急落!トルコリラ。経済不安定化で警報発令中
トウシル / 2019年3月26日 10時0分
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急落!トルコリラ。経済不安定化で警報発令中
本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは110.51円
↓下値メドは109.43円
今朝の天気マークは「くもり」
週明けの東京市場で日経平均が今年最大の下げを記録。ドル/円もパニック売りかと緊張しましたが109円台後半で踏みとどまるといったん110円を回復。しかし111円を狙う勢いはなし。
足元が揺らいでいるのはドルだけではありません。先週末にトルコリラが暴落といっていいほどの大幅下落。月曜日は反発しましたがまだ危ない状態。詳しくは今日の注目通貨をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース(3月25日)
25日 ドル/円のNY市場の終値は109.96円
22日の終値に比べ0.02円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは、「くもり」です。
各国・各通貨トピックス
ドル:
エバンス・シカゴ連銀総裁「利下げの必要、あるかもしれない」
ロシア疑惑の共謀立証できず。トランプ大統領「完全な潔白だ!」
アップル、定額制の動画配信サービス開始
円:
日経平均株価とTOPIX(東証株価指数)が今年最大の下げ幅を記録
ユーロ:
3月ドイツIFO企業景況感指数、予想上回る
イタリアが一帯一路に参加で、中国のトロイの木馬になったか
ポンド:
メイ首相、EU(欧州連合)離脱に関する主導権を失う。英議会が決定
メイ首相に辞任を求める動き。「期限延期で政治生命は終わった」
投資家がポンド急落リスクを警戒。合意なき離脱の高まりで
トルコリラ:
エルドアン大統領「トルコリラを売った投資家はとても高い代償を払うことになる」
主要指標終値
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本日の注目通貨
ドル/円:反発力弱い。110円をキープできるか?
週明けのドル/円は110.00円でオープン、東京時間午前に109.70円まで下落して先週末につけた安値(109.74円)を更新したあと、欧州時間に110.24円まで反発。しかし戻りは弱く終値は109.96円。
今のドル売りは、3月末に向けたポジション調整もありますがが、大きくは、FOMC(米連邦公開市場委員会)を契機に広がった米景気減速に対する不安が背景にあります。マーケットを安心させるような材料がでてくるまで本格的なドル回復は難しいかもしれません。その意味で今週の米GDP(国内総生産)、来週の米雇用統計は重要です。
サポートは、109.70円、109.00円、その下は108.50円。
レジスタンスは、110.30円、110.50円、その上は111.00円
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/f/a/-/img_fa1f2628dff93f171eadc190bfa95d1b94390.jpg)
トルコリラ/円:暴落から反発。まだ警戒が必要
トルコリラ/円は、先週金曜日に20円前半から18.73円まで、暴落ともいえる大幅下落を記録しました。週明けは19.10円からスタートして19.01円まで下げましたが、エルドアン大統領の発言で19.77円まで大きく反発、終値も同水準を維持して109.75円でした。
エルドアン大統領は「トルコリラを売った投資家は、高い代償を支払うことになる」と市場に対して警告。いったん買戻しが入ったのですが、効果がいつまで持続するかは疑問です。
トルコの経済は悪化しています。GDPは2カ月連続でマイナスとなり、トルコ経済は10年ぶりの「リセッション(一時的な景気後退)」に入りました。
経済が悪化するなかで、トルコの政策金利は24.00%もの高金利。エルドアン大統領は、景気刺激のために利下げをしたいところですが、一方で、国内インフレ高止まりのなか食糧品価格が高騰して、国民の不満は爆発寸前。利上げすれば経済がますます悪化、利下げすればインフレが悪化ということで、金融政策が手詰まり状態となっています。
米国との関係もよろしくなく、トルコがロシアからミサイルを購入しようとして米国が激怒。そうかと思うと、トランプ大統領がゴラン高原についてイスラエルの主権を認めたことで、イスラエルと対立するトルコが激怒するということが起きています。
トルコは3月31日の統一地方選を行いますが、経済政策に対する不満からエルドアン大統領の与党AKPは苦戦と伝えられています。選挙敗北がエルドアン大統領の求心力低下につながれば、地政学リスクの懸念もあって、トルコリラがさらに売られると予想されています。先週金曜日のトルコリラ急落のひとつの要因は、トルコの経済と政治に対する悲観を先取りした動きだったのかもしれません。
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トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
26日:米住宅着工、米建設許可件数など
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/b/d/-/img_bde3cda61e39171f3429d104e98ed78819975.png)
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)
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