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パウエル議長「雇用統計良くても関係ない」 米利下げ確定で円高リスクに注意!

トウシル / 2019年7月11日 9時28分

写真

パウエル議長「雇用統計良くても関係ない」 米利下げ確定で円高リスクに注意!

本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは109.50

下値メドは107.57

今朝の天気マークは「雨」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

今月FOMCでの利下げは確実になった
と、考えてよいでしょう

 FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策を巡っては、「利下げ」するという見方の一方で、先週金曜日(5日)の米雇用統計が良かったことから「利下げ見送り」だという意見もでていました。しかし、結論はあっさりとでました。

 パウエルFRB議長はこの日、議会証言を行い、インフレの弱さや米景気の先行きに慎重な見解を示しました。そして6月の雇用統計で雇用者が増えたことで政策見通しは変わったかと問われ「変えていない」と答えました。今月FOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げは確実になったと考えてよいでしょう。

 あとは切り下げ幅が25bp(ベーシスポイント)か50bpになるか、ということですが、パウエル議長は「本日から月末にかけて重要な経済指標がある」と述べています。これから発表される経済データをもとに判断するということです。今日は米6月消費者物価指数の発表があります。

毎ヨミ!FXトップニュース(7月10日)

10日 ドル/円のNY市場の終値は108.47円。

 9日の終値に比べ0.39円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「雨」です。

各国・各通貨トピックス

ドル:
    パウエル議長「6月FOMC以降の不透明感が見通しを曇らせている」
    パウエル議長「(雇用統計後も)見通しは変えていない」
    パウエル議長「労働市場は、現時点での重要な問題ではない」
    パウエル議長「通商交渉の不確実性は完全に拭い去れていない」

円:
    5月の給与は、名目、実質ともに5カ月連続のマイナス = 厚生労働省
    横浜銀と千葉銀が包括提携

ユーロ:
    世界最大手のドイツ化学メーカーBASF、利益見通し下方修正。貿易戦争が理由

トルコリラ:
    EU(欧州連合)がトルコに対して経済制裁を検討。キプロス沖の天然ガス開発問題で
    格付け会社フィッチ「トルコが為替介入に外貨準備を使用していたなら問題」
    格付け会社フィッチ「トルコ政府の構造改革には懸念残る」

中国人民元:
    米国がすべての関税を撤廃しない限り、「交渉は後退する」

その他:
    ダライラマ14世がトランプ大統領を批判「道徳心が足りない」
    ジムビーム倉庫で火災、バーボン1,300万本が川に流出、魚死ぬ
    「ポスト金正恩」がFBIの保護下で米国在住か

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ドル/円:今月のレンジ予想:103.75円から113.99円

 ドル/円:高値は108.99円まで…その後は下げるのみ
この日のドル/円は東京時間朝に108.99円まで上昇して前日の高値をわずかながら更新。しかしパウエルFRB議長の議会証言後は一転売りが優勢となって、NY時間終盤に108.35円まで下げました。

 今週のドル/円の押し目買い戦略は、「FRBの利下げはあっても25bp、もしかしたら利下げ自体ないかも」という期待に支えられていました。パウエル議長の発言で作戦は変更、1カ月ぶりの高値水準まで浮上しているドル/円が売りのターゲットになる可能性が高まっています。

 そしてほんのわずかだったとはいえ、109円をつけられなかったことは、この水準の売りの厚さということで記憶しておきたいと思います。サポートは107.57円、106.80円。レジスタンスは109.00円、109.50円。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

ユーロ/ドル:反発、しかし…

 ドルの流れがリバースするなかで、ユーロ/ドルは1.1264ドルまで反発。しかし、先週金曜日の米雇用統計前の高値水準まで回復できていないのは、ユーロの強さもイマイチということ。レジスタンスは1.1400ドル、サポートは1.1195ドル。今日はECB(欧州中央銀行)議事録が公表されます。こちらも注目。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!

11日:ECB議事録、パウエル議長 発言、ドイツCPI、米CPI、など

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。


※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。

(荒地 潤)

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