ドル売り一気にスタート!「利上げ気に入らない」発言からドル高に調整入る
トウシル / 2018年8月22日 9時19分
ドル売り一気にスタート!「利上げ気に入らない」発言からドル高に調整入る
本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(8月21日)
21日のドル/円の終値は110.19円
前営業日に比べ0.15円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは、「くもり」です。
- USD:トランプ大統領の元弁護士、司法取引に応じ、選挙違反の罪を認める
- USD:トランプ大統領、米朝再会談に意欲
- TWD:エルサルバドルが台湾と断交。背後に中国か
- CNY:中国が、国際テロ組織タリバンに接近か
- MYR:マレーシアのマハティール首相が、中国の「一帯一路」関連事業を中止
- AUD:RBA(豪準備銀行)議事録「短期的に金融政策を調整するような強い理由は見当たらない」
- BLR:ブラジルレアル、2016年の水準まで大幅下落。大統領選挙の不透明感で
- JPY:自民党総裁選、9月7日告示、20日投開票に正式決定
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:意外にしっかり、110円台
ドル/円は、東京時間午前に109.78円まで下落して6月27日以来の安値をつけましたが、それ以上の売りにはつながらず、欧州時間には110.54円まで反発。NY時間終盤にはやや垂れて、110.15円で引けました。(チャート1)
今夜はFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録が公表されます(日本時間23日午前3時)。FOMCはこの時の会合で、政策金利の据え置きを決定。議事録から新規材料が飛び出てくることもないと思われます。
FRB(米連邦準備制度理事会)9月利上げ実施はほぼ確実。しかし、トランプ大統領は「利上げは気に入らない」と不満を漏らしています。「貿易戦争で米国が戦っているのだから、FRBはもっと協力しろ」ということらしいですが、そうなると、9月の次、12月の利上げは、米国の景気次第ということになります。今年後半の米国経済は、貿易戦争の影響で減速するとの見方が増えています。
ユーロ/ドル:急上昇、1.16ドル台へ
21日(火)のユーロ/ドルは大幅上昇。1.15ドルを抜け、一気に1.1601ドルまでユーロ高に動きました。(チャート2)
きっかけはトランプ大統領の発言。トランプ大統領がFRBの利上げに不満だと発言したこに加え、EU(欧州連合)が為替を(ユーロ安/ドル高に)操作していると非難したことです。
米国の中間選挙を前に、FRBの利上げで米経済の勢いが弱まるリスクをトランプ大統領はなんとしても避けたいのです。FRBが利上げしないならば、米国と欧州の金利差はマーケットが現在想定しているほど拡がらないだろうとの思惑で、マーケットはユーロ買いに動きました。
ユーロ/円: 128円台までユーロ高/円安すすむ
ユーロ/円は、ユーロ/ドルに連れて8月10日以来の高値となる128.06円までまで上昇。ウィークリー・ピボットの第1レジスタンスを超え、第2レジスタンス(128.20円)に迫りました。(チャート3)
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
22日:FOMC議事録、南ア消費者物価指数、カナダ小売売上高など
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。
(荒地 潤)
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