ドル/円106円台後半に上昇、ダウも反発!FOMCは意外に強気?
トウシル / 2019年8月22日 9時12分
ドル/円106円台後半に上昇、ダウも反発!FOMCは意外に強気?
本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは107.23円
↓下値メドは105.87円
今朝の天気マークは「晴れ」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
明日のパウエルFRB議長にスピーチに注目
FRB(米連邦準備制度理事会)が25bpの利下げを決定した、7月30から31日にかけて開かれたFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録が、この日(21日)公表されました。
幾名かの参加者が(25bpよりも大幅な)50bpの利下げを支持したのですが、基調としては前向きで、米経済に対して楽観的な見通しを堅持。利下げについては「サイクルのなかでの調整」という見解でした。
しかしマーケットの反応は限定的。なぜかというと、トランプ米大統領が中国に対する第4弾制裁関税を発表したのはFOMCの翌日の8月1日で、FOMC議事録には含まれていないからです。それからマーケットに起きたことを考えると、FOMCメンバーの見通しは大きく変化したと考えられます。もはや「(利上げ)サイクルのなかでの調整」ではなく、完全な利下げサイクルに突入することになったと考えられます。マーケットが知りたいのは、7月FOMCから現在までにFRBの考えはどれだけ変わったのかということ。だから、明日のパウエルFRB議長にスピーチに注目が集まっているのです。
毎ヨミ!FXトップニュース
21日ドル/円のNY市場の終値は106.61円
20日の終値に比べ0.39円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。
今日の格言:
私は天才ではない。ただ人より長く一つのことと付き合ってきただけです。-アインシュタイン
各国・各通貨トピックス
ドル:
FOMC議事録「数名の委員は50bpの利下げを支持」、「今回の利下げはサイクルのなかばにおける調整」
トランプ大統領「パウエルFRB議長はわざと自分に逆らっている」
トランプ大統領「マスコミはリセッションをつくりだそうとしている」
ユーロ:
イタリアのコンテ首相辞任。政府を危機にさらしたとサルビーニ副首相を非難
ドイツ連銀「ドイツ経済は第3四半期にさらに縮小の可能性」
メルケル・ドイツ首相、ECB(欧州中央銀行)の追加緩和策には慎重
ポンド:
香港デモ巡り、英国会議員が「香港人の半分に英国の国籍を」
EU(欧州連合)「英国との離脱交渉は再開しない」
保守党が補欠選挙でさらに議席失い、少数政党に陥落のおそれ
アルゼンチンペソ:
フェルナンデス大統領候補「アルゼンチンは実質デフォルト状態」
フェルナンデス元首相「私が大統領になればIMF(国際通貨基金)と交渉」
トルコリラ:
トルコ中銀の支払い準備率変更でトルコリラが下落
その他:
ビートルズのアビーロードのジャケット撮影から50年。世界中のファン集結
北朝鮮がコカ・コーラそっくりの飲み物を発売
チェルノブイリでウォッカを生産。安全?
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:106円台後半
新たな悪材料が出ていないという安心感でドル/円は上昇。106.19円を安値に、FOMC議事録公表後に106.65円の高値をつけました。金利市場や株式市場もリスクオンで、それぞれ上昇しています。
売りが107円手前から並んでいる状況は同じ。ドル買いに弾みがつくには、107円ワンタッチだけでは足りず、その先の107.25円まで進む必要がありそうです。下サイドは105.50円がサポート。
ユーロ/ドル:1.11ドル台重い
ユーロ/ドルは再び1.1110ドル手前で押し戻され、NY時間午後には1.1080ドルまで下押し。今年の安値圏で推移しています。イタリア政治問題に対する反応は薄く、マーケットの関心は9月のECBの緩和政策がどれだけ大規模になるのかというところにあります。
ユーロ/円:117.50円か119円か
この日のユーロ/円は118円をはさんで横ばい状態が続きました。先週から何度か117.50円を試していますが、このゾーンはしっかりとサポートされています。上は119円台が重そう。
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
22日:ドイツ・欧州 製造業PMI、サービス業PMI、ECB議事録
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)
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