＃6：明治の文豪森鴎外はビール好き過ぎて･･･ ★ 明治維新タイムトリップ

トウシル / 2018年4月16日 9時0分

今回は明治維新150周年記念として「明治維新☆タイムトリップ特集」を企画しました。

明治の文豪で医師でもある森鴎外を虜にしたものとは？

軍医となり1884（明治17）年からドイツへ留学

明治の文豪で知られる森鴎外。津和野で幼少期を過ごした鴎外は著名な作家だけでなく、医師としての顔も持っています。鴎外の家系は代々藩医を務めていて、鴎外も医学の道を志すことになりました。９歳の時にはすでに15歳以上の学力があり、現在の東京大学医学部にあたる東京大学予科に最年少で入学したという逸話もあります。卒業後は軍医となり、1884（明治17）年からの4年間はドイツ留学を経験しています。

ちなみに、地ビールといえば、島根県には津和野産のシークワーサーを原料に使った地ビールがあります。

飲んだくれだけではない森鴎外

その留学時代に鴎外が虜になったのがビール。当時の日記にはビールを飲んで楽しんだという内容が多く記されていたほか、誕生日のプレゼントにドイツ人の友人からもらったビールジョッキを終生愛用していました。さらに、地ビールを求めて遠くの町まで足を運んだり、当時の駐独大使から「飲み過ぎ」と叱られたという話が残っていることからも、相当のビール好きだったことがうかがえます。

ただ、鴎外がスゴイのはただの飲んだくれだけでは終わらないところ。ビールの利尿作用について研究し、病気治療に有効であることを発表しています。その論文はドイツの医学雑誌に掲載されて評判は上々だったようです。