8月のドル/円の方向を決める? 今夜、米雇用統計発表
トウシル / 2018年8月3日 9時44分
8月のドル/円の方向を決める? 今夜、米雇用統計発表
本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(8月2日)
2日のドル/円の終値は111.64円
前営業日に比べ0.08円のドル安円高だったので、今朝の天気マークは、「くもり」です。
- USD:トランプ米大統領「ロシア疑惑の捜査を直ちにやめさせるべき」司法妨害か?
- USD:中国製輸入品に対し追加関税の税率を10%から25%に引き上げ検討。中国外務省「(米国の制裁関税に)必ず反撃する」
- USD:アップル時価総額が1兆ドルに。米国企業で初
- GBP:BOE(英国中央銀行)、政策金利を0.75%に引き上げ。決定は全会一致
- MXN:メキシコ中央銀行、政策金利を7.75%に据え置き
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:米雇用統計に注目
木曜日のドル/円の高値は、始値とほぼ同レベルの1ドル=111.74円で、海外時間には111.30円まで下落。その後、当日高値圏まで戻しましたが、112円を超えることはできませんでした(チャート1)。
現在のFXマーケットは、米国の対外政策(関税や経済制裁)と国内政策(利上げ)の、2つの軸を中心に動いています。貿易戦争の懸念がドル/円の上値を抑える一方で、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ期待が下値を支えています。その国内政策を考える上で重要な情報となるのが、今夜発表される米国の雇用統計です。詳しい解説についてはこちらの特集レポートをご覧ください。
今週、会合を開いたFOMC(米連邦公開市場委員会)は、米国経済の見通しに自信を示しました。マーケットは「9月の米利上げは確定」との見方を固め、12月に対する期待も高まっています。また米長期金利は今週、一時3%の大台まで上昇しました。利上げ期待が強まっているしるしといえますが、米国債の入札予定規模が急増したことが理由ともいわれ、必ずしも良い上昇ではないとの見方もあります。
今夜のトレードは、雇用統計のデータだけではなく、米長期金利や株価の動きにも注意したいと思います。
ポンド:英利上げ後に、予想通り下落
BOEはこの日の会合で、政策金利を0.50%から0.75%に引き上げました。前回は利上げを見送ったMPC(英国金融政策委員会)ですが、今回は全会一致で賛成。予想以上に「タカ派的(強気)利上げ」だったわけで、カーニーBOE総裁も今後の利上げについて、慎重ながらも継続の意思を示しました。
しかしポンドは下落。対ドルでは1ポンド=1.3011ドルまで、対円では144.98円まで下げて6月29日以来の安値をつけました(チャート2、3)。
ポンド高には、1回だけの利上げではなく、それを継続することが必要です。カーニーBOE総裁の発言にもかかわらず、「ブレグジット(2016年に起こった英国のEU[欧州連合]離脱問題のこと)という大きな問題を抱えている英国は、米国のように継続して利上げすることは難しい」とマーケットは考えています。NIESR(英国立経済研究所)は「今回は利上げしても、情勢の悪化によってはすぐに利下げする可能性もある」との見解を示しています。
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
3日:米雇用統計、トルコCPI、欧州PMIなど
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。
(荒地 潤)
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