今週、ドルとユーロ、どちらを売るべき? ECBは利下げへ、米GDP弱ければFRB利下げ幅拡大も
トウシル / 2019年7月22日 8時52分
今週、ドルとユーロ、どちらを売るべき? ECBは利下げへ、米GDP弱ければFRB利下げ幅拡大も<br />
本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは108.84円
↓下値メドは106.55円
今朝の天気マークは「晴れ」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
パウエル議長発言
「利下げの目的は米経済の拡大持続」
今週のドル/円は、FOMC(米連邦公開市場委員会)を月末に控えて、その「利下げ幅(25bpか50bpか)」を巡る思惑と米長期金利の動向が材料になるでしょう。米経済指標では26日の4-6月期GDP(速報値)に注目。パウエル議長は、利下げの目的は米経済の拡大持続だと述べています。GDPが弱い結果ならば、50bp利下げという見方が勢いを盛り返しそうです。
19日(金曜)のドル/円の高値は107.98円。108円手前からすでに売りが厚くなっていて、トレーダーは戻り売りスタンスです。レジスタンスは先週の高値108.38円、その上は108.69円、そして109円。下サイドは先週の安値圏の107.20円を下抜けるかどうか。その下は106.78円。
今週は、ユーロにも注目。25日にECB(欧州中央銀行)理事会、ドラギECB総裁の会見という重要イベントがあり、ECBは金融政策を緩和(利下げ)方向へ転換すると予想されています。ECB会合の後、FOMCの前に、ドルとユーロのどちらを売るべきか。ドルとユーロが共に売られるなら、ユーロ円やクロス円の下落が強まることが考えられます。
毎ヨミ!FXトップニュース(7月19日)
今日の格言
楽観主義者は、どこでも青信号を見る人のこと。悲観主義者とは、赤信号しか見えない人のこと。そして、真の賢者は色盲である - アルベルト・シュバイツァー
= An optimist is a person who sees a green light everywhere, while a pessimist sees only the red stop light, the truly wise person is colorblind.
19日ドル/円のNY市場の終値は108.51円
19日ドル/円のNY市場の終値は107.74円
18日の終値に比べ0.44円のドル高/円安だったので、今朝の天気マーク、「晴れ」です。
各国・各通貨トピックス
ドル:
ウィリアムズ・NY連銀総裁「米国の中立金利は0.5%程度と予測」
NY連銀「ウィリアムズ総裁の講演は、次回FOMCの政策行動に関するものではない」
ムニューシン財務長官「米債務は9月初めまでに上限に達する」
NY株式市場:
先週のダウ平均は▲0.65%、S&P▲1.23%、ナスダック▲1.18%、そろって3週ぶり下落。
年初来ではダウ平均+16.40%、S&P+18.74%、ナスダック+22.78%
円:
有権者の6割が日本の将来に悲観
ポンド:
イランの革命防衛隊、ホルムズ海峡で英タンカーを拿捕
イランの行動にドイツ、フランスなどが非難声明
ユーロ:
イタリア連立政権が崩壊の危機。五つ星運動と同盟党首が欧州委員長人事で対立
イタリア大統領、総選挙巡る決断をサルビーニ副首相に迫る
その他:
米国防総省、ダニを生物兵器として使う実験か
カルフォルニアでひき逃げ女を逮捕、フロントガラスに遺体刺したまま走行
「天かす」が自然発火、米の日本食レストランで火災相次ぐ
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:米長期金利の動向にらむ、107.22円まで下げたあと反発
19日(金曜)のドル/円は、ウィリアムズNY連銀総裁のハト派的発言で、50bp利下げの確率が高まったとして東京時間朝に安値107.22円まで下落。しかし「NY連銀総裁の発言は今月のFOMCの政策行動に関してのものではない」と打ち消しが入って売りは一服。NY時間には「利下げは25bpの可能性が高い」とのWSJ紙報道で107.98円まで上昇する場面もありました。
ユーロ/円:120円台で持ち堪えられるか?
ユーロ/円は6営業日続落。金曜日の安値は120.80円。今のところ120円台後半で買い支えられていますが、このゾーンを抜けると、次の大きなサポートはフラッシュクラッシュの117.20円になります。
トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!
欧州PMI(購買担当者景気指数)、ECB政策金利、ドラギ総裁発言、トルコ政策金利、米GDP(国内総生産) など
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)
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