確認:うっかり派必見!年末に気をつけたい、ふるさと納税の「落とし穴」
トウシル / 2018年11月16日 0時0分
確認:うっかり派必見!年末に気をつけたい、ふるさと納税の「落とし穴」
知っておきたい! ふるさと納税3つの重要な締め切り
みなさん「ふるさと納税生活」、楽しまれていますか? 私は2017年の11月にふるさと納税デビューをしました。今回は、そこでやらかした2つの失敗、申請手続きの注意点やつまずきポイントを紹介します。事前に知ることでうっかり予防にお役立てください。
年末年始のかけこみにあわててうっかり締め切りが過ぎていた! なんてことのないように…。まずはふるさと納税の重要な3つの締め切りをメモしましょう。
(1)寄付受付締め切りは12月31日
注意:締め切り直前の寄付は、登録や支払い情報に不備があった場合や、年末の銀行振り込みで支払うと間に合わない可能性がありますので、早めに申し込みしましょう。
(2)ワンストップ特例申請書の提出締め切りは1月10日
(3)確定申告が必要な人は2月16日~3月15日の間に行う
ふるさと納税 トウシル編集のうっかり体験
落とし穴1:返礼品が一気に届き、冷凍庫がパンパンに!
2017年12月初旬。楽天市場のお買い物と同じ手順で返礼品選びをスタート。ふむふむ。「楽天ふるさと納税」だと、楽天市場と同じ画面で探しやすい。ポイントがたまるのもうれしい!
うなぎ好きな私は迷わず『鹿児島県 志布志市(しぶしし)霧島湧水うなぎ』を選択。うなぎをほおばる自分を想像しただけで、もうシアワセ…。よ~し、うなぎ好きな実家の母にも同じうなぎを贈っちゃおう。
さて、次はどれにしよう? 「魅力的な返礼品がありすぎて、迷う…」。そんなときは、手っ取り早くランキングを参考に探してみると…『高知県奈半利町の極太タラバガニ』の立派なカ二の写真が目に飛び込んできました。「せっかくだしココは豪華に! 友達も呼び、ありがたくいただこう」と意気込み、ワンストップ特例制度の申請書の送付について「要望する」ボタンを選び、申し込みました。
いつくるの? ワクワク心が躍ります。が、待てど暮らせどカニは届く気配なし。心配になって、WEBサイトのマイページにある(注文詳細)を確認してみると『⇒お届けの目安:ご入金確認後1カ月半から2カ月程度で発送』と書いてある!?
そうか、普段のお買い物と違って返礼品はスグに届かないものなのだな…ということを理解し、待ち続けるとようやく3カ月後に返礼品が届きました。しかも一気に!!
まずは、うなぎ長焼き5尾の真空パックが到着。わが家の冷蔵庫は1人暮らし用なので冷凍庫のサイズも小さめです。「入る? 大丈夫かなぁ…」という不安は的中し、やっぱり入らない(涙) しかたなく、他の冷凍食材や製氷皿などを除き、うなぎを優先しなんとか収めました。
すると1週間後、今度はドデカイ箱が届きました。箱をあけると特大サイズの冷凍タラバガニ丸ごと2杯とボイル足40本が入っています。「う、うれしいけれど、いったいこのカニをどこに保存しておくの? 調理方法は?!」説明書に目を通すと
『⇒美味しくいただくには、冷凍庫に保管して食べる前に冷蔵庫に移し、低温で1日かけて自然解凍してください』と書いてあります。なんとか1杯は入りましたが残り1杯は入らず…残念! 1杯は友人とおいしくいただき、1杯は大家さんにお裾分けしました。
◎正解:冷凍モノが届きそうな時期を分散し、冷凍庫のスペースを確保
食品をまとめて注文すると、冷蔵庫に入りきらない場合があります。家族にも共有して冷凍モノが届きそうな時期を計算し、ゆとりを持って冷凍庫のスペースを確保しましょう。
落とし穴2:ワンストップ特例制度の申請漏れが発覚!?
