今夜は眠れない?パウエル議長発言とFOMC議事録で。豪ドル/円、ポンド/円、リラ/円の今週の上下のメドをチェック!
トウシル / 2019年7月10日 9時0分
今夜は眠れない?パウエル議長発言とFOMC議事録で。豪ドル/円、ポンド/円、リラ/円の今週の上下のメドをチェック!
本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは109.30円
↓下値メドは108.38円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
パウエル議長の発言で、
クロス円もついに動くか?
9日(火曜日)のドル/円はピボットの第1レジスタンス近辺の、強い抵抗ゾーンを突破することができませんでした。ただ、昨日の為替ウォーカーに書いたように、マーケットは押し目買いのスタンスで、下げも限定、108.66円まで。
今夜の重要イベントは、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言。そしてFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録も公表されます。
FRBの金融政策は大きく変わろうとしています。去年の今頃は強気の「利上げ」だったのに、今は180度転換して、弱気の「利下げ」に向かっています。パウエル議長は、なぜFRBが政策を変えるに至ったかを明らかにしてくれるはずです。しかし、なぜ変えないか、というメッセージが出るかもしれないので、そこは注意する必要があります。
パウエル議長の議会証言のポイントは大きく2つ。まず、FRBは7月に利下げするのか、しないのか。そして、もし利下げするならば、切り下げ幅は25bp(ベーシスポイント)になのか、それとも50bpなのか、ということです。現在のマーケットの予想は、7月利下げをほぼ100%見込んでいます。市場とのコミュニケーションを大切にするFRBですから、利下げしないのなら、パウエル議長はそう伝えてくるでしょう。
FRBが利下げする場合、切り下げ幅は25bpというのがマーケットのコンセンサス。雇用者数がぐんと回復した米6月雇用統計後は、50bp派は急速に勢力を失っています。もっとも、パウエル議長が50bp切り下げる必要があるといったことは一度もなく、マーケットがそう思い込んでいただけでした。
7月の下げは米景気を持続拡大させるためにちょうど良いタイミングだという意見もありますが、一方でトランプ政権の圧力に屈した中央銀行というイメージをつかないようにしたいはずで、FRBには上手な説明が求められます。
毎ヨミ!FXトップニュース(7月9日)
9日ドル/円のNY市場の終値は108.86円
8日の終値に比べ0.13円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
各国・各通貨トピックス
ドル:
トランプ米政権、日韓関係に「関心ない」
ペンス副大統領、イランに対する軍事的対応を示唆
駐米英国大使から批判されたトランプ氏、メイ首相の悪口
ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が「金利を変更する必要はない」
ユーロ:
クーレECB理事「かつてないほど量的緩和を必要としている」
ポンド:
ポンド/ドル下落、2017年4月以来の安値つける
次期IMF(国際通貨基金)理事はカーニー総裁か? ラガルド氏の後任
英国の駐米大使「トランプ氏は無能」英外務省「外交官は率直であるべき」
中国人民元:
米国がすべての関税を撤廃しない限り、「交渉は後退する」
その他:
あらゆる殺虫剤に耐性を持つゴキブリが激増中。 一世代で耐性が6倍に
同志社大、アルツハイマー病原因を解明
サウジアラビアの記者殺害事件に「皇太子関与の証拠ある」国連が報告
主要指標終値
本日の注目通貨
豪ドル/円:今週のレンジ予想:73.97円から77.45円
今週のピボットは75.71円。
今年の高値と安値の50%は75.99円
第3レジスタンス:77.45円
第2レジスタンス:76.86円
第1レジスタンス:76.29円
ウィークリー・ピボット:75.71円
第1サポート:75.13円
第2サポート:74.55円
第3サポート:73.97円
7月のこれまでの高値は76.28円、安値は75.12円。
高値と安値の半値(50%)は75.70円。
先週の終値はその前の週に比べ0.08円の豪ドル安。
先週の値幅は1.16円。
1日の平均値動きは0.55円。
2019年のこれまでの高値は80.72円、安値は71.26円。
高値と安値の半値(50%)は75.99円。
ポンド/円:今週のレンジ予想:132.17円から140.02円
今週のピボットは136.29円。
今年の高値と安値の50%は139.48円。
第3レジスタンス:140.02円
第2レジスタンス:139.90円
第1レジスタンス:137.40円
ウィークリー・ピボット:136.29円
第1サポート:134.79円
第2サポート:133.67円
第3サポート:132.17円
7月のこれまでの高値は137.79円、安値は135.17円。
高値と安値の半値(50%)は136.48円。
先週の終値はその前の週に比べ1.12円のポンド安。
先週の値幅は2.62円。
1日の平均値動きは0.80円。
2019年のこれまでの高値は148.88円、安値は130.38円。
高値と安値の半値(50%)は139.63円。
トルコリラ/円:今週のレンジ予想:18.33円から19.97円
今週のピボットは19.08円。
今年の高値と安値の半値(50%)は19.00円。
第3レジスタンス:19.97円
第2レジスタンス:19.63円
第1レジスタンス:19.43円
ウィークリー・ピボット:19.08円
第1サポート:18.88円
第2サポート:18.53円
第3サポート:18.33円
7月のこれまでの高値は19.28円、安値は18.73円。
高値と安値の半値(50%)は19.00円。
先週の終値はその前の週に比べ0.62円のトルコリラ高。
先週の値幅は0.55円。
1日の平均値動きは0.25円。
2019年のこれまでの高値は21.15円、安値は17.48円。
高値と安値の半値(50%)は19.31円。
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
10日:パウエル議長 発言、FOMC議事録、英GDP、カナダ政策金利など
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)
この記事に関連するニュース
-
NY市場サマリー(17日)ドル/円下落、利回り低下 株下落
ロイター / 2024年4月18日 7時50分
-
円安どこまで? 口先介入だけなら、155円も単なる通過点に
トウシル / 2024年4月17日 9時41分
-
NY市場サマリー(16日)ドル上昇、10年債利回り5カ月ぶり高水準 株まちまち
ロイター / 2024年4月17日 7時31分
-
ドル/円快調!ドル円153円台で34年ぶり円安を更新中
トウシル / 2024年4月12日 10時6分
-
FRB「5月利下げ」はあるのか? ドル高に調整の可能性も
トウシル / 2024年4月3日 9時55分
ランキング
-
1山手線沿線の再開発が進む 「新宿、渋谷、品川」駅の工事はいつ終わるのか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月25日 7時10分
-
2アキレス、シューズの国内生産終了へ コスト増や少子化など背景
ロイター / 2024年4月25日 16時27分
-
3イトーヨーカドー、祖業のアパレル復活なるか アダストリアとの新ブランドが生んだ“相乗効果”
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月25日 10時0分
-
4サイゼリヤ、ギリギリ「国内黒字化」も残る難題 国内事業の利益率0.05%、値上げなしで大丈夫か
東洋経済オンライン / 2024年4月24日 7時30分
-
5過度の変動望ましくない、動向注視し万全の対応行う=円安で官房長官
ロイター / 2024年4月25日 11時35分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください