発表!27,000人が選んだ最優秀ファンド「第3回楽天証券ファンドアワード」
トウシル / 2018年5月25日 7時0分
発表!27,000人が選んだ最優秀ファンド「第3回楽天証券ファンドアワード」
1年間で最も優れた投資信託を選ぶ「楽天証券ファンドアワード」。データに基づく運用成績の評価と個人投資家の投票を組み合わせた、中立性と実用性の高いアワードです。国内および海外の株・債券など8つのカテゴリで選考が行われます。
3回目の開催となった今年も3~4月に投票が行われ、最優秀ファンドが決定しました!投票数は、なんと昨年の8,500票を大きく上回る約27,000票。この結果を、ぜひ投資信託選びの参考にしてみてください。
それではさっそく、今年の投票で選ばれた最優秀・優秀ファンドを発表します! 各ジャンルの受賞ファンドに対して、楽天証券経済研究所のファンドアナリスト・吉井崇裕がコメントしていますので、ぜひ投資のご参考にしてください。
1.国内株式部門
【吉井崇裕コメント】
国内株式部門では、3年トータルリターンで分類平均および市場平均をより効率的に上回る成績を残した3本のアクティブファンドが優秀賞に選出されました。投票の結果は、ファンドの管理費用(含む信託報酬)の低さを重視した票が集まり、「三井住友・配当フォーカスオープン」が最優秀賞に選出されました。
2.海外株式部門
【吉井崇裕コメント】
海外株式部門では、信託報酬が総じて低いインデックスファンドが分類平均およびアクティブファンドをより効率的に上回りました。投票の結果は、優秀賞に選出された3本のインデックスファンドのうち、ファンドの管理費用(含む信託報酬)が最も低く、3年トータルリターンも最も高い「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」が最優秀賞に選出されました。
3.国内債券部門
【吉井崇裕コメント】
国内債券部門では、信託報酬が低いインデックスファンドが分類平均をより効率的に上回る傾向でしたが、金利リスクのコントロールや社債などを組み入れる一部のアクティブファンドがインデックスファンドを上回る成績を残しました。投票の結果は、優秀賞に選出された3本のファンドのうち、ファンドの管理費用(含む信託報酬)が最も低い「三井住友・日本債券インデックス・ファンド」が最優秀賞に選出されました。
4.海外債券部門
【吉井崇裕コメント】
海外債券部門では、社債に投資するアクティブファンドが分類平均およびインデックスファンドを上回る成績を残しました。投票の結果は、優秀賞に選出された3本のファンドのうち、3年トータルリターンが最も高い「三菱UFJ/AMP グローバル・インフラ債券ファンド<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」が最優秀賞に選出されました。
5.国内不動産(リート)部門
【吉井崇裕コメント】
国内不動産(リート)部門では、信託報酬が低いインデックスファンドが分類平均をより効率的に上回る傾向でしたが、銘柄選択に長けた一部のアクティブファンドがインデックスファンドを上回る成績を残しました。投票の結果は、優秀賞に選出された3本のファンドのうち、ファンドの管理費用(含む信託報酬)が最も低い「野村インデックスファンド・J-REIT」が最優秀賞に選出されました。
6.海外不動産(リート)部門
【吉井崇裕コメント】
海外不動産(リート)部門では、信託報酬が低いインデックスファンドが分類平均をより効率的に上回る傾向でしたが、銘柄選択に長けた一部のアクティブファンドがインデックスファンドを上回る成績を残しました。投票の結果は、優秀賞に選出された3本のファンドのうち、相対的にファンドの管理費用(含む信託報酬)が低く、知名度が高い「野村インデックスファンド・外国REIT」が僅差で最優秀賞に選出されました。
7.バランス(固定配分)部門
【吉井崇裕コメント】
バランス(固定配分)部門では、過去3年間、上下の振れが大きい市場環境のなか、相対的に株式などの高リスク資産の組み入れが低く、為替リスクを抑制したファンドがより効率的な運用成果を残しました。投票の結果は、優秀賞に選出された3本のファンドのうち、3年トータルリターンが最も高く、相対的にファンドの管理費用(含む信託報酬)も低い「三井住友・ライフビュー・バランスファンド50(標準型)」が最優秀賞に選出されました。
