ソ連が世界最大の核実験【1961(昭和36)年10月30日】
トウシル / 2021年10月30日 5時0分
ソ連が世界最大の核実験【1961(昭和36)年10月30日】
1961(昭和36)年10月30日
ソ連が世界最大の核実験
1961(昭和36)年10月30日、旧ソ連が世界最大の水素爆弾実験を実施しました。この爆弾の正式名称はAN602。開発時のコードネームはイワン(Иван)。2,000キロメートル離れた場所からも爆発が確認されました。爆弾の威力の大きさからツァーリ・ボンバ(爆弾の皇帝)の別名がつき、欧米など西側諸国を震撼させました。
1945年8月に米国が広島と長崎に原子爆弾を投下して以来、米国を敵国とみなすソ連も核兵器の開発に国力を集中投入しました。
ツァーリ・ボンバは通常兵器に使われるTNT火薬に換算して100メガトンと、たった1発で広島型原爆の3300倍に相当する巨大な爆弾でした。実験は大気中で実施されました。北極海のノバヤゼムリャ島の上空から爆撃機で投下され、高度4000メートルで爆発。高さ60キロまでキノコ雲が立ち上ったそうです。爆発で発生した衝撃波は地球を3週するほどのエネルギーでした。
その後、ソ連を含めて世界のどの国も、ツァーリ・ボンバを超える巨大核爆弾を製造していません。これは核兵器廃絶を目指す世界情勢によるものではなく、製造コストがかさむ巨大爆弾を作るよりも、小型の爆弾を多数作る方が有効とされているためです。
1961年10月30日の日経平均株価終値は
1,322円11銭
(トウシル編集チーム)
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