ドル/円が動かず。NY株が雇用統計の景気先行き不安から大幅下落したのになぜ?
トウシル / 2018年12月10日 9時0分
ドル/円が動かず。NY株が雇用統計の景気先行き不安から大幅下落したのになぜ?
本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(12月7日)
7日のドル/円の終値は112.68円
前営業日に比べ0.03円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは、「くもり」です。
各国・各通貨トピックス
3日続落。一時660ドル超下げる。貿易摩擦の拡大や米景気懸念で。
OPEC加盟国と非加盟国が減産合意。日量120万バレル減は予想上回る。来年1月から6カ月間。
カナダで拘束のファーウェイCFO、パスホート7通を保有。
ファーウェイ事件で、複数の中国企業がiPhoneをボイコットするように指示。
ドイツ与党党首にクランプ・カレンバウアー幹事長選出。18年続いたメルケル時代が終わる。
フランスのデモでトランプ大統領、「フランス国民は温暖化対策にお金を払いたくない」
OPEC(石油輸出国機構)減産合意と強いカナダ雇用統計でカナダドル買われる。
日本政府、安全保障上の懸念からファーウェイとZTEの製品の排除を指示。与党関係者「政府がファーウェイ製品を分解したところ、ハードウェアに“余計なもの”が見つかった」
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:下も堅いが、上も113円さえ届かず
先週金曜日(7日)に発表された米国の11月雇用統計は、非農業部門雇用数の増加が事前予想の+20万人に対して+15.5万人、しかも10月分は+25万人から23.7万人へ下方修正されるという結果に終わりました。
平均労働賃金は前月比+0.2%上昇しましたが、予想の+0.3%より低かったうえ、10月分も+0.2%から+0.1%に下方修正。前年比については予想と変わらず+3.1%でしたが、ベース効果のおかげだとすると、来月もこの強さを維持できるか疑問です。
全体として11月の雇用統計は、予想を下回ったばかりではなく、過去分まで下方修正されてパッとしない結果に終わりました。とはいえ、失業率は過去最低水準となる3.7%(正確には3.671%)を保っているわけで、FRB(米連邦準備制度理事会)が利上げを取り止めるほどの悪さではないという評価に落ち着きました。ドル/円が動かなかったのはこれが理由でしょう。実際、適度な強さの労働市場というのは、FRBが利上げを急がないという点において、株式市場にとっても必ずしも悪い状況ではありません。
ところが、NYのダウ平均株価は一時600ドルを超える大幅下落。雇用統計に米景気ピークアウトのサイン見て悲観に傾いたせいだと思われますが、米中貿易摩擦が悪化していることも大きい理由です。G20の後に、へたに希望を持たされてしまっただけに、失望はより深くなっています。
ドル/円は、雇用統計発表後に112.80円近辺から112.62円までストンと落ちましたが、10分も経たずに112.91円まで反発。しかし、日中の高値112.93円を超える前に力が衰えNY時間午後には112.56円まで押し戻されました。終値112.68円で最近のレンジを抜け出すことはできませんでした。
ユーロ/ドル:1.14ドル台へ
米雇用統計の発表後、ユーロ/ドルは1.1360ドルから1.14ドル台へ急上昇。その後もしっかりとしてNY時間午後には1.1423ドルまで上値を伸ばしました。ただこのゾーンは、この3週間ブレークできずにはね返されている領域。今週は2018年最後のECB(欧州中央銀行)会合が開かれます。(チャート2)
ユーロ/円:128円台で小動き
ユーロ/円は、ユーロ/ドルの上昇に伴いNY時間午後に128.67円まで上昇。(チャート3)
トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!
ECB会合、SNB政策金利、米CPI、英失業率、欧PMIなど
▼いま警戒すべき市場リスクは?
特集・世界景気減速か!株安リスクを読む
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。
(荒地 潤)
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