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安倍、トランプ政治スキャンダルでドル下落。一時105円台半ば

トウシル / 2018年3月19日 10時46分

安倍、トランプ政治スキャンダルでドル下落。一時105円台半ば

安倍、トランプ政治スキャンダルでドル下落。一時105円台半ば

今週のレンジ予想

[今週のドル/円予想]

上値メドは107.99

下値メドは104.61

今朝の天気マークは「雨」

天気の判定基準くわしくはコチラ

 

毎ヨミ!FXマーケットニュース(3月16日)

ドル/円は、4営業日連続で安値更新

16日金曜日のドル/円は、前日比マイナス0.33円の106.01円で取引を終了しました。

 前日の終値に比べて0.20円以上のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「雨」になります。ドル/円は、かろうじて106円台をキープして引けましたが、海外市場では一時105.59円まで下落。4営業日連続で安値を更新しました。同時に上値も重くなっていて、高値は、先週水曜日から3営業日連続で切り下がっています。

  • :黒田日銀総裁の再任、参院で可決。
  • ユーロ:プラートECB(欧州中央銀行)理事「欧州経済は思った以上にたるみ(スラック)が大きい」
  • ポンド:元スパイの殺人未遂事件を巡り英ロの対立激化。ポンド売り要因にも
  • ポンド:ジョンソン英外相「プーチン大統領が犯行指示の可能性」
  • トルコリラ:対円で過去最安値を更新。一時26.88円まで。
  • ドル:2月住宅着工件数123.6万件、予想下回る。
  • ドル:2月鉱工業生産は前月比+1.1%、予想大幅に上回る。
  • ドル3月ミシガン大学消費者信頼感指数の速報値102、予想上回る
  • 株価:ダウ平均株価終値 24,946.51(+72.85ドル)。一時157ドル高まで上昇。
  • 原油:NY原油先物価格終値 62.34ドル。3日続伸。
     

今週の注目イベント

FOMC利上げへ。BOEとRBNZは据え置き。日本の物価は上昇か

 今週のハイライトはFOMC(米連邦公開市場委員会)です。RBNZ(ニュージーランド準備銀行)とBOE(英中央銀行)の政策金利を発表します。

 FOMCは今週の会合で、政策金利であるFF(フェデラルファンド)金利誘導目標を1.00~1.25%から1.50~1.75%に引き上げる方針。今回の利上げをマーケットはすでに100%織り込んでいて、次回6月の利上げ確率もすでに80%近くまで高まっています。

 注目ポイントは、FOMCメンバーによる今年の金利予想(点の分布で描かれるグラフで、ドットチャートと呼ばれます)です。これが引き上げられた場合、今年4回利上げの可能性が高まります。また、パウエルFRB議長は、今回が初めての記者会見ということで、こちらにも関心が集まっています。

 RBNZ、BOEは政策金を据え置く予定(22日)。日本の消費者物価指数(23日)も、日銀の政策に影響するため重要です。

 

今日の注目通貨

ドル/円

 先週のドル/円は、今月の高値を更新して107.29円まで上昇するなど週前半は好調でしたが、週後半にかけては、安値を更新しながら下落しました。(チャート1)

 金曜日のドル/円は、106.31円でオープン。東京時間につけた106.36円が高値。黒田日銀総裁が再任されたことで若干円安に動きましたが、保護主義政策に走るトランプ政権を警戒したドル売りで、海外時間には一時105.59円まで下落。その後は、強い米指標を見た買戻しや今週のFOMCに備えたポジション調整もあって106円台に戻しました。(チャート2)

 3月の安値/安値の50%は106.64円。この水準を下回っている限りは売りが優勢と考えます。今週のFOMC後はマーケットが上下することが期待されますが、戻り売りを待っている投資家も多いので上値は限定的かもしれません。

 今日のピボットは105.99円。レジスタンスは106.38円、106.79円。サポートは105.59円、105.20円になります。

 
 

ユーロ/ドル

 円を除くと、金曜日のマーケットでは全体的にドルの買い戻しが見られました。ユーロ/ドルは、1.2336ドルを高値に1.2260ドルまで下落して、2週間ぶりの安値をつけました。(チャート3)

 ECBの理事でエコノミストのプラート氏は、「欧州経済は思った以上にたるみ(スラック)が大きいため、インフレの戻りは遅くなる可能性」と発言。しかし、ECBの最初の利上げが2019年の3月か6月かで見方は分かれるものの、ECBが2019年の第2四半期に利上げするというのがマーケットの予想です。

 今日のピボットは1.2295ドル。レジスタンスは1.2330ドル、1.2372ドル。サポートは1.2254ドル、1.2219ドルになります。


 

ユーロ/円

 金曜日のユーロ/円は3日続落。ドル/円の戻りが鈍いなかで、ユーロ/ドルが下落したこと。クロス円を通じてのセーフヘブンの円買いオペレーションも続いているようです。(チャート4)

 先週は132.43円まで上昇して今月の高値をつけるまでは堅調でしたが、その後は下げ足を強めて金曜日の高値は130.89円で131円台にも戻れませんでした。安値は130.08円。今週130円を下に抜けると、年初来安値更新の可能性もでてきます。

 今日のピボットは130.43円。レジスタンスは130.78円、131.29円。サポートは129.91円、129.56円になります。

 

 


天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「曇り」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。


※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「曇り」80日でした。

 

<お知らせ>

2018年3月19日より、ご愛読いただいておりました連載「FXデイリーチャート」と、連載「デイリー為替情報」が合体し、新連載「毎ヨミ!為替Walker」としてリニューアルしました。これまでのバックナンバーはこちらよりご覧ください。
 

◎ 「FXデイリーチャート」のバックナンバーはこちら ≫≫

「デイリー為替情報」のバックナンバーはこちら ≫≫

(荒地 潤)

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