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下落に備える保険としてeワラントを活用する方法

トウシル / 2018年3月6日 10時7分

下落に備える保険としてeワラントを活用する方法

下落に備える保険としてeワラントを活用する方法

日銀の動向が注目される理由とは?

 日経平均株価の変動が大きくなっているほか、円高も進んでおり、急落局面では保有している株式を売るほうがよいのか、それとも保有し続けるほうが良いのか悩ましいところです。特に保有している株式を手放したくない長期保有を前提とした場合はなおさらです。

 本稿では相場下落時に価格上昇が見込めるプット型eワラントを株価下落の保険代わりに利用する方法を紹介します。

実践例

 楽天証券のNISA保有残高ランキングによると一位はみずほFG(8411)でした(2018年3月5日時点)。そこで、みずほFGの実践例を紹介します。みずほFGの3月2日の終値は196.2円でした。前提として、既に株価190円で買い付けた当該株式を1,000株保有しているものとします。このまま継続保有したいけれども急落のリスクに備えたいので株価が180円を下回る部分に保険を掛けたいとします。なお、株式保有に生じた手数料は考慮していません。

<前提(2018年3月2日終値)>

 株価が180円を下回る部分について保険を掛けたい場合は、権利行使価格が180円のプット型eワラントを購入して満期日まで保有します。例えば、みずほフィナンシャルG プット292回という銘柄は権利行使価格180円、満期日が2018年4月11日です。このプット型eワラントを買い持ちすることで、2018年4月11日において株価が180円を下回る部分に保険を掛けることができます。

<プット型eワラント銘柄概要(2018年3月2日23:50時点)>

  • 売気配値(お客様が買付できる単価):1.13円 ※1
  • 満期日:2018年4月11日
  • 権利行使価格:180円
  • 1ワラント当たり原資産数:0.2 ※2
  • 対象株式1,000株に対して必要な買付数量:5,000ワラント※3
  • 買付金額:5,650円

※1 eワラントの価格は市場動向によって変化します。
※2 全てのeワラントに予め定められている小口化のための係数です。
※3 必要な買付数量=株式保有数量(1,000)÷1ワラント当たり原資産数(0.2)

 

 保有株のすべてに保険をかけるのであれば上記の式にあるように5,000ワラント必要となります。eワラントの満期日の2018年4月11日はこの保険の満期日とも言え、株価水準ごとの損益と保険によるヘッジ効果は表のとおりとなります。

 

 満期日の株価(満期決済に用いられるのは始値)が180円以上であった場合、合計損益(C)はeワラントの買付金額分(5,650円)だけ目減りすることになりますが、株価が180円を下回るほどeワラントの満期決済金額が大きくなるため、株価が下落したケースでは合計損益(C)は1万5,650円でとどまっています。

 たとえば株価が150円となった場合には株式の評価損益(A)は4万0,000円の損失ですが、eワラントの満期決済損益(B)が2万4,350円の利益になっているので合計すると1万5,650円で止まっています。

 なお、表では現物株式の購入に必要な一切の手数料は考慮されておりません。eワラントの取引手数料は無料ですが、お客様の買値と売値には売買価格差があり、この表では当該売買価格差は考慮されています。

 以上のようにプット型eワラントを下落に対する保険として活用することによって、現物株を手放すことなく最大損失を確定させることができます。ただし、これは満期日まで保有した場合です。満期日より前であればeワラントは買い取ってもらえるため、株価が上昇していて保険を掛ける必要性がなくなったらeワラントを売却してしまってもかまいません。

 

【eワラントについて】

 eワラントは少額からレバレッジ投資が可能なカバードワラントという金融商品取引法上の有価証券です。レバレッジ投資が可能でありながら損失限定(投資した資金以上の損失はない)という特長を持っています。レバレッジ水準は国内外の個別株式・株価指数を対象原資産とする銘柄で2~20倍程度、為替を対象原資産とする銘柄で2~50倍程度です。

(eワラント証券)

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