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スマホ決済徹底比較!スマホ決済完全ガイド2019年版 後編

トウシル / 2019年9月5日 13時44分

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スマホ決済徹底比較!スマホ決済完全ガイド2019年版 後編

スマホ決済アプリを徹底比較!お得なのは?

 スマホ決済アプリは、携帯電話会社やネット企業、コンビニなどが、サービスを提供しています。共通点は、

●店舗での買い物がスマホ一つで完結すること
●決済手段は、アプリと紐づけした銀行口座※1やクレジットカードで行われること
●買い物した金額に応じて、ポイントが還元され、多くのスマホ決済では期間限定のお得なキャンペーンが次々と繰り出されていること
●実店舗での買い物の際に還元されたポイントに加え、ネットショッピングで貯めたポイント、フリマで稼いだ売上高などをポイント化して、買い物に使えること
●買い物だけでなく、同じ決済アプリを使う友人などと送金、送金依頼、割り勘などを利用できるサービスもあること、などがあります。

※1 銀行口座には対応している企業とそうではない企業があります

「〇〇ペイ」と名付けられたサービスが多く存在していますが、それぞれ、どんなサービスを提供しているか、比較します。

楽天グループの「楽天ペイ」

「楽天ペイ(アプリ決済)」は利用者数や総合満足度、ポイントが使いやすく貯まりやすい決済アプリで顧客からNo.1の評価を得ているスマホ決済サービスです。※QRコード決済利用実態調査、有効回答=1,000、2019年2月13日実施、インターネット調査、調査主体:楽天、調査実施機関:インテージ

「楽天ペイ(アプリ決済)」の引き落とし元として設定できるのは、「楽天カード」のほかに、VISAかMastercardブランドのクレジットカードや、楽天ポイントの充当、楽天カードや楽天グループのフリマアプリ「ラクマ」の売上金などでチャージできるオンライン電子マネー「楽天キャッシュ」です。 

 クレジットカードから現金をチャージするステップは必要なく、「楽天ペイ(アプリ決済)」で買い物した金額がのちのち登録クレジットカードから引き落とされる後払い(ポストペイ)方式が主な支払い方法です。ある意味、「楽天ペイ(アプリ決済)」という「入口」を利用して、後払いのクレジットカード決済を行っている、と考えてもいいでしょう。 

 クレジット決済のため、紐づけたクレジットカードのポイントを必ず二重取りできます。還元率が1%の「楽天カード」を登録すれば、「楽天ペイ(アプリ決済)」の利用で0.5%分、「楽天カード」決済の1%分のポイントが還元され、合計1.5%分のポイントが常時、還元されることになるのです。 

 ポイント還元については「買い物したあと、いつ、ポイントが付与されるか」も重要です。還元されたかどうか、こまめにチェックしましょう。 

 また、「楽天ペイ(アプリ決済)」の決済画面で「すべてのポイント/キャッシュを使う」にチェックを入れておくと、保有する楽天ポイントや楽天キャッシュを優先して決済に使うことも可能です。期間限定ポイントを消化するにも非常に便利です。 

ソフトバンク・ヤフー系列の「PayPay」

 昨年末、「100億円あげちゃうキャンペーン」を行って話題を呼んだ「PayPay」はソフトバンクとヤフーが共同で設立したPayPay株式会社が提供するスマホ決済サービスです。

 決済にはクレジットカードのほか、銀行口座や系列の「ヤフーカード」からチャージできる「PayPay残高」が使えます。

 後払い方式のクレジットカードで決済する方法もありますが、その場合の「PayPayボーナス」の付与率は0.5%です。

 系列のヤフーカードや銀行口座からチャージできる「PayPay残高」で決済した分には、支払い額の3%のポイントが付与されます。ヤフーカードを使えば、「PayPay残高」にチャージする際、クレジットカードのポイント還元1%を二重取りできるので、付与率は4%にアップします。

 お得なキャンペーンを次々と繰り出しているのが「PayPay」の魅力。ちなみに、ポイントが付与されるのは、原則として決済の翌月20日前後です。

LINEの「LINE Pay」

「LINE Pay」はコミュニケーションアプリのLINEが提供するスマホ決済サービスです。

 チャージ方法には、銀行口座から(オートチャージサービスあり)と、ローソンなどのレジや「Famiポート」「セブン銀行ATM」から現金でチャージする、大きく2通りがあります。

