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米国株人気ランキング!7月上旬TOP10~いよいよ決算発表シーズンが本格化~

トウシル / 2019年7月18日 16時57分

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米国株人気ランキング!7月上旬TOP10~いよいよ決算発表シーズンが本格化~

 売買ランキングから見る、7月上旬の注目点 

2019年7月上旬 米国株式売買ランキング

順位 ティッカー 銘柄名 関連するテーマ
1 AMZN アマゾン・ドット・コム eコマース、クラウド、AI
2 CRWD クラウドストライク サイバーセキュリティ
3 WORK スラック・テクノロジーズ ソフトウェア
4 FB フェイスブック SNS
5 MSFT マイクロソフト クラウド、PC
6 AAPL アップル スマートフォン、エンターテインメント
7 NVDA エヌビディア eスポーツ、クラウド、AI
8 T AT&T 通信、5G
9 V ビザ キャッシュレス、フィンテック、eコマース
10 BYND ビヨンド・ミート 代替肉
注釈:楽天証券金額ベース。7月1日~12日、国内約定日ベース

 7月上旬の売買ランキングの注目点としては、引き続き上位に食い込んできているIPO銘柄でしょうか。今回はクラウドストライク(CRWD)が圏外から一気に2位に入った他、前回3位のスラック・テクノロジーズ(WORK)が引き続き3位となりました。一方、前回2位に入ったビヨンド・ミート(BYND)については、やや注目度が落ちてきているのか10位に落ち込みました。

ランキング上位の銘柄について、直近の動向を解説

 売買ランキングのTOP5に入った銘柄について、直近の動向を見ていきたいと思います。

アマゾン・ドット・コム(AMZN)

出所:トムソン・ロイター(現地7月15日まで過去1年間)

 ランキング1位は引き続きアマゾンです。7月15日から始まった年に1度のプライム会員向け大型セール「プライムデー」を前に、株価は2,000ドルを回復。昨年12月は1,300ドル近くまで下落する局面もありましたが、株価はほぼ全戻し状態となっています。

 アマゾンは7月25日(木)引け後に決算発表を予定していますが、前述の「プライムデー」の動向や、決算の内容次第では52週高値の2050.49ドルを超え、史上最高値を更新していく可能性も十分にありそうです。

クラウドストライク(CRWD)

出所:トムソン・ロイター(現地7月15日まで過去1年間)

 2位に入ったクラウドストライクですが、こちらは6月12日に上場したばかりのIPO銘柄で、サイバーセキュリティを手がける企業です。同社はアメリカ大統領選挙があった2016年に、ロシア系グループによるサイバー攻撃を検知したことなどで知られますが、2019年1通期の売上高が前年比で倍増するなど、非常に勢いのある企業です。

 ただ、売上高は大きく伸びているものの、2019年1期の純損益は赤字となり、2020年1期も引き続き赤字となる見通しです。クラウドストライクは7月18日引け後に決算を発表する予定ですが、そこで引き続き高い成長性を示し、投資家の期待に応えることができるか注目です。

スラック・テクノロジーズ(WORK)

出所:トムソン・ロイター(現地7月15日まで過去1年間)

 3位に入ったスラック・テクノロジーズですが、こちらも直近上場したばかりのIPO銘柄で、企業向けのビジネスチャットツールを手がける企業です。株価は上場後、やや上値が重い展開となっていますが、同社は上場前の6月10日に既に決算発表を行っておりますので、次の決算発表もしばらくありません。チャートの方は下値を探る展開となっておりますので、当面新しい材料がでないとなると、もしかしたら株価が反転するまで少し時間がかかるかもしれません。

フェイスブック(FB)

出所:トムソン・ロイター(現地7月15日まで過去1年間)

 4位に入ったのはフェイスブックですが、こちらは同社が発表した新しい仮想通貨「リブラ」に関連したニュースや、個人情報の取扱いを巡る問題で当局が50億ドルの和解案を承認したとの報道など多くのヘッドラインが流れる中、株価は堅調に推移。当局との50億ドルの和解案についてはほぼ織り込まれていたようですので、次の注目ポイントは7月24日引け後に予定されている同社の決算発表でしょうか。約1年ぶりに200ドル台の大台に乗ったフェイスブックですが、このまま株価が上昇していくのかどうか、注目したいところです。

