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米国株人気ランキング!6月下旬TOP10~上位に直近IPO銘柄が数多くランクイン~

トウシル / 2019年7月3日 10時22分

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米国株人気ランキング!6月下旬TOP10~上位に直近IPO銘柄が数多くランクイン~

売買ランキングから見る、6月下旬の注目点

2019年6月下旬 米国株式売買ランキング

順位 ティッカー 銘柄名 関連するテーマ
1 AMZN アマゾン・ドット・コム eコマース、クラウド、AI
2 BYND ビヨンド・ミート 代替肉
3 WORK スラック・テクノロジーズ ソフトウェア
4 MSFT マイクロソフト クラウド、PC
5 ZM ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ ソフトウェア
6 V ビザ キャッシュレス、フィンテック、eコマース
7 AAPL アップル スマートフォン、エンターテインメント
8 SPXL Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF 米国株式市場全体(レバレッジ)
9 FB フェイスブック SNS
10 GDX ヴァンエック・ベクトル・金鉱株ETF 金(ゴールド)
注釈:楽天証券金額ベース。6月17日~28日、国内約定日ベース

 6月下旬の売買ランキングの注目点としては、やはり上位に数多く入ったIPO銘柄でしょうか。ビヨンド・ミート(BYND)やスラック・テクノロジーズ(WORK)、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)の3銘柄がTOP5にランクインするなど、直近で新規上場した銘柄への注目の高さがうかがえます。 

ランキング上位の銘柄について、直近の動向を解説

 売買ランキングのTOP5に入った銘柄(ETF:上場投資信託を除く)や、その他注目銘柄について直近の動向を見ていきたいと思います。

アマゾン・ドット・コム(AMZN

出所:トムソン・ロイター(現地6月28日まで過去1年間)

 6月下旬の売買ランキングでも、1位は引き続きアマゾンとなりました。独占禁止法問題もひとまず落ち着き、特に目新しいニュースも出ない中、高値圏で横ばいの値動きとなっています。

 7月上旬も小動きの展開が続くかもしれませんが、7月15~16日には今年も年に1度のプライム会員向け大型セール「プライムデー」が開催される予定なので、7月下旬はその販売動向の速報が流れる中、株価も動き出すかもしれません。

ビヨンド・ミート(BYND)

出所:トムソン・ロイター(現地6月28日まで過去1年間)

 6月上旬のランキングでは10位でしたが、6月下旬のランキングでは一気に2位にランクイン! ビヨンド・ミート(BYND)は植物由来の代替肉を手がける企業ですが、その話題性からか強気派・弱気派の戦いが激しくなっており、株価が一時IPO価格の7倍以上になる中で、空売りも多く溜まってきていると報じられています。

 金融分析会社S3パートナーズによると、なんと浮動株全体の半数近い数の空売り残高が一時積み上がったとのことで、多くの人たちがこの代替肉ビジネスの先行きを疑問視し空売りを行っているようです。現状は強気派が優勢ですが、果たしてこのまま強気派が勝ち、踏み上げ相場が発生するのかどうか、注目していきたいところです。

スラック・テクノロジーズ(WORK)

出所:トムソン・ロイター(現地6月28日まで過去1年間)

 スラック・テクノロジーズは企業向けのビジネスチャットツールを手がける企業です。私も使ったことはありませんが、どうやらその「Slack」というソフトはeメールに対するLINEやMessengerのような存在で、非常に便利なツールのようです。

 ちなみにスラックは「直接上場」という珍しい形で上場を行ったので、通常のIPO(新規公開株)のような「公募価格」がないため上場後の値動きについて評価が難しいところがありますが、上場時の「参照価格」が26ドルだったことを考えると、ひとまずは底堅い値動きと言ってもいいかもしれません。

マイクロソフト(MSFT)

出所:トムソン・ロイター(現地6月28日まで過去1年間)

 4位はおなじみマイクロソフトです。6月25日にはウォール・ストリートのアナリストの一人が「マイクロソフトのAzureは、アマゾンのAWSではない(AWSのような成功はクラウドサービスで収められないだろう)」などと慎重な見方を示し、株価が押される場面もありましたが、大きく崩れることはなく、引き続き非常に堅調な値動きとなっています。

ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)

出所:トムソン・ロイター(現地6月28日まで過去1年間)

 5位はまたしても直近IPOを行った銘柄がランクイン。ここまで多くのIPO銘柄が売買ランキング上位に入ってくるというのは、なにかこう世代交代が起きているような印象を受けますが、こちらのズーム・ビデオ・コミュニケーションズは「Zoom」というWeb会議システムを手がけている企業です。Web会議システムというとシスコの会議システムや、Skypeなどが思い浮かびますが、現在はこの「Zoom」という新しいものが急速に広まっています。

 私も実はこの「Zoom」は何度か使ったことがありますが、確かに使いやすく「洗練している感」があります。最も使われている検索サイトがヤフーからグーグルへと移ったように、Web会議システムは「Zoom」へと世代交代が行われているのかもしれません。

今後の動向について

 G20は急遽開催された米朝首脳会談など見どころいっぱいのイベントでしたが、ひとまず対中関税が一旦見送りとなったことから、次の焦点は今月末に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)と、今月中旬から始まる4-6月期決算シーズンの行方でしょうか。

 7月最初の週は4日のアメリカ独立記念日の関係で市場関係者の多くが休暇に入りますので、おそらく今月前半は閑散相場が続き、相場は膠着モードに入るのではないかと思っていますが、後半は決算を含めイベントラッシュですので、嵐の前の静けさとなるかもしれません。

本資料は、掲載されているいかなる銘柄についても、その売買に関する勧誘を意図して作成したものではありません。本資料に掲載されているアナリストの見解は、各投資家の状況、目標、あるいはニーズを考慮したものではなく、また特定の投資家に対し特定の銘柄、投資戦略を勧めるものではありません。また掲載されている投資戦略は、すべての投資家に適合するとは限りません。銘柄の選択、売買、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料で提供されている情報については、当社が情報の完全性、確実性を保証するものではありません。本資料にてバリュエーション、レーティング、推奨の根拠、リスクなどが言及されている場合、それらについて十分ご検討ください。また、過去のパフォーマンスは、将来における結果を示唆するものではありません。アナリストの見解や評価、予測は本資料作成時点での判断であり、予告なしに変更されることがあります。当社は、本資料に掲載されている銘柄について自己勘定取引を行ったことがあるか、今後行う場合があり得ます。また、引受人、アドバイザー、資金の貸手等となる場合があり得ます。当社の親・子・関係会社は本資料に掲載されている銘柄について取引を行ったことがあるか、今後取引を行う場合があり得ます。掲載されているレポート等は、アナリストが独自に銘柄等を選択し作成したものであり、対象会社から対価を得て、又は取引を獲得し若しくは維持するために作成するものではありません。この資料の著作権は楽天証券に帰属しており、事前の承諾なく本資料の全部または一部を引用、複製、転送などにより使用することを禁じます。本資料の記載内容に関するご質間・ご照会等には一切お答えいたしかねますので予めご了承お願いいたします。

(楽天証券 外国株式チーム)

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