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株銘柄選びに失敗しないための3条件を特別レクチャー

トウシル / 2018年8月1日 8時0分

株銘柄選びに失敗しないための3条件を特別レクチャー

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超基本株セレクト術と毎月ホクホク株主優待カレンダー:株銘柄選びに失敗しないための3条件を特別レクチャー

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 多くの投資家が抱える悩みの一つが銘柄選びと言われます。

 株式取引の世界では、「どの銘柄」を「いつ」取引するのか、この二つの判断さえ間違わなければ、リクツ上は利益を得ることができます。だから、この両輪の一端を担う銘柄選びは投資家にとって永遠のテーマなのかもしれません。

 とはいえ、国内株市場に上場する会社の数は2018年7月23日現在で3,630銘柄もあり、この中から有望な投資銘柄を探したり、選んだりするのはやや骨が折れる作業ですね。

 実際に、新聞などの報道や、マネー雑誌などの専門媒体、アナリストレポートなどをヒントに銘柄選びをされている方も多いと思いますが、これらと並んで活用されているのが、スクリーニングツールです。

 スクリーニング(screening)とは、そもそも「ふるい分けをする」ことを指します。配当利回りが良いとか、売上高を伸ばしているとか、株価が割安なものなどといったさまざまな条件を指定して、数多くある銘柄の中から条件に見合ったものを絞り込んでいくのがスクリーニングツールです。

 こういったスクリーニングツールはほとんどのネット証券で利用することができますが、楽天証券でも「スーパースクリーナー」というツールを提供しています。

 

スクリーニングは難しい?

 では、「いざスクリーニングしよう!」としてツールを立ち上げても、その条件指定の項目の多さに戸惑ってしまう方も少なくないはずです。いろんな条件を指定できるツールがいいとされている半面、使い慣れていないと「使いづらい」「よく分からない」、結局利用しないようになってしまうこともしばしばです。

 ただし、難しく考える必要はなく、ほとんどのスクリーニングツールの条件は、次の3つのうちのどれかに分けることができます。

(1)売上高や利益、ROEなどの企業の業績・財務情報

(2)PERや配当利回りといった投資指標

(3)テクニカル分析による売買サインなど

 つまり、(1)は企業成長性や安全性などの企業の中身を知るための条件、(2)は株価水準から見た割安度を計る条件、(3)は売買のタイミングをつかむ条件というわけです。

 

スーパースクリーナーを使ってみよう!

 さらに、楽天証券のスーパースクリーナーには、いつくかのおすすめスクリーングの条件が登録されていますが、例えば、おすすめスクリーナー6の条件は以下の通りになっています。

・「売上高変化率」…10%以上

・「売上高経常利益率」…10%以上

・「ROE(自己資本利益率)」…15%以上

・「PER(株価収益率)」…40倍以下

 実際に、この条件で検索してみると、2018年7月25日現在で104銘柄が該当します。

(図)スーパースクリーナーの画面例「おすすめスクリーナー6 成長・有望株(ファンダメンタル)」(2018年7月25日現在)

 最初の「売上高変化率」は、売上げを伸ばしているかを見るための条件で、先ほどの3つの分類では(1)売上高や利益、ROEなどの企業の業績・財務情報に該当します。

 ただ、売上げを伸ばしているとしても、利益もしっかり稼げていないと意味がないため、次の「売上高経常利益率」で収益力の高さをチェックします。この条件も(1)売上高や利益、ROEなどの企業の業績・財務情報にあたります。

 そして、次の「ROE(自己資本利益率)」では、稼ぐチカラの効率性を見ます。企業は保有している資産を使ってビジネスを行い、利益を得ていますが、得られる利益が大きいほど資産を有効に使っていることを意味します。これも(1)売上高や利益、ROEなどの企業の業績・財務情報の条件です。

 最後に、ある程度の割高株を排除するために、条件(2)PERや配当利回りといった投資指標のPER(株価収益率)を設定しています。

 長い説明となってしまいましたが、要は、「売上げを伸ばしつつ、収益力の高い企業で株価が割高でない」銘柄を探そうとしているだけです。

 これに、売買サインが出ている銘柄を知るために、(3)テクニカル分析による売買サインなどの条件を足したり、財務の安全性が高い銘柄を絞り込むために、自己資本比率など、新たな(1)売上高や利益、ROEなどの企業の業績・財務情報の条件を追加するなどして、自分好みにカスタマイズしてくことがスクリーニングを使いこなすコツです。もちろん、カスタマイズした条件を保存することも可能です。

 ちなみに、先ほどのおすすめスクリーナー6に、「自己資本比率40%以上」という条件と追加すると、検索結果は81件に絞り込まれます。

 

スクリーニングの注意点

 スクリーニングを行う上で大事なのは、自分の投資スタイルを決めて、それに合わせた条件に設定することです。先ほどの例で得られた結果は、短期スタイルの投資家にとって必ずしも有用なものとは限りませんし、スクリーニングは「ふるいにかける」ことですから、条件を追加する優先順序も重要になってきます。

 

スクリーニングで出合ってからが本番!

 スクリーニングによる銘柄探しのメリットは、何と言っても「具体的な数字で客観的に銘柄を探すことができる点」と、「まだ知らない銘柄に出合える点」です。とりわけ、後者については思わぬお宝銘柄に遭遇できるチャンスがあるという意味で、大きな魅力です。

 また、「スクリーニングは婚活サイトに似ている」という指摘があります。確かに、年齢や職業をはじめ、年収や趣味など、自分が求める条件に合致した人が候補として現れるという点ではその通りかもしれません。

 ただ、その時点ですぐに結婚を決める人はいないと思います。実際に会って、人柄やお互いのフィーリングなどを確かめ合ってからというのが自然です。

 スクリーニングについても、新たな銘柄に出合ってからが本番とも言えます。

 スクリーニングは客観的な条件で行っていますので、得られた結果を鵜呑みにするのではなく、例えば、成長株といっても、何を稼ぎ頭に成長しているのか、これまで順調に成長してきたのか、財務的にムリをしていないか、今後はどうなのかといった将来性などもチェックできると、その出合いがより良いものになると言えます。

 スーパースクリーナーでは、検索結果表示の右上に「詳細分析」というボタンがあります。

 ここをクリックすると、チャートや、業績の伸びのグラフ、どんな企業なのかの説明、直近のニュースなどを確認することができ、出合いの後をサポートする機能となっています。ぜひ活用してみてください。

(図)さらに分析が可能な「詳細分析」

執筆者プロフィール土信田 雅之(どしだ・まさゆき)

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(土信田 雅之)

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