1分でわかる信用取引3【信用取引の基礎】委託保証金とは。「信用」で資金や株券を借りる
トウシル / 2018年12月10日 10時19分
1分でわかる信用取引3【信用取引の基礎】委託保証金とは。「信用」で資金や株券を借りる
今回は信用取引の基本的な仕組みついて理解を深めたいと思います。
前回、信用取引のメリットである、取引したい金額の30%の資金で済む、手持ち資金の約3倍の取引ができるといった「資金効率の良さ」について触れましたが、その資金効率の良さは、証券会社から資金や株式を「借りて」取引を行うという信用取引の仕組みによってもたらされています。
もちろん「貸す」側の証券会社としては、誰彼かまわずに資金や株式を貸すわけにはいきませんから、「借りたい人がどんな投資家なのか?」「損失が発生した時でもきちんと返済してくれるのか?」、つまり「信用」があるかどうかを判断することになります。
そのため、個人投資家が信用取引口座を開設する際には、証券会社による審査や満たさなければならない条件が設けられていますし、無事に口座開設が完了し、「いざ、信用取引!」という際には、損失が発生したときに備えて証券会社に担保(手持ちの現金や株式など)の差し入れが必要になります。この担保のことを「委託保証金」と呼びます。
繰り返し登場している「取引したい金額の30%の資金で済む」というのは、言い換えると、「信用取引を行う際には、お金や株式を貸す代わりに、取引金額の30%以上の担保(委託保証金)を差し入れてね」ということになります。
要するに、差し入れる委託保証金の許す範囲内で資金や株券を借りて取引するというのが信用取引の最大のポイントです。手数料などの諸経費を除けば「差し入れた委託保証金÷30%」が委託保証金の許す範囲となり、基本的に30%が「委託保証金率」になります。
また、資金と株式を借りて取引を行うという点ですが、信用取引には「資金を借りて買う」取引(買い建て)と、「株式を借りて売る」取引(売り建て)の2種類があります。とりわけ、売り建ては株価が下落したときに利益が狙えるもので、この売り建てをうまく活用すれば株価の上昇でしか利益が得られない現物株取引に比べて、収益のチャンスが広がることになります。
具体的な内容については、次回のテーマにしたいと思います。
≫≫1分でわかる信用取引4【信用取引の基礎】どう買う?買い建て、売り建ての仕組み
▼信用取引についてもっと知る
(土信田 雅之)
この記事に関連するニュース
-
森永卓郎(67)「私が“レバレッジ投資”に絶対に手を出さない理由」
文春オンライン / 2024年9月18日 11時0分
-
ウィブル証券が特許出願中の『Moneybull』サービスを開始、4.8%の利回り(※1)を提供
PR TIMES / 2024年9月6日 20時40分
-
「株主優待がほしい」でも「株価下落リスクを負いたくない」なら「つなぎ売り」(窪田真之)
トウシル / 2024年9月5日 7時0分
-
滋賀県サステナビリティ・リンク・ボンド:大和証券の窓口でご購入・投資表明していただけます(法人のお客さま向け)
PR TIMES / 2024年8月30日 18時40分
-
夫がNISAで投資しているのですが、「株価の大暴落」で借金を作らないか心配です。8月は“追加の支払い”が必要な人が出たと聞きましたが、本当に大丈夫なのでしょうか…?
ファイナンシャルフィールド / 2024年8月24日 5時0分
ランキング
-
1「今買わないと後悔しますよ」 客を萎えさせる「店員の声かけ」はこれだ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月22日 8時5分
-
2福井のブランド米「いちほまれ」の新米、昨年より価格6割高で店頭に…生産量は2000トン増の見通し
読売新聞 / 2024年9月22日 8時43分
-
3「無料のモノはもらわない」お金のマイルール 日々を健やかに過ごす「失敗を許容するお金」
東洋経済オンライン / 2024年9月22日 9時0分
-
4「三菱商事、伊藤忠、ゴールドマン・サックス」がずらり…偏差値55なのに就職実績"最強"の「地方マイナー大学」の秘密
プレジデントオンライン / 2024年9月22日 10時15分
-
5「チープカシオ」なぜ人気? 安価だけではない、若者に支持される理由
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月22日 7時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください