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貿易戦争は安全保障問題に。ドル/円は109円台に下落

トウシル / 2018年6月26日 9時26分

貿易戦争は安全保障問題に。ドル/円は109円台に下落

貿易戦争は安全保障問題に。ドル/円は109円台に下落

本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは110.38

下値メドは109.05

今朝の天気マークは「雨」

天気の判定基準くわしくはコチラ

 

毎ヨミ!FXトップニュース(6月25日)

25日のドル/円の終値は109.74円

 前営業日に比べ0.24円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは、「雨」です。

  • TRL:トルコ大統領選、エルドアン氏が過半数の票を得て勝利宣言
  • USD:中国資本25%以上の企業による米企業買収の禁止を検討
  • USD:ナバロNTC(米国家通商会議)委員長「トランプ大統領の貿易政策について誤解ある」
  • EUR:独6月Ifo景況感指数 101.8、予想より強い
  • JPY:安倍首相の支持率が上昇、不支持を4カ月ぶりに上回る

主要指標終値

※高値、安値は終値ベース

 

本日の注目通貨

ドル/円:109円台まで円高進む

 貿易戦争拡大の懸念が深まるなか、週明けのドル/円は一時109.37円まで大きく下落(チャート1)。

 トランプ米大統領が、IEEPA(国際緊急経済権限法)に基づいて、中国資本の企業が新エネルギー車やロボット工学、航空宇宙など「産業上重要な技術」を持つ米国企業へ投資することを制限との報道が理由。国際緊急経済権限法とは、米国の安全保障や経済に重大な脅威が発生した場合、外国が保有する米国の資産について、その権利の破棄や無効化などができるという法律です。

 米中の対立は貿易から安全保障の分野まで拡大したのかという懸念で投資家心理が後退。欧米の株価は軒並み下落、ダウ平均株価は330ドル近い大幅安となりました。

 その後、米NTC(米国家通商会議)のナバロ委員長が投資制限報道の火消しに走ったことで110.03円まで急反発。しかし110円は維持できず、すぐに109円台に押し戻されて引けました。

トルコリラ/円:選挙後の買いは続かず

 エルドアン大統領が週末のトルコ総選挙で勝利。トルコの政治不透明感が消えて週明けの東京市場はトルコリラ買いが優勢。トルコリラ/円は東京時間午後に24.11円まで急上昇しましたが、勢いはここまで。欧州時間には23.14円まで大きく押し戻されてしまい、結局は先週末とほぼ同じ水準で引けました。選挙による上昇分は1日と経たずに全て吐き出してしましました(チャート2)。

 トルコ大統領補佐官から、トルコ中央銀行の独立性を尊重するとの発言があって買戻しが入る場面がありましたが、マーケットはまだ懐疑的なようです。

 

トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

27~29日:RBNZ政策金利、米、英、カナダGDP、ユーロ圏CPIなど

経済指標過去データはこちらをチェック!

天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。


※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。

 

(荒地 潤)

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