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リスクオフのマーケットで円高?それともドル高?

トウシル / 2018年9月4日 9時43分

リスクオフのマーケットで円高?それともドル高?

リスクオフのマーケットで円高?それともドル高?

本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは111.24

下値メドは110.91

今朝の天気マークは「くもり」

天気の判定基準くわしくはコチラ

 

毎ヨミ!FXトップニュース(9月3日)

3日のドル/円の終値は111.11円

 前営業日と同水準だったので、今朝の天気マークは、「くもり」です。

  • EUR:バルニエEU(欧州連合)主席交渉官が、メイ首相のブレグジット・プランに強く反対
  • TRY:トルコの消費者物価指数が前年比17.9%に上昇。2003年以来の高水準
  • AUD:7月小売売上高 前月比横ばい、予想下回る。今日は政策金利、明日はGDP(国内総生産)の発表
  • GBP:カーニーBOE(英国中央銀行)総裁は2019年6月末で退任の予定。ブレグジットの直後

 

本日の注目通貨

ドル/円:111円台前半の取引続く

 月曜日は、レイバーデーで米国の株式市場と債券市場が休みだったため、小動きな1日となりました。ドル/円は東京午前に1ドル=111.19円まで上げた後、110.85円まで下落。その後は111円台前半での取引が続きました。

 米国は今週6日にも、中国製品に対して2,000億ドル規模の追加関税を発動する予定。トランプ政権は中国からの全輸入品に対して関税をかけることさえ検討中で、貿易戦争はさらにエスカレートする方向に進んでいます。

 リスクオフのムードが強まるマーケットでは、安全な避難先として円やスイスフランが選好される一方、貿易交渉が行き詰るカナダドルや、中国景気の影響を受ける豪ドルが敬遠されています。

 米国の経済は4-6月期GDP(改定値)が、予想を上回る4.2%に拡大するなど堅調。米経済の強さをバックにしたドル高とリスクオフによる円高に挟まれたドル/円は、動けない状況が続くなかで、今週は、ISM景況感指数や雇用統計など、米国の重要な経済データが発表されます。

 今週のウィークリー・ピボットは111.21円。第1サポート110.59円、第2サポート110.07円。第1レジスタンス111.73円、112.35円(チャート1)。

 8月の高値は112.15円、安値は109.78円。高値と安値の半値(50%)は110.96円。

 8月の終値は7月の終値に比べ0.73円のドル安/円高。

 8月の値幅は2.37円で、1日の平均値動きは0.63円。

 2018年のこれまでの高値は113.37円、安値は104.61円。半値レベルは108.99円。

 

ユーロ/ドル:1.16ドル台前半

 今週のウィークリー・ピボットは1.1642ドル。第1サポート1.1551ドル、第2サポート1.1493ドル。第1レジスタンス1.1699ドル、第2レジスタンス1.1790ドル(チャート2)。

 8月の高値は1.1733ドル、安値は1.1301ドル。高値と安値の半値(50%)は1.1517ドル。

 8月の終値は7月の終値に比べ89ポイントのユーロ高/ドル安。

 8月値幅は432ポイントで、1日の平均値動きは79ポイント。

 2018年のこれまでの高値は1.2555ドル、安値は1.1301ドル。半値レベルは1.1928ドル。

 

ユーロ/円:131円が遠くなる

 今週のウィークリー・ピボットは129.46円。第1サポートは128.07円、第2サポート127.16円。第1レジスタンス130.37円、第2レジスタンス131.77円(チャート3)。 

8月の高値は131.10円、安値は124.91円。高値と安値の半値(50%)は128.00円。

 8月の終値は7月の終値に比べ1.84円のユーロ安/円高。

 8月の値幅は6.20円で、1日の平均値動きは1.09円。

 2018年のこれまでの高値は137.50円、安値は124.62円。半値レベルは131.06円。

 

 

トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!

4日:RBA政策金利、南アGDP、カーニー・BOE総裁発言、米ISMなど

経済指標過去データはこちらをチェック!

RBA(豪準備銀行)政策金利

 RBAは本日の会合で、政策金利を現行の1.5%に据え置く予想。ロウRBA総裁は「次回の政策変更は利上げの可能性が高い」との発言を繰り返していますが、利上げを急ぐ様子は見られません。RBAの利上げは2020年以降になると考えられています。

 最近の豪指標は勢いに欠け、豪大手銀行が住宅ローン金利を引き上げたことで、住宅市場の冷え込みも懸念されています。主要輸出相手国である中国の経済が貿易戦争で低迷することになれば、下半期の豪経済は大きくスローダウンすると危惧されます。RBAはさらに利上げに慎重になるでしょう。


天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。


※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。

 

(荒地 潤)

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