ドル 2016.02 ~ 2018.02
ポンド:ネットロング、前週比4割超減る
- ポンドのネットポジションは、買い残高が多い状況が12週続いています。
- 買い建玉から売り建玉を引いたネット枚数はプラス1万4,940枚で、前週比46.4%減少。
- 豪ドル同様、ハイベータ・カレンシーのポンドが売られました。
- ポンド金額に引き直すと、約9億ポンド(=約13億米ドル)のポンド買い持ち。
- 建玉別の増減率は、買い建玉が前週比マイナス21.5%、売り建玉は前週比マイナス8.6%で、売り、買い両方の建玉が減りました。
IMMポンド 2016.02 ~ 2018.02
(荒地 潤)
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