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デキる個人投資家は皆やっている!「資金管理」の重要性とは

トウシル / 2017年3月30日 0時0分

デキる個人投資家は皆やっている!「資金管理」の重要性とは

デキる個人投資家は皆やっている!「資金管理」の重要性とは

成果を出している個人投資家には共通した特徴があります。その1つが「資金管理」をとても重視していること。今回は、資金管理とはいったい何か、そして個人投資家にとって資金管理がなぜ重要なのかをお伝えします。

株式投資で成果を出すために重要なこととは?

皆さんは、株式投資で成果を出すためには何が重要だと思いますか?銘柄選び、買い時・売り時の把握など、重要なことはいくつかあります。でも、意外と多くの個人投資家の方が見落としているのが、「資金管理」です。

実は、株式投資で成功している個人投資家の方にインタビューすると、ほぼ全員が、「資金管理の重要性」を強く訴えます。筆者も全く同じ考えです。なぜ資金管理がそんなにも重要なのでしょうか?

そもそも「資金管理」とは何か?

そもそも、「資金管理」とはどういう意味なのかを説明しておきたいと思います。

資金管理とは、「ポジション管理」とも呼び、自分が投資に回せるお金(=投資可能資金)のうち、実際にどのくらいの金額を投資するかを管理することをいいます。

基本的にはパーセンテージで表し、例えば投資可能資金が1,000万円で、そのうち実際に投資している金額が600万円なら、「60%のポジションを持っている」と表現します。

そして、このポジションをマーケットの環境の変化に合わせて増減させていくのです。

「資金管理」がどうして重要なのか?

この「資金管理」、いったいなぜ重要なのでしょうか?それは、マーケットの状況に応じてポジションを増減させることが、投資成果の向上につながるからです。逆に言えば、ポジションの増減がうまくいかないと、利益を得やすい時に少ししか利益を得られなかったり、損失をできるだけ抑えるべきときに損失が膨らんでしまうなど、投資成果が大きく悪化してしまうのです。

もし、マーケット全体の投資環境が良く、多くの銘柄が上昇トレンドにあるようなときは、「攻め」のポジションを取るのが通常です。例えば、積極的に80%以上のポジションを取ったりします。それにより、マーケット全体の好環境に乗って、利益を伸ばしていくことができます。

でも、マーケットの環境が良いにもかかわらず、ポジションを20%しか持っていなかったとしたらどうでしょうか。せっかく多くの銘柄が上昇トレンドにあるのに、その恩恵をわずかしか受けることができなくなってしまいます。

資金管理の真髄は、「攻めるべき時に攻め」「守るべき時に守る」こと

逆に、マーケット全体が調整局面にあり、多くの銘柄が下降トレンドとなっているときは、「守り」を強化する必要があります。例えばポジションを20%以下にまで縮小したりします。相場環境が非常に悪いときは、ポジションをゼロ近くまで縮小させ、嵐が去るのを待つのが得策、ということもあります。

でもそんなとき、80%のポジションを抱えていたら、保有銘柄の多くが大きく値下がりし、多額の損失を抱えてしまうことになりかねません。適切に損切りをしたとしても、はじめからポジションを縮小しておく場合に比べれば、余分な損失が生じてしまい、投資成果にマイナスの影響を及ぼします。

攻めるべき時に攻め、守るべき時に守る、これが「資金管理」の根本的な考え方です。株式投資で成功している個人投資家の方は、皆この重要性を肌で感じているため、しっかりと臨機応変に実行することができているのです。

信用取引をしている個人投資家は資金管理には特に注意!

信用取引をしている場合は、資金管理の重要性が格段に増します。

マーケット全体の環境が悪く、多くの銘柄が下降トレンドにあるとき、もし現物株だけに80%のポジションを持っていたら、保有株の株価が半値になった場合の損失は投資資金全体の40%です。これは致命傷に近いダメージですが、ポジティブに考えれば、まだ60%の資金は残っている、と前向きに考えることも可能です。

でも、現物株だけでなく信用取引も行い、投資可能資金に対して合計で200%のポジションを取っていたらどうなるでしょうか。これが半値になった場合、投資資金全体の100%が損失、つまり投資資金が全てなくなってしまうことになります。

このように、マーケットの環境が悪く、本来は守りを重視すべきときに逆に大きなポジションを抱えてしまい、かつ早期に適切なタイミングで損切りをしないと、最悪の場合投資資金全てを失ってしまいます。株価が暴落しているようなときは、証券会社への借金が残ってしまうというケースもあります。

繰り返しになりますが、信用取引をしている個人投資家の方は、資金管理をより徹底して行うこと、これを肝に銘じるようにしてください。

次回は、実際に筆者がどのように資金管理をしているか、その実例をご紹介したいと思います。

(足立 武志)

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