8.バランス(可変配分)部門
【吉井崇裕コメント】
バランス(可変配分)部門では、過去3年間、上下の振れが大きい市場環境のなか、市場環境の変化に応じてリスクをコントロールするファンドや為替リスクを抑制したファンドがより効率的な運用成果を残しました。投票の結果は、優秀賞に選出された3本のファンドのうち、最も信託報酬が低い「東京海上・円資産バランスファンド(年1回決算型)」が最優秀賞に選出されました。
楽天証券ファンドアワード諮問委員の総評
浅岡 泰史氏 オフィス カジワラ1600 代表(元 年金積立金管理運用独立行政法人参与) |
今回の投票結果は、従前と比して、短期のパフォーマンスやまた管理費用の低さを優先することなく、ファンドの特性を十二分に認識した上で真摯に評価された結果になっていると感じる。その意味では、楽天証券ファンドアワードに関心をもたれた投資家の皆様のレベルの高さを改めて認識した。 選出された最優秀ファンドの関係者の皆様には、投資家の期待に益々応えていただくよう、なお一層の精進を期待する。 |
中桐 啓貴氏 ガイア株式会社 代表取締役社長 |
多くの部門でインデックス・ファンドが選出されており、投資家のコスト意識が一段と高まっていると感じる。単にコスト低減にとどまらず、インデックス・ファンドを活用した合理的なポートフォリオ構築という気運が高まっているようにも思われる。 一方、アクティブ・ファンドでは、「配当フォーカスオープン」や「Jリート・アクティブ・ファンド」など、優れた成果・投資効率を確保しているファンドが選出された。これらのファンドはこの1年の運用成果のみならず、3年、5年などのより長い期間でも良好な成果をあげているのが特徴で、中長期的な視点での銘柄選択が行われるようになってきていると思われる。 |
水瀬 ケンイチ氏 個人投資家(インデックス投資ブロガー) |
海外株式、海外不動産、国内債券、国内REIT部門では低コストなインデックスファンドが受賞している一方、国内株式部門では高配当やバリューといったスタイルのアクティブファンドが健闘した。また、海外債券部門は社債が好調だったため、これを多く保有するスタイルのアクティブファンドの受賞が目立った。 低コストという特長は将来にわたり継続的に有効な要素であるといえるが、高配当・バリュー・社債多めなどの要素は、相場状況により有効な時期とそうではない時期があることに、個人投資家は留意したい。 なお、ほとんどのアセットクラスにおいて、楽天証券の取り扱いがない、DC専用などの理由から評価対象外になっているものの、発表された最優秀ファンドよりも更に上位のファンドが存在する。投資家のことを考えるのであれば、これこそ公表するべきであると(アワードとは別枠でも構わない)、次回に向けての課題として申し伝えておきたい。 |
山本 智太郎氏 株式会社QUICK コンサルティング営業部 シニアコンサルタント |
ファンド評価は一般的にリターンやリスク等の情報に基づいて実施されるが、これが最良と言える方法は存在しない。本アワードは難解なパフォーマンス評価を楽天証券が担い、そこに実際の投資家の視点を加えるため投資家が何を重視しているのかを伺うことができる。その観点からすると今年もコストが重視されていたと思われる。 一方、目論見書等の資料は一部の運用会社において前向きな改善が見られるもののコストやファンド特性の説明など、今回の受賞ファンドを見ても十分とは言えない。多くの個人投資家がネット上でこれらのファンドを認識できるようにするためにも開示資料のより一層の充実が急がれる。 |
renny氏 個人投資家(投信ブロガー) |
日本株式は特徴あるアクティブファンドが選出されているが、引き続き、特徴のある良質なファンドの登場を期待している。同時に、特徴をしっかり持ったファンドについては、月次レポートや目論見書、運用報告書等で積極的にその特徴を説明しようとする姿勢を占めてもらえるとファンド選びの参考になると思う。 外国株式はインデックスファンドばかりで少しつまらない。特徴のある運用で良好な実績を残すファンドの登場に期待。 |
(50音順)
(楽天証券)
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