「守りながら増やす運用を目指す」最優秀ファンド受賞!東京海上アセットマネジメント社長に聞く
トウシル / 2018年9月4日 10時44分
「守りながら増やす運用を目指す」最優秀ファンド受賞!東京海上アセットマネジメント社長に聞く
第3回・楽天証券ファンドアワード最優秀ファンド賞授賞式
楽天証券のお客さま約2万7,000名の投票で選ばれる中立性と実用性の高い「第3回・楽天証券ファンドアワード」。先日、国内および海外の株・債券など8つのカテゴリで選考された最優秀ファンド8本の授賞式を行いました。
この楽天証券ファンドアワードの授賞式は、楽天証券社長・楠雄治が、受賞ファンドの運用会社を直接訪問する「出前」式で、クリスタル・トロフィーをお渡ししました。
これを記念し、バランス(可変配分)部門の最優秀ファンドに選ばれた東京海上アセットマネジメント代表取締役社長・後藤俊夫氏と楠が特別対談しました。
最優秀ファンド賞受賞!記念対談
バランス(可変配分)部門:東京海上・円資産バランスファンド(年1回決算型)[愛称:円奏会]
東京海上アセットマネジメント代表取締役社長:後藤俊夫氏
楠 受賞おめでとうございます。3年目に入った「楽天証券ファンドアワード」は、まず、独自の定量評価指標である楽天証券「ファンドスコア」を用い、指標などで定量的に絞り込んだ計24ファンドを優秀ファンドとして選出します。その中から個人投資家のお客さまにインターネットを通じて投票していただき、楽天証券投信評価諮問委員会による公平性の確認を経て決定します。その中のバランス(可変配分)部門の最優秀ファンドに、御社の「円奏会」が選ばれました。
後藤社長 ありがとうございます。ネット証券のお客さまに評価されたことは、われわれにとってありがたいことです。今後はさらにネット証券を活用して資産を形成していくお客さまが増えていくと考えているからです。この「円奏会」は、投資初心者のお客さまに低リスクの商品を提供するため、国内の複数の資産(債券、株式、REIT[リート:不動産投資信託])に分散投資する設計で、基本的な配分比率は債券70%、株15%、REIT15%としています。基準価額の変動リスクを年率3%程度に抑えることを目標として、株とREITの配分比率をそれぞれ15~2.5%まで機動的に調整し「守りながら増やす運用」を目指します。ぜひ「円奏会」で資産形成を始めていただきたいと考えております。
楠 「円奏会」の純資産総額も順調に増えていますね。
後藤社長 純資産総額は年1回決算型と毎月決算型を合わせて5,000億円を超えました。投資信託を窓口ではなく、ネット証券を通じて「積み立て」で買うお客さまも増えていますね。
楠 弊社で新規に投信を購入されるお客さまの半数程度は、弊社グループのポイントサービスである楽天ポイントで投信が買える「投資信託ポイント買付サービス」を利用しています。このサービスによって、初めて投資を体験する若い世代を取り込んでいると分析しています。少額からスタートするので、全体の残高は急速には積み上がりませんが、時間が経つにつれて大きくなっていくでしょう。継続率も高く、投資を始めてから2カ月目、3カ月目に買い増しをする、新しい投資信託を買うという行動も目立っています。
後藤社長 投信の購入経験のあるお客さまは、金融機関の窓口で説明を受けながら買うよりも、ネットを通じて自分の判断で買う方を選んでいるようですね。当社でもネットのチャネルを重視する一方で、60歳以上のお客さまの資産運用のあり方を見直す必要があると考えています。定年退職が近づく55歳、60歳になったらリスクウエイトを下げるという、これまでのようなモデルは、定年が延長され、平均寿命が伸びている現状に合わなくなっているのではないでしょうか。
楠 おっしゃるとおりで、70歳くらいまでは運用を続けることになるでしょうね。同時に年金を補完するための取り崩し方も考えなければならないでしょう。
後藤社長 ネット証券が対面証券を追い越す日が来るとお考えですか。
楠 ネットと対面の区別が変わると予測しています。米国のIFA(富裕層向けの独立系フィナンシャル・アドバイザー)の中には、中間層までを対象とした会社があります。ネットを使うことで、全米のどこからでも効率よくアドバイスができるからです。日本でもいずれはネットを使って全ての管理を自分で行いたい層と、手数料を払ってもいいからアドバイスが欲しいという層に分かれてくるでしょう。そうした変化に対応できるような準備をしています。御社では、顧客ニーズの変化をどのように捉えていますか。
後藤社長 ひと口に個人のお客さまといってもいろいろなニーズがあります。当社では、その「いろいろなニーズ」にお応えできる態勢を整えています。賞をいただいた「円奏会」はリスクが低く安定的な収益が期待できるファンドです。預金では物足りない、でも株式投資ほどのリスクは取りたくないというお客さまに向いています。もう少しリスクを取って大きなリターンを求めたいというお客さまには、他のファンドをご用意しています。今後は、法人のお客さまに提供していた商品を、個人のお客さまにも提供し、お客さまの資産形成のお役に立ちたいと思っています。
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(トウシル編集チーム)
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