 ここからは余談になりますが、個人的には当局との和解よりも、フェイスブックが発表した仮想通貨「リブラ」の動向について特に注目しています。FRB(米連邦準備理事会)のパウエル議長など各国中央銀行が「深刻な懸念」を示すなど、「リブラ」については正直なところ前途多難といった状況ですが、ポテンシャルは非常に大きいのではないでしょうか。

 これだけインターネットが発達し、暗号化技術も発達している中で「なぜクレジットカード決済や銀行送金などがインターネットベースにならないのだろうか」とずっと疑問に思っていたのですが、この「リブラ」の動向次第では金融システムが根本から変わるかもしれません。もちろん、それだけに各国中銀・政府の目も非常に厳しいものになることが予想されますが、フェイスブックがそれにどう対応していくのか、今後注目していきたいと思っています。

マイクロソフト(MSFT)

出所:トムソン・ロイター(現地7月15日まで過去1年間)

 5位はランキング上位常連のマイクロソフトです。こちらは相変わらずコメントのしようがないほど好調で、またしても史上最高値を更新しています。ただ、マイクロソフトは7月18日引け後に決算発表を予定していますので、その内容次第ではもしかしたらトレンドが大きく変わる可能性もあります。今回の決算でも、引き続き同社のクラウドサービス「Azure(アジュール)」などが堅調に伸びていることが示されれば一段高の可能性もありますが、直近株価は右肩上がりの推移となっているため、市場予想を下回る数字が出てきた場合は、一旦大きく押される場面もあるかもしれません。

今後の動向について

 いよいよ4-6月期決算シーズンも本格化してきました。今週はマイクロソフト(MSFT)などが決算を発表する予定ですが、来週はフェイスブック(FB)やザイリンクス(XLNX)、アマゾン・ドット・コム(AMZN)、アルファベット(GOOGL)など多くの注目銘柄が決算発表を予定しています。

 ご承知の通り、米国株は決算発表で売上高やEPS(1株当たり利益)がアナリスト予想を少し上回る/下回るだけで株価が10%動いたりと、決算発表で比較的大きく動く傾向があります。また、足元4-6月期の業績は良くても、通期の見通しが悪いだとか、数字は良くても「経営陣が米中問題について慎重なコメントをした」などと理由をつけられ売られる場合もありますので、本当にこの決算発表シーズンは注意が必要となります。

 参考までに、楽天証券のウェブサイトでは海外株式決算カレンダーも公開しておりますので、企業の決算日程の確認にぜひご活用ください。

本資料は、掲載されているいかなる銘柄についても、その売買に関する勧誘を意図して作成したものではありません。本資料に掲載されているアナリストの見解は、各投資家の状況、目標、あるいはニーズを考慮したものではなく、また特定の投資家に対し特定の銘柄、投資戦略を勧めるものではありません。また掲載されている投資戦略は、すべての投資家に適合するとは限りません。銘柄の選択、売買、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料で提供されている情報については、当社が情報の完全性、確実性を保証するものではありません。本資料にてバリュエーション、レーティング、推奨の根拠、リスクなどが言及されている場合、それらについて十分ご検討ください。また、過去のパフォーマンスは、将来における結果を示唆するものではありません。アナリストの見解や評価、予測は本資料作成時点での判断であり、予告なしに変更されることがあります。当社は、本資料に掲載されている銘柄について自己勘定取引を行ったことがあるか、今後行う場合があり得ます。また、引受人、アドバイザー、資金の貸手等となる場合があり得ます。当社の親・子・関係会社は本資料に掲載されている銘柄について取引を行ったことがあるか、今後取引を行う場合があり得ます。掲載されているレポート等は、アナリストが独自に銘柄等を選択し作成したものであり、対象会社から対価を得て、又は取引を獲得し若しくは維持するために作成するものではありません。この資料の著作権は楽天証券に帰属しており、事前の承諾なく本資料の全部または一部を引用、複製、転送などにより使用することを禁じます。本資料の記載内容に関するご質間・ご照会等には一切お答えいたしかねますので予めご了承お願いいたします。

(楽天証券 外国株式チーム)

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