肝心の運用商品は何を選べばいいの?iDeCo商品選びのコツ
トウシル / 2020年3月28日 8時0分
肝心の運用商品は何を選べばいいの?iDeCo商品選びのコツ
投資初心者なら「組み合わせ」をおすすめ
iDeCoの運用商品は、投資信託の他、預金も選択でき、両者を組み合わせることも可能です。iDeCoの世界では、価格変動のある投資信託のことを「元本変動型」、預金や保険のように原則として元本が保証されている商品を「元本確保型」と呼びます。
安全性を最重視する場合は、月々の掛け金の運用先として、元本確保型の定期預金を100%の割合で指定することも可能です。ただ、iDeCoには、運用益が非課税になるという大きなメリットがあるので、このメリットを最大限に生かすのであれば、元本変動型商品の活用も考えたいところです。また、昨今の低金利環境を考慮すると、定期預金や保険などの元本確保型商品だけでは、負担した手数料をまかなえるほどの利息収入を確保できません。最初から掛け金を100%投資信託に振り分けることに抵抗がある場合は、投資信託30%・定期預金70%程度の「安定運用パッケージ」を作り、時間をかけて着実にリターンを積み上げていくことをおすすめします。
迷ったらインデックス型、初心者はバランス型でもOK
とはいえ、投資初心者の方の場合、どのように投資信託を選んで組み合わせればよいのか、イメージが湧かない方も多いと思います。そこで、iDeCoの商品選択は、「迷ったら、インデックス型かバランス型」と覚えておけば問題ありません。
インデックス型とは、ベンチマーク(運用の良し悪しを測る基準)として掲げられたインデックス(日経平均株価などの株価指数)に連動した運用成果を目指す投資信託のこと。またバランス型は、株式、債券、不動産(REIT:リート)など、複数の資産を組み入れて運用を行う投資信託を指します。インデックス型でもバランス型でも、1本で国際分散投資を実現できる、「オールインワン」タイプの商品を選ぶことをおすすめします。
なお、金融機関によって若干の差はありますが、iDeCoは原則、商品の入れ替え(これを「スイッチング」と呼びます)や、配分変更を自由に行うことができます。資産運用に慣れてきたら、定期預金を減らして投資信託の割合を増やしたり、より積極的な運用を目指すアクティブ型も取り入れたりと、ステップアップしていくことができます。最初は多少「見切り発車」でも構いませんので、iDeCoを通じて資産形成の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
まとめ
・投資信託の他、定期預金も選べて、両者を組み合わせることも可能
・商品選びに迷ったら「オールインワン」タイプを選ぶ
・商品の入れ替えや配分指定は原則いつでも変更可能
(篠田 尚子)
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