届いた返礼品のダンボール箱の中に、各自治体からの封筒が添えられていました。封筒を開けると、おおよそ3枚のレターが入っていました。
- 寄付のお礼の手紙
- 寄付金受領証明書
- ワンストップ特例申請書※(ワンストップ特例制度申請を希望した方の場合)
返信用「切手不要」の封筒も同封されていました。(同封されてない自治体もあります)
※ワンストップ特例申請に関しては、2016年のマイナンバー制度導入にともない、成りすまし防止のため、「個人番号確認の書類」と「本人確認の書類」のコピーを「ワンストップ特例申請書」と一緒に返送することが必要になりました。
「自治体すべてワンストップ特例制度の申請を忘れないように、注意しなくては…」
返礼品と申請書類が別々に違う日に届いたり、本人確認資料の種類が異なるなど、自治体によって申請形式は様々でした。ひとつひとつ丁寧に確認し、間違いなく必要書類をそろえましょう。(うっかり派は、ココが一番面倒でまちがいやすい、がんばりどころです)
◎うっかり防止に:自分の備忘録のため、空き箱で「ふるさと納税BOX」を作り、自治体から届いた封筒書類をすべて保管しました。
あんなに注意したのに、やってしまった「落とし穴」!
半年後、返礼品も全て無事に受け取り、ひと安心していた矢先に…。ワンストップ特例制度の申告漏れに気がつきました。
1)気づき
トウシルで「ふるさと納税分がムダになったかも?5~6月に届いた通知の確認を!」記事を目にしました。そこに、『⇒年末にふるさと納税をして、自治体への書類提出がギリギリになってしまった場合、手続きが完了しているか確認する必要があります。もし、適用されていなかった場合は、自分でふるさと納税につき確定申告をする必要があります』と書かれていました。
うっかり派の私は不安にかられ、会社から配られた「住民税決定通知書」を確認してみました。(5)の金額から2,000円引いた金額と、楽天市場ふるさと納税の購入履歴で見た合計額を差し引いてみたところ、20,000円の差があることにきがつき、20,000円の申告漏れに気がつきました。
2)あせる
もう取り戻せないかとあせっていると、ふるさと納税の先輩から「今からでも大丈夫。申請したらいいよ」と神アドバイスをもらう。
3)控除漏れの自治体を確認
自分の住んでいる東京都目黒区の税務課に電話し確認してみると、控除漏れは『宮崎県○○市』の分だと判明しました。そして、目黒区は今からでもワンストップ特例制度が利用可能とのこと。まだ受付が間に合ってよかった! 浮かれている場合じゃない、『宮崎県○○市』へ連絡しなくては。「ふるさと納税BOX」の手紙資料から『宮崎県○○市』の問い合わせ先を発見。
※「楽天ふるさと納税」購入履歴に問い合わせ先が掲載されていない自治体もあるので、手紙資料で残しておくのが正解です。
4)再びワンストップ特例制度を利用
宮崎県○○市の担当者から、「目黒区の担当者へ直接連絡してやりとりしますよ。ご安心ください。」と言ってくれました。ホスピタリティあふれる対応に感謝の気持ちでいっぱいになりました。(どこの自治体でも今回のようなイレギュラー対応をしてくれるわけではありません)
ふるさと納税「よくある勘違い&失敗」まとめ
Q: ワンストップ特例制度とはどんな制度?
A:「ワンストップ特例制度」は、確定申告をしなくても、ふるさと納税の寄付金控除を受けられる仕組みです。「ワンストップ特例制度」を利用するには、上限5自治体までとなります。6自治体以上の場合、確定申告が必要となります。
Q:商品として販売されている額より、返礼品の寄付額の方が高いのはなぜですか?
A:寄付した金額と同等の返礼品がもらえるのではなく、寄付額の3割程度のバリューの返礼品になります。
Q:返礼品はいつ届きますか?
A:「楽天ふるさと納税」の場合、返礼品のお届け時期は以下の方法で確認できます。
・注文確認メール ・購入履歴 ・該当の返礼品のページ
寄付に対するお礼の品という性質上、通常のお買い物と比べ、お届け時期が遅くなる場合が多いのでご注意を。ちなみに、上記の方法でも確認できなかった場合や、返礼品が違っていたなどの不備があった場合は、寄付先の自治体へ直接連絡すると◎
Q: ワンストップ特例制度はどこから申請するの?
A: ワンストップ特例申請書は、寄付申し込み時に送付を希望すると、自治体から郵送されます。税控除の手続きは2種類あり、確定申告をした場合ワンストップ特例申請は無効となります。
(1)寄付先が5自治体以下&確定申告をしない→「ワンストップ特例申請」
(2)寄付先が5自治体以上or確定申告をする→「確定申告」
Q: ふるさと納税でなにか困ったときは?
「楽天ふるさと納税」の場合24時間質問可能の自動応答チャットが便利です。ふるさと納税の疑問を問い合わせましょう。
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知らないとソン! かしこく使いこなしてもっとおトクに♪
(トウシル編集チーム)
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