トランプvs習。直接貿易戦争。G20後は円高・円安どちら?
トウシル / 2018年11月30日 9時30分
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トランプvs習。直接貿易戦争。G20後は円高・円安どちら?
本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(11月29日)
29日のドル/円の終値は113.46円
前営業日に比べ0.21円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは、「雨」です。
各国・各通貨トピックス
FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録「間もなく追加利上げが必要になる」
FOMC議事録「段階的な利上げという文言の変更を検討」
FOMC議事録「声明には、データ次第という文言が必要」
「ノーディール・ブレグジット(合意なき離脱)ならば、最悪の場合、英国のインフレ率は5.5%、GDPは8%下落、ポンドは25%安になる」BOE(英国中央銀行)が試算。
11月失業率5.0%に低下。東西ドイツ統合以来の低水準。
ドイツ銀行に捜査、マネーロンダリング疑惑で。
7-9月期GDPが前期比マイナスに落ち込む。SNB(スイス国立銀行)利上げは来年12月の予想。
7-9月期GDPが前期比マイナスに落ち込む。今年12月利上げ見送りも。
主要指標終値
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本日の注目通貨
ドル/円:「事実」とマーケットの「反応」は違う
木曜日のマーケットはドル安が続行。ドル/円の高値は113.65円で、海外市場で113.19円まで下落。FRB(米連邦準備制度理事会)がインフレ判断の指標として重要視する個人消費支出コアデフレータが予想を下回ったこともドル売り材料。ただ112円割れは回避してやや戻し、終値は113.49円でした。
ドル売りが強まったのは、水曜日のパウエルFRB議長のスピーチを聞いたマーケットが米利上げ休止の可能性を意識するようになったからです。ただし、パウエル議長が述べた「中立金利」は事実その通りであって決して弱気に変わったわけではない、というのが大半のエコノミストの意見。もっとも、株価が反発して、ドル高も調整されたのでFRBにとっては結果オーライだったかもしれません。
マーケットはG20に心を奪われ、FRBの金融政策の話題はいったんおあずけ状態。今週末のG20では、併せて行われるトランプ大統領と中国の習近平国家主席との直接会談に世界の注目が集まっています。貿易問題については、中国が大幅に譲歩しない限り良くても「対話継続」の確認程度だろうという予想が多いようです。
注意しなくてはいけないのは、たとえ話し合いが上手くいってたとしても、関税が撤廃されることはありえず、来年1月からの中国輸入品約約22兆円に対する追加関税の上乗せ税率を25%に引き上げる方針は変わらないということです。ただ、マーケットの反応はエコノミストとは同じではありません。全製品25%という最悪のケースが避けられた、ということでリスクオンに動くことも予想されます。
トランプ大統領はG20でプーチン大統領との会談をキャンセルしたと伝えられています。ロシアはウクライナと全面戦争に発展する可能性があり、欧米は追加制裁を検討しています。一方でロシアは原油市場に強い発言力を持っていて、来週のOPEC(石油輸出国機構)総会を前に原油価格の動向も気になります。
英国のメイ首相は、自らが提案する離脱条件の議会採決を来月に控えて支持を集めたいとの思いがありますが、トランプ大統領は、「EU(欧州連合)にとって有利すぎる」と辛らつな批判しているので注意。またトルコのエルドアン大統領が米国との関係改善のアピールでトルコリラ買いに結びつく可能性があります。さまざまな思惑が入り混じるG20。月曜日のマーケットは注意が必要です。
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トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
30日:欧州失業率、カナダGDPなど
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/3/1/-/img_310175bf72cc7e3609e9782443a1704d75732.jpg)
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。
(荒地 潤)
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