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第13回 株を買うのと投資信託を買うのは何が違うの?

トウシル / 2017年8月10日 17時0分

第13回 株を買うのと投資信託を買うのは何が違うの?

第13回 株を買うのと投資信託を買うのは何が違うの?

個人ではできない投資が可能になる投資信託の魅力

先日、ある人気ファンドを運用している会社の方が、投資信託のメリットをわかりやすく説明していました。

「当ファンドの組み入れ銘柄は全部開示しますので、ご自分で個別の株を買っていただいてもいいですよ。ただし、同じポートフォリオ(商品の組み合わせ)を実行するには、約7,000万円かかります。ファンドを買っていただくほうが現実的だと思いますよ」

このように、大きな元手がないと実現できない運用作戦に、1万円からエントリーできるのが、投資信託の魅力といえます。

ビギナーさんでも始めやすい投資信託

株式を直接買う場合は、ある程度まとまった資金が必要です。銘柄の選択肢を狭くしすぎないためには、最低でも50万円以上の元手がほしいところです。

次に、どの銘柄に投資するか、いつ買っていつ売るか、会社に予想外の事件が起きたときにどうするかなど、自分で調べ、考えないといけないことがたくさんあります。ビギナーズラックで儲かる人もいますが、運転免許を取って、はじめて公道に出てフラフラ運転をしているような状態。たまたま周りに他の車が全然いなかったので無事だったようなもので、今後ドライバー人生を続けるなら、運転に熟練していかなければ、ずっと無事というわけにはいきません。

それに対して、投資信託を通じた株式投資は、初心者でも始めやすいパッケージ商品を利用するイメージです。大抵の投資信託は1万円から購入できるため、お財布にやさしく投資を始められます。また、投資する銘柄や売買のタイミングをすべてプロにお任せできるのがよい点です。

ふたつの投資をお料理にたとえると

ビギナーさんにとっての株と投資信託の違いは、たとえて言えば、人気の高級レストランにはじめて行って食事をするときに、一品料理を自分でひとつひとつチョイスするのと、「シェフのお任せコース」を頼むことに似ています。

メニューをよく知らないままに「えいやっ!」と注文すると、イメージと違う料理ばかり出てきたり、予想外に高くついたり、注文の組み合わせがおかしくなったりするかもしれません。
その点、「シェフのお任せコース」なら、リーズナブルな料金でバランスの取れた、オススメお料理コースを楽しむことができます。慣れてくれば、自分で厳選した一品料理を組み合わせて楽しめるようになるでしょうし、それでも選ぶ手間を省ける、手軽なコースを頼むほうがいいと思う人もいるでしょう。

以下に投資ビギナーさん向けのメリットデメリット比較をまとめてみました。

株式会社FPフローリスト作成

 

株式投資の醍醐味とは

もちろん、投資に回せる資金がたくさんある方は、個別株投資も楽しい世界ですので、ぜひチャレンジをオススメします。株式投資の醍醐味は、自分の勉強や才覚が運用成果につながり利益が出るのを実感できること、配当や株主優待を受けられるとともに、株主総会に参加してリアルな会社経営の状況を体験することもできることなどです。

ご相談いただくお客様ではじめて株式投資をしたいという方は、まず株主優待や配当をチェックして、名前をよく知っている会社の株を買ってみるところからスタートする方が多いようです。楽しみながら投資の世界に詳しくなるために、自分はどちらから始める方が向いているか、このコラムを参考にして頂ければ幸いです。

(圦本 弘美)

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