ドル/円、108円台に急落!「新型肺炎」に「地政学リスク」高まるなか、今週のドル/円のメドは? 107円台の円高リスクも
トウシル / 2020年1月27日 9時24分
ドル/円、108円台に急落!「新型肺炎」に「地政学リスク」高まるなか、今週のドル/円のメドは? 107円台の円高リスクも
本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは110.05円
↓下値メドは108.61円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
今週は「新型肺炎」から「政策金利」へ
週明け27日朝、ドル/円は東京市場のオープンと同時に急落。109円を破り一時108.87円まで下落しました。先週からの新型肺炎の感染拡大で円買いに傾いていたところに、イラクの米大使館が攻撃を受けて負傷者が出ているとのニュースが動きを加速させています。
24日(金曜)のドル/円は、欧州時間の109.65円が高値。その後、再び売りが強まりNY時間午後には109.17円まで下落しました。高値、安値の両方とも切り下げて5営業日続落。ドル安/円高傾向が強まっています。
新型コロナウイルスによる肺炎の感染が世界各地に拡大するパンデミックの様相を示しており、マーケットでは「リスク回避」モードが強まっています。米10年債利回りは1.68%台まで低下。原油先物相場は中国の景気悪化による需要後退を懸念して、1バレル=54ドルまで下がりました。
今週も新型肺炎のニュースがマーケットを動かすことになります。感染のピークは2月といわれているので、悪いニュースは出てきても安心するニュースはしばらく期待できません。が、マーケットは、いったん最悪を織り込んでしまえば、すぐに次の材料を探しにいくでしょう。
今週は、2020年最初のFOMC(米連邦公開市場委員会)、BOE(イングランド銀行)の政策金利発表が予定されています。そして英国は1月31日2300GMT(日本時間2月1日午前8時)に、ついにEU(欧州連合)を離脱することになります。
週明けの東京市場の朝に108円台に急落したドル/円。今週の位置情報については、「今日の注目通貨」をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース
24日のドル/円のNY市場終値は109.29円
23日の終値に比べ0.19円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
虎の尾をつかんだ者は、うかつに手を放せなくなる
今日は何の日(1月27日):
戊辰戦争、鳥羽・伏見の戦い始まる(1868年 - 慶応4年1月3日)
榎本武揚らが箱館で蝦夷共和国を発足(1869年 - 明治元年12月15日)
ロッキード事件丸紅ルート初公判。田中角栄ら出廷(1977年)
各国・各通貨トピックス
ドル:
バグダッドの米大使館にロケット弾が直撃。負傷者がいる模様
新型肺炎:
厚労省「国民の皆様、過剰に心配することはありません」
中国政府、春節連休を1月30日から2月2日まで延長する予定
米政府、武漢市から米国民を避難させるためのチャーター便を運航
ロシア政府、武漢市から自国民を退避させるため中国側と調整
外務省も武漢の邦人退避へ中国政府と協議。チャーター機運航も
中国以外でヒトからヒトへの感染を確認
中国、27日から海外団体旅行を禁止。新型肺炎の拡散防止
米国で3人目の感染者
フランスで2人感染
オーストラリアで感染を初確認
タイで感染5人確認
北京市、第一級(最高レベル)の応急対応メカニズムを発動
香港が最高レベルの警告である「緊急事態」宣言
WHO「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」ではない
NY原油先物:
大幅下落。新型肺炎による中国経済悪化を懸念
その他:
ハワイの海難事故、日本人が最多。到着直後の遊泳で心臓発作
ロシアでテロ計画、米からの情報提供で阻止。プーチン大統領が謝意
まずくて不評の「金正恩お菓子セット」、配布中止に
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:今週のレンジ予想:107.85円から111.00円
112.40円 : 2019年 高値
111.69円 : 2019年 05月 高値
111.00円 : 第3レジスタンス
110.61円 : 第2レジスタンス
110.29円 : 01月 高値 (01月17日)
109.95円 : 第1レジスタンス
109.56円 : ピボット
108.97円 : 01月 平均値
108.90円 : 第1サポート
108.51円 : 第2サポート
108.41円 : 2019年 12月 安値
108.20円 : 2019年 平均値
107.85円 : 第3サポート
107.65円 : 01月 安値(01月08日)
105.74円 : 2019年 09月 安値
104.45円 : 2019年 08月 安値
トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!
FOMC、パウエルFRB議長 発言、BOE政策金利、米GDP、欧州GDP など
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)
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