7月は決戦の月!調整相場で日柄調整か、それともリスクオフか?
トウシル / 2018年6月28日 17時12分
7月は決戦の月!調整相場で日柄調整か、それともリスクオフか?
米国株の中間選挙年サイクル
下のチャートは過去116年間の『米国株の中間選挙年サイクル』である。今年は米国の中間選挙の年だが、中間選挙年サイクルでは「株は8月に天井をつけて、11月半ばに買い場が来る」という結果になっている。米中間の「貿易戦争」の懸念が高まるなか、株式市場では『米国株の中間選挙年サイクル』が話題になり始めている。
米大統領選挙サイクルの2年目
7月相場のボラティリティジャンプにご用心!?
米中貿易摩擦再燃をはじめとする貿易戦争懸念、米国の輸入自動車への追加関税、イタリア、スペインなどの南欧不安など懸念材料をあげればきりがない。直近ではメルケル政権が移民問題で足元がぐらついている。移民問題というのは国内の内戦状態だ。
トランプ米大統領は同盟国にもイラン産原油の輸入をゼロにするよう、強硬な姿勢を示している。シェールオイルで石油問題のなくなった米国は、サウジアラビアやイスラエルに対しても知らん顔をしており、まさに米国は世界から撤収していく鎖国的態度をとっている。
それでも現在の市場環境は極めて楽観的にみえる。しかし、貿易戦争がこじれれば、7月はリスクオフ相場になってもおかしくない。トランプ政権は中国製品に対する第1弾の制裁関税を7月6日に発動する予定となっている。それまでに水面下の2国間交渉は進むのだろうか?
先週のレポートでも指摘したが、やはり米国株市場は下落した。チャート下段のATR(14)の推移をみると、貿易戦争の夏と言われる7月相場でボラティリティジャンプが起こってもおかしくない状況にある。
S&P500とVIX指数の推移(日足)
日経平均株価の先行指標となっているシカゴの木材先物(日足)標準偏差ボラティリティトレードモデル
米著名投資家のラリー・ウィリアムズは、「フォーキャストラインが下落に向かう7月の米株式市場は軟調に推移する」とみているようだ。
ラリー・ウィリアムズのS&P500先物予測
為替相場と取引タイムフレーム
最近、筆者は運用者やブローカーから「動かない、方向感がない」相場へのボヤキを毎日聞かされている。しかし、通貨ペアやタイムフレームを変えれば、いくらでもチャンスは転がっている。相場は観察する時間枠(タイムフレーム)によって、相場認識が全く変わる。収益機会は日足だけではないということだ。
以下はユーロ/ドル、ドル/スイスフラン、ドル/円の30分足・1時間足・4時間足・日足のチャートである。
日足のトレンドの有無は1時間足や30分足の取引においても最重要ファクターだが、取引タイムフレームの選択ということで言えば、1時間足のADXや標準偏差ボラティリティの形状が一番安定している。
筆者はこれまで4時間足以下のタイムフレームでの標準偏差ボラティリティトレードを推奨してきたが、日足相場よりも資金効率が抜群に良いし、実際、1時間足取引の収益が一番安定している。
ユーロ/ドル(30分足)標準偏差ボラティリティトレードモデル
ドル/スイスフラン(30分足)標準偏差ボラティリティトレードモデル
ドル/円(30分足)標準偏差ボラティリティトレードモデル
ユーロ/ドル(1時間足)標準偏差ボラティリティトレードモデル
ドル/スイスフラン(1時間足)標準偏差ボラティリティトレードモデル
ドル/円(1時間足)標準偏差ボラティリティトレードモデル
ユーロ/ドル(4時間足)標準偏差ボラティリティトレードモデル
ドル/スイスフラン(4時間足)標準偏差ボラティリティトレードモデル
ドル/円(4時間足)標準偏差ボラティリティトレードモデル
ユーロ/ドル(日足)標準偏差ボラティリティトレードモデル
ドル/スイスフラン(日足)標準偏差ボラティリティトレードモデル
ドル/円(日足)標準偏差ボラティリティトレードモデル
「私たちは必ずしも特定の時期にうまく乗れるわけではない。だが注意深く検討すれば、不確かな世界でも最も理にかなう投資哲学はトレンドフォローだ。トレンドフォローは高値で買ったり安値で空売りする。19年間、私たちは一貫して高値で買い、安値で空売りした。もしトレンドが市場の根本的な性質でなければ、私たちのような取引手法ではたちまち廃業に追い込まれていただろう。しかし、トレンドはこの世の不可欠で根本的な現実だ」(ジョン・W・ヘンリー)
(石原 順)
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