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メンタリストDaiGoインタビュー後編・「公言力」で変える!貯まる人になる行動と心理

トウシル / 2018年8月7日 9時0分

メンタリストDaiGoインタビュー後編・「公言力」で変える!貯まる人になる行動と心理

メンタリストDaiGoインタビュー後編・「公言力」で変える!貯まる人になる行動と心理

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メンタリストDaiGoインタビュー(全3回):前編 ・中編後編

メンタリストDaiGoインタビュー「投資の心理学」

 人の心を読み取る「メンタリスト」としてテレビやニコニコ動画などのインタネットで活躍するDaiGo(ダイゴ)さん。若手起業家やビジネスパーソン向けに時間術など、専門の心理学分野からビジネススキルを高めるためのセミナーも行っているDaiGoさんですが、トウシルではお金との合理的な付き合い方や、投資への向き合い方をインタビュー。

全3回インタビュー後編は、心理学、行動経済学をはじめ科学的に明らかになった、お金の貯める人になるセオリーをお聞きしました。

 

お金を上手に使える子供に育てるには、算数教育と…?

 問題を出しましょう。もしあなたに幼い子供がいて、無駄遣いをしない、きちんと貯金のできる子に育ってほしいと思ったらどうしますか。恐らくほとんどの人は普段からお金の大切さを説く、などと答えるでしょう。

 こんな調査があります。算数の得意な子供ほど、将来お金と上手に付き合うようになるというものです。たしかにお金を使うときには計算が必要ですから、数学的素養が高いほど金銭感覚は身につくのかもしれません。将来、お金でつまずいてほしくないと思うなら、小さいころから数字に触れる機会を多くするといいでしょう。

 でも、それよりも効果的な方法があるのです。こちらは中々ユニークなのですが、ある研究者が全米1,500世帯を対象に行った調査で分かった事実があります。

 温かい家庭で育った子供ほど貯金や寄付に対して前向きで、計画的にお金を使おうとする。そして、実際に貯金額も大きいという結果が出たのです。つまり、家庭こそが子供の金銭感覚を養う土台になっていると言うことです。家庭円満が金銭感覚にまで影響があるとは驚きですよね。

 

大人のためのお金の貯め方

 子供には数学的素養を養うことが必要とお話ししましたが、実はこれに近いことが大人にも言えます。お金が貯まるか貯まらないかは、お金に対するセンス、どれだけお金に対して鋭い感性を持っているかが、大きく関係してきます。

 例えば僕は、自分の1時間当たりの価値、つまり1時間働いたらどれだけ対価を得られるか、おおむね理解しています。時間こそがお金を生むとわかっているからです。

 でも、会社勤めなどの人は、意識したこともないでしょう。お金が減ると気にする人でも、時間が減ることには無頓着です。

 しかし中には、毎月これくらい収益を上げている、だからこれくらい給与を自分はもらうべきだ、などと計算している人もいるでしょう。そういう人は、お金を稼ぐのも貯めるのも上手で、当然、お金で損をすることも少ないはずです。

 心理学的な面からお金の貯め方をアドバイスするとすれば、貯金の目的と目標額を家族や友人、会社の人などに公言するのもいいでしょう。実はこれは実験で証明されています。

 チリの経済学者であるフェリベ・キャストという人が、被験者を二つのグループに分け、貯金の目的と金額を公表した場合と、秘密にした場合ではどちらが多く貯金できるか調査しました。結果、公表したグループのほうが平均65%も貯金が多かった。つまり「お金を貯めるには公言すべし」なのですが、中々これができる日本人は少ないかもしれませんね。

メンタリストDaiGoインタビュー

(前編)投資の成功には他人を出し抜くメンタルが必要だ

(中編)母との別れが変えた、「お金は汚い」という考え

 

お金の使い方には「消費」と「投資」がある

 お金を貯めるには、やはり無駄遣いを極力減らすことも大事です。僕自身、いっさい無駄な使い方をしてないなどと言うつもりはありませんが、周りの人たちを見ているともったいないと思うことがよくあります。

 例えば、旅行に行った途端に財布の紐を緩める人、いますよね。やたら高価なレストランで食事をしたり、どうでもいいお土産を買ったり。

 これは「心理会計」と言って、まったく同じ内容なのに、目的、場所によって高額でも気にしないで使ってしまったり、逆に安いのにケチケチしたりする心理です。

 普段は1円でも安く買おうとスーパーのチラシを入念にチェックしているような人が、自動車など高価なものを買うときにはどんぶり勘定になることがよくあります。勧められるままオプションに10万円、20万円払ったり。何百万、何千万円の買い物をすると10万円、20万円は大した金額でないように思えるのです。

 また、自動車と同じように、家を買うなど大きなお金を動かすときも、人はその金額に無頓着になる、思考力を失う傾向があります。

 お金の使い方には、一時的な喜びや満足感を得られるだけの「消費」と、将来収入として戻ってくる可能性がある「投資」の2パターンあります。

 何かを買ったりしてお金を払うときには、そのどちらなのかをよく検討してみることです。そして、明らかに「消費」だと思ったら、いったん財布をポケットに戻し、本当に買うべきかどうか冷静に考えてみることです。

 いちばん効率のいい「投資」は何かと言えば「自己投資」です。ただし、他者への提供を前提としていない自己投資は自己満足、「ただの趣味」です。自己投資したものを将来、他者へ提供して、それが報酬などの形で戻ってくることが正しい自己投資です。

 

投資は日本人にとって身近だった

「投資は危ないもの」と考えている日本人は多いですが、昔はそうではありませんでした。日本人は「3分法」と言って、資産は「現金」「不動産」「株式」に3分割して持つことが基本だったのです。ただ、日本人は戦後、高度経済成長期を経て、銀行に預けておけばお金が増えることを経験してしまったために、投資に関心がなくなってしまった。わざわざ投資をしなくても貯金で資産の保全ができたからです。今は真逆ですよね。環境が全く変わったのに、前の時代のまま資産を貯金に放置している人は、自分の頭で考えることをやめた人です。

 前編でバフェットの名言を紹介しましたが、「自分の力で考えなかったら投資は成功しない」、まさにこれに尽きるのです。

▼このインタビューをもっと読む「メンタリストDaiGoインタビュー

(前編)投資の成功には他人を出し抜くメンタルが必要だ

(中編)母との別れが変えた、「お金は汚い」という考え


DaiGoさん(​メンタリスト・作家)

1986年11月静岡県生まれ。慶應義塾大学在学中、英国の世界的メンタリスト、ダレン・ブラウンに感銘を受け、メンタリズムの技術を習得。その後、国内唯一のメンタリストとしてテレビ番組に出演し、人気を博す。現在は企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授としても活躍中。『「好き」を「お金」に変える心理学』『ストレスを操るメンタル強化術』など著書多数。

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(トウシル編集チーム)

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