仮想通貨の保管方法、ウォレットの種類とは
トウシル / 2018年3月22日 8時32分
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仮想通貨の保管方法、ウォレットの種類とは
ウォレットの管理
ウォレットの管理は、「公開鍵」と、「秘密鍵」というふたつの鍵をペアにして行います。公開鍵は口座番号のようなもので、誰かに知られたとしてもあまり問題はありませんが、秘密鍵はパスワードや自宅の鍵のようなもので、決して第三者に知られてはいけないものです。
ウォレットを安全に利用するためには、この「秘密鍵」の管理が最重要となります。
ウォレットの種類
仮想通貨のウォレットは、大きく分けると「ホットウォレット」と「コールドウォレット」の2つに分類されます。
それぞれメリットとデメリットがありますので、特徴をよく理解し、両方を上手に利用して、便利にそして安全に仮想通貨を管理しましょう。それでは、それぞれの特徴について紹介していきます。
ホットウォレット
インターネット上で仮想通貨を保管するウェブウォレットとして、PCのデスクトップにダウンロードするソフトウェアウォレット、スマートフォンにダウンロードするスマホウォレットなどは、どれもホットウォレットです。
特徴は「常にインターネットに繋がっている」ということ。そのため、「リアルタイム送金、即時決済」などといった仮想通貨ならではの、時間や場所にとらわれないスピーディーなやり取りができることが最大のメリットです。
人気の高いホットウォレットには「ブレッドウォレット」や世界で一番利用されていると言われるウェブウォレットの「ブロックチェーンドットコム」があり、どちらもスマホでも利用できます。どちらも日本語対応可で、シンプルな操作性とセキュリティの高さが評価を得ています。
ただし、ホットウォレットには大きなデメリットもあります。
常時ネットワークとつながっているということは、第三者による不正アクセスの危険にさらされていることでもあるためです。
このリスクを減らすためには、ホットウォレットに必要以上の多額の仮想通貨を保管しないことが重要です。使う分だけ、取引する分だけを入れておく仮想通貨の「財布」として利用するとよいでしょう。
コールドウォレット
コールドウォレットは、インターネットと完全に切り離した環境で秘密鍵を保管するウォレットです。専用端末で保管するハードウェアウォレット、鉄やメタルプラスチックに保管する物理ウォレット、紙にメモしたり印刷して保管するペーパーウォレット、人間の脳に記憶する(秘密鍵の文字列を暗記する)ブレインウォレットがあります。
物理ウォレットは持ち運びや保管に難あり、一方ブレインウォレットは忘れてしまったら終わりなので、ウォレットとしての利用は現実的ではありません。専用端末を購入し使用するハードウェアウォレットや紙に印刷して保管するペーパーウォレットの利用がおすすめです。
コールドウォレットは、ネットワーク環境にないため流動的な仮想通貨の使い方はできませんが、「保管すること」に着目すれば、今のところ一番安全な方法といっていいでしょう。
人気のハードウェアウォレットには、Ledger(レジャー) 、TREZOR(トレザー)、Keepkey(キープキー)などがあります。いずれもビットコインだけでなく複数の仮想通貨に対応しています。価格は少々高価ですが、ハードウェアウォレットの価格以上の一定額の仮想通貨を保有する場合には安心と安全への投資と考えるとよいかもしれません。
ペーパーウォレットには、最も有名な作成サービスサイト「bitaddress.org」があります。作成された秘密鍵の記録は残らず、印刷後の秘密鍵の管理は本人のみとなります。紙にはインクの劣化や湿気等による文字のにじみ・消失といったリスクがありますので、ラミネート加工やコピーを用意するなど、保管方法の工夫も行うとより安心です。
コールドウォレットは実体のあるものですので、保管場所には注意を払う必要がありますが、金額や量が多かったり、動かす予定のない仮想通貨は、コールドウォレットを「金庫」や「貯金箱」のように利用してみるとよいでしょう。
両方をうまく使い分けるとより便利に
まとめると……
- インターネットにつながっている→ホットウォレット→気軽に使えるお財布
- インターネットにつながっていない→コールドウォレット→資産を守る金庫
となります。
両方のメリットを上手に活用して、大切な仮想通貨を守り、使用しましょう。
(フィスコ)
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