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遠くの戦争は買い、近くの戦争は売り

トウシル / 2017年9月7日 11時0分

遠くの戦争は買い、近くの戦争は売り

遠くの戦争は買い、近くの戦争は売り

今回の格言

「遠くの戦争は買い、
近くの戦争は売り」

どんな格言?

軍事衝突による被害をこうむる可能性があるか否か

 遠くで発生した戦争は売り材料となりにくいが、近くで発生した戦争からは被害をこうむる可能性があるので売り材料となりやすい、との意味。第一次世界大戦(1914年~1918年)の例では、戦禍に見舞われた欧州から遠い米国や日本では「特需」が発生した。

 日本に近い朝鮮半島で起きた「朝鮮戦争」(1950年~1953年)でさえ、「高度経済成長」への助走に繋がる特需が発生。一方、軍事衝突に巻き込まれて経済的な被害を蒙る当事国や周辺国の株式は下落する可能性が高いと考えられている。

 

どう投資に生かす?

今春以降の朝鮮半島情勢の緊張化を例にすると

 縁起でもなく物騒なことだが、北朝鮮による挑発的な行為で朝鮮半島情勢が緊張度を増している。実際に軍事衝突が起きるかどうかは不明であり、衝突がある場合の展開を巡っても不確実性がある。ただ、相場格言通り、事態が落ち着くのであれば、米国への核攻撃の脅威が取り除かれる可能性がある。その場合、朝鮮半島から遠い米国市場の株式やドルが堅調となるかもしれない。一方、地理的に近い日本では、軍事的かつ経済的な被害次第で不安が残る。注意喚起として参考にしたい相場格言だ。

(カガワ 先生)

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