トルコリラ再始動?マーケットのテーマが「米利上げ」から「貿易と政治」に戻る
トウシル / 2018年8月28日 9時30分
トルコリラ再始動?マーケットのテーマが「米利上げ」から「貿易と政治」に戻る
本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(8月27日)
27日のドル/円の終値は1ドル=111.05円
前営業日に比べ0.21円のドル安円高だったので、今朝の天気マークは、「雨」です。
- USD:米国とメキシコがNAFTA(北米自由貿易協定)再交渉で大筋合意
- EUR:イタリアがEU(欧州連合)の予算計画を拒否の構え
- GBP:ブレグジットでEU域内の自由移動ができなくなる可能性
- CAD:本日からNAFTA協議を米国と再開
主要指標終値
本日の注目通貨
トルコリラ/円:再び急落
先週金曜日にジャクソンホール行われたパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長のスピーチが区切りとなって、マーケットの題材は米利上げから再び貿易問題と新興国通貨に戻っています。
1週間の休みが明けたトルコリラ/円は、さっそく売りが再開して欧州時間1トルコリラ=17.58円まで下落。ただNY時間には18.15円まで反発しました。流動性が低い(市場取引者が少ない)状況が続いてます(チャート1)。
新興国通貨のなかではメキシコペソが上昇しました。米国とメキシコがNAFTA(北米自由貿易協定)再交渉で大筋合意したことが、メキシコペソが買われた理由。カナダとの合意期待も高まっています。
しかしトランプ米大統領は、NAFTAの代わりにメキシコ、カナダとそれぞれ二国間協定を結ぶことにこだわっていますので、交渉結果しだいでは失望ということにもなります。
ユーロ/円:130円台に迫る
ユーロ/円は堅調。NY時間に1ユーロ=129.84円まで上昇しました(チャート2)。
この日発表されたドイツの8月IFO企業景況感指数(ドイツ連邦共和国のIFO経済研究所が発表する、ドイツの景況感についての調査結果)は予想を上回り、ドイツ経済の強さと先行き期待がユーロの支援材料になりました。
ドル/円:111円台前半で小動き
週明けのドル/円は小動き。東京外国為替市場の朝に111.34円をつけたあと、昼過ぎに110.94円まで下落。これが一日のレンジになりました。ロンドン市場が休みだったこともあり活発さに欠ける1日でした(チャート3)。
本日の注目イベント
28日:米GDP、ドイツCPI、欧州CPI、カナダGDP、日CPI
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。
(荒地 潤)
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