「LINE Payボーナス」と呼ばれるポイントが還元される、月々の買い物金額に応じて還元率が変わるインセンティブプログラム「マイカラー」が採用されています。最もランクの高いグリーン(決済金額 : 月10万円以上)は2%、最も低いホワイト(決済金額 :月9,999円以下)は0.5%と、還元率は4段階に分けられています。

 つまり、LINE Payの場合、月1万円未満の使用だと還元率は0.5%と低くなります。「今日のクーポン」と題して、「コンビニでの買い物100円引き」など期間限定のキャンペーンを行っているので、LINE PayのLINE公式アカウントや公式Twitterでの情報を見逃さずに活用しましょう。

NTTドコモ系列の「d払い」

「ペイ」という名前はつかないものの、「d払い」は携帯電話会社のNTTドコモが提供しているスマホ決済サービスです。ドコモの携帯回線を使っていなくても、同社が運営する「dアカウント」を開設していれば、街の店舗での買い物・食事やネットショッピングの購入代金を、「d払い」のバーコード決済で支払うことができます。

 支払い方法は、ドコモユーザーなら電話料金との合算払いのほか、系列の「dカード」を含むクレジットカード決済になります。決済代金に応じたdポイントの還元率は店舗での利用が0.5%、ネット利用が1%。決済にdカードを利用すると、カード利用のポイント還元1%も二重取りできるので、合計1.5~2%の還元率になります。

 dカードでドコモの電話料金を支払っていたり、dポイントプログラムでプラチナステージになったり、ドコモが提供する月額課金サービスを契約しているといった数々の条件をクリアすれば、通常の還元ポイントに加えて、最大7%のポイントアッププログラムもあるのが魅力です。

 還元ポイントは買い物情報がドコモに到達した時点で即時加算されるスピード感や、ネット通販大手「アマゾン」でも使える点が魅力といえるでしょう。

メルカリの「メルペイ」

 フリマアプリのメルカリが運営する「メルペイ」の最大の特徴はメルカリで中古品などを売って得られた売上代金を、「メルペイポイント」に交換して、日常の買い物に使えること。それ以外の決済方法は銀行口座からのチャージになります。

 メルペイには他のスマホ決済と違って、2つの決済方法があります。一つは、すでに普及が進んだ電子マネー「iD」が使えるセブンイレブンなどのコンビニやイオン、マクドナルド、ウェルシアなどのドラッグストアでのタッチ決済で全国45万店舗。もう一つはメルペイ画面に表示されたコードや店舗側が提示するコードを使った決済で、こちらは全国90万店舗。あわせて135万店舗での利用が可能です。

 メルペイはiDで支払ってもメルペイのコード払いで決済をしても、決済金額に応じたポイント還元がありません。現状、クレジットカード決済にも対応していないので、ポイントを二重取りすることもできません。

 メルペイ内に残高がなくても、買い物ができる「メルペイあと払い」を使えば、使った分の代金を翌月まとめて支払うことができます。コンビニ/ATM払いや口座振替で清算した場合は、手数料が月々300円かかりますが、「メルペイ残高」で清算した場合は、手数料もかかりません。いわばクレジットカードの会費のようなものといえるでしょう。

 通常の決済でポイントはつかない半面、コンビニでの買い物で翌日、決済金額の50~70%を還元といった、大盤振る舞いのキャンペーンを何度も打っている点やコンビニの人気商品が税込み11円から購入できる「クーポン機能」が魅力といえるでしょう。

スマホ決済アプリの比較

 ここまで紹介したスマホ決済サービスを表にまとめてみたので参考にしてください。

楽天ペイ(アプリ決済)

  特徴 楽天グループを頻繁に利用する人に最適。
決済は基本、後払いのクレジットカード。楽天カード併用でポイント還元率も非常にいい。
楽天市場など、他の楽天グループのサービスで貯まったポイントを、期間限定のものでも実店舗で利用可能。
決済手段 クレジットカード、楽天ポイント充当、楽天キャッシュ
還元されるポイント 楽天ポイント
還元率 0.5%
最大還元率 楽天カード利用で1.5%(楽天カードの二重取り1%分含む)

PayPay

  特徴 ヤフーカードを決済・チャージに使うとポイント二重取りで4%の高還元率や20回に1回の確率で買い物が無料(上限1,000円)になる「ペイペイチャンス」など、お得度の高いサービスが満載。キャンペーンの頻度も高い。
決済手段 クレジットカード、PayPay残高(銀行口座や電話料金合算払い、セブン銀行ATMでの現金チャージ)
還元されるポイント PayPayボーナス
還元率 0.5%
最大還元率 PayPay残高を利用すると3%。
ヤフーカード利用ならポイント二重取りで還元率4%に

