勝ちを目指す投資家の年末年始の過ごし方とは?
トウシル / 2019年12月26日 5時10分
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勝ちを目指す投資家の年末年始の過ごし方とは?
2019年もあと数日。この年末年始はカレンダーの関係もあり長期間の休暇が取れる方も多いはず。この間になかなかできなかったことをやっておきましょう。
日本株マーケットは6日間連続休場
2019年の日本の株式市場は12月30日が年内最終取引日(大納会)となります。
通常、年明けは1月4日からスタートしますが、2020年はカレンダーの関係で1月6日が年始の取引開始日(大発会)。つまり、日本の株式市場は12月31日から1月5日までの6日間、休場することとなります。
一方、海外のマーケットは年末年始も動いているところが多いです。ニューヨーク市場は、年末年始の休場日は1月1日だけです。日本の株式市場がお休みの12月31日、1月2日、1月3日もニューヨーク市場は動いています。
これにより、例えば日本の株式市場が休場中に米国株や為替レートの変動や国内外で大きな出来事が起こった場合などは、その影響が1月6日以降の株価に一度に反映されることになります。
その結果、思わぬ損失を被る可能性もあります。
心配なら12月30日までに売っておくのも手
もちろん、逆に日本の株式市場が休場中に米国株が大幅高となったり、為替レートが大きく円安に振れたりした場合は、休場明けの日本株も大きく上昇することが期待できるので、一概に危ないとはいえません。ただ、リスクとしては普段より高くなるのも事実です。
もし、ご自身が大きなポジションを持っていて、この状況で株価が急落するとまずい、または心配で不安になってしまう…という方は、そもそもポジションを持ちすぎているのが原因ですから少し持ち株を売って身軽になっておくのも手だと思います。
そうでなければ、年末年始だからといって手じまいする必要もないと個人的には考えています。
また、運用している資産の金額が大きい方は、突然の急落に備えたプットオプションの買いも有効です。
2019年1年の取引の振り返りを
株式投資で成功しているすご腕の個人投資家の方に話を聞くと、多くの場合でご自身の行った取引を振り返り、反省材料に使っています。
例えば、この銘柄をこのタイミングで買ったのは良くなかったとか、上昇途中で売ってしまったので利益を伸ばせなかった…というようにです。
ただ、売買回数が多いとかなり大変です。筆者も売買回数が結構多いので、実際には1つ1つの取引を振り返って反省することがなかなかできません。
この年末年始は時間があります。過去1年間の取引を振り返ってみて、成功したものについては何が良かったのか? 失敗したものについてはどこを今後改善すべきなのか? を考えるつもりです。みなさんも振り返る時間にしてみてください。
会社四季報を読み込んでみよう
成功している個人投資家の多くは、ファンダメンタル分析をかなり真剣に行っています。その一方で、「会社四季報など読んだことがない」とか「2、3年に一度くらい買っている」という方も多くいます。
今の日本株は全ての銘柄が上昇することはなかなかありません。良い株は上昇しやすく、そうでない株は上昇しにくいという傾向が明らかにあります。
ですから、ファンダメンタル分析を行い、業績が伸びていたり、割安であると認められる銘柄を探して投資することが重要になります。
とはいえ、いきなり有価証券報告書や会社発表の説明会資料などを読み込むのもハードルが高いのも事実です。
それなら、せめて会社四季報を読み込んで、魅力的な会社を探す時間を年末年始に設けてみてはいかがでしょうか。
すご腕投資家はみな会社四季報を読んでいます。そして会社四季報に掲載されている会社の中に、将来株価が大きく上昇する「お宝」が眠っています。年末年始はお宝探しをするのもよいと思います。
株式投資の本も読んでみたい
また、株式投資の本も読んでみたいですね。注意したいのは、何冊も本を読んだ結果、逆に頭が混乱してしまうこと。特に初心者に多く見られます。
すご腕個人投資家の本もありますが、それらを読むと、誰1人として同じ方法を用いていないことに気づくと思います。これが株式投資の面白いところで、株式投資で成功する方法は1つではなくたくさん存在するのです。
ただ、初心者の方は、ご自身で方針がまだ固まっていないことが多いため、本によって異なることが書かれていると、「いったいどうすればよいの?」と迷ってしまいがちです。
でも、本の中に「これは確かに共感できるな」とか「ここに書いてあることはちょっと自分には合わないな」という点が必ずあるはずです。
筆者も株式投資の本を読むときは、自分に合わなそうなことは読み飛ばす一方、ここは参考にしたい、取り入れたい、という点を見つけて今後の株式投資に生かすようにしています。
そしてできれば、初心者でご自身の株式投資のやり方が確立していない段階では、誰か1人、「このやり方ならまねできそう!」という人を見つけましょう。そしてその人のやり方をまねするのが上達への近道です。
2019年はこのコラムが最後。10年にわたり連載している本コラム、引き続き2020年も現役個人投資家として活動するとともに、読者の皆さんにとってプラスになる知識や情報の提供を続けてまいります。
どうぞよいお年をお迎えください。
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(足立 武志)
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