LINE Pay

  特徴 ポイント還元率は4段階のランク制。前月決済額10万円以上だとポイント還元率が2%と高くなる。
コード決済だけでなく、無料で発行できるLINE Payカードやオンライン決済でもポイントが付く。
決済手段 銀行口座、現金(ローソンレジ、セブン銀行ATM、Famiポート等)
還元されるポイント LINE Payボーナス
還元率 0.5~2%
最大還元率 前月の決済金額に応じて0.5%(ホワイト)から2%(グリーン)まで4段階のランク制

d払い

  特徴 ドコモユーザーでなくても、dアカウントを開設すると利用できる。
dカードとのポイント二重取りで還元率は1.5~2%。
ドコモ関連のサービスを使い倒していると最大7%のポイントアップ特典もある。
決済手段 クレジットカード、電話料金合算払い
還元されるポイント dポイント
還元率 店頭0.5%
ネット1%
最大還元率 dカード利用で1.5~2%
(dカードの二重取り1%含む)

メルペイ

  特徴 メルカリで中古品を頻繁に売る人は売上金をポイント化して日常の買い物に使えるので便利。
決済自体ではポイント還元がないものの、非常に還元率の高いキャンペーンを頻繁に行っている。
コード決済に加え、iDを使ったスマホタッチ決済にも対応。
決済手段 銀行口座
還元されるポイント メルペイポイント
還元率 なし
最大還元率 なし(ポイント還元は原則キャンペーンのみ)

楽天ペイを始めてみた! 

 これまで紹介したサービス以外にも、スマホ決済にはコンビニ系の「ファミペイ」や独立系の「Origamiペイ」、携帯キャリアの「auペイ」や「ゆうちょペイ」まで、さまざまなサービスが群雄割拠しています。

 その多くは消費税10%増税時のポイント還元制度に利用できるキャッシュレス決済手段として、すでに登録済み。そのため、10月以降はネット通販サイトを運営している中小企業・個人事業主からの買い物や、フランチャイズ経営のコンビニやガソリンスタンドの決済に利用すると、消費税増税にともなうキャッシュレス決済のポイント還元(5%もしくは2%)を、各社独自のポイント還元に加えて獲得できることになりそうです。

 スマホを使った決済に抵抗がある人にも、この機会にぜひキャッシュレスを体験してもらいたいもの。

 そこで早速、楽天ペイを使ったスマホ決済の手順を見ていくことにしましょう。

支払い方法は「コード」「QR払い」「セルフ」の3通り

 まずは楽天ペイをスマホにインストールして、楽天カードなど決済に使うクレジットカードの番号やセキュリティコードを入力します。

楽天ペイ(アプリ決済)・コード決済のやり方

 クレジットカードが無事登録されたら、あとはものすごく簡単です。

 楽天ペイ(アプリ決済)を開くと、バーコードとQRコードが表示されます。そのコードを店舗で読み取ってもらうことで買い物代金が決済されます。

楽天ペイ・QR払いのやり方

 お店側のQRコードを読み取る場合は、画面下段の「QR読み取り」をタップ。すると、画面がカメラに切り替わるので、店の提示しているQRコードを読み取り、提示された金額を手入力して確認するだけ。

楽天ペイ・セルフのやり方

 セルフの場合は、画面下段の左にある「セルフ」タブをタップして、支払うお店を選択。支払い金額を入力して確認します。

 支払うとき、画面下の「すべてのポイント/キャッシュを使う」にチェックを入れておくと、楽天ポイントやチャージした楽天キャッシュを決済代金として優先的に使うことができます。

不正利用に注意してポイントゲットに励もう!

 セブンイレブン系の「セブンペイ」が不正利用の横行で開始からたった4日で新規入会停止、1カ月で廃止に追い込まれるなど、スマホ決済サービスには不正利用のリスクもあります。

 クレジットカード情報を他人に知られることがないように管理するだけでなく、各社が提供する指紋認証などの二段階認証などを活用して、絶対に不正利用されないように自己防衛することも大切です。

 楽天ペイ(アプリ決済)の場合は指紋認証の設定や支払い後に利用内容をメール確認できるサービスもあり、不正利用に関して二重、三重のセキュリティがかけられています。

 消費増税で増える出費に、スマホ決済を上手く活用して対策をしていきましょう。よく使うサービスや店舗で使いやすいスマホ決済からはじめてみてください。

>>前編を見る
消費税増税に負けないポイント還元フル活用

(トウシル編集チーム)

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