最優秀ファンドを発表!「第5回楽天証券ファンドアワード」
トウシル / 2020年4月1日 11時52分
最優秀ファンドを発表!「第5回楽天証券ファンドアワード」
1年間で最も優れた投資信託を選ぶ「楽天証券ファンドアワード」。データに基づく運用成績の評価と個人投資家の投票を組み合わせた、中立性と実用性の高いアワードです。国内および海外の株・債券など8つのカテゴリで選考が行われます。
開催は今年で5回目。その最優秀ファンドが決定! 実際に投資をしている方の一票はあなたの投資信託選びの参考になるはず。
では、まずこのファンドアワードのしくみについて、簡単におさらいしましょう。
恣意性を排除した定量評価と個人投票で「最優秀ファンド」を決定
選考にあたっては、投資信託の販売会社としての中立性や客観性を保った上で、まずは「楽天証券ファンドスコア」に基づく定量評価(アナリスト等の私見は一切反映されない、数値を基にした評価)を行い、8部門で3銘柄ずつ、計24銘柄が優秀ファンドとしてノミネートされます。
この24銘柄の中から、個人投資家(楽天証券の口座をお持ちのお客さま)の皆さまに、各部門で一番「投資してみたい」と思うファンドに投票いただき、最終的に最優秀ファンドが決定します。
厳しい基準をクリアした、24の「優秀ファンド」
優秀ファンドとしてノミネートされた24銘柄はいずれも、各部門の定量評価指数ファンドスコアが高い、つまり、運用成績が大きく上下に振れることなく、安定的にリターンを獲得することができた銘柄です。
単純なリターンが高くても、負ったリスクも相応に大きければ、高スコアは期待できません。また、相場が急反発するなどして一時的に運用成績が向上したところで、必ずしもスコアが改善するとは限りません。この「辛口」の評価こそが、楽天証券オリジナルのファンドスコアとファンドアワードの特徴です。
それではいよいよ、今年の投票で選ばれた最優秀・優秀ファンドを発表します! 各ジャンルの受賞ファンドに対して、楽天証券経済研究所のファンドアナリスト、篠田尚子と吉井崇裕がコメントしていますので、ぜひ投資のご参考にしてください。
1.国内株式部門
国内株式部門 | 委託会社名 | |
---|---|---|
最優秀 | <購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド | ニッセイアセットマネジメント |
優秀 | 東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン | 東京海上アセットマネジメント |
優秀 | GS 日本フォーカス・グロース 年2回決算コース | ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント |
【吉井崇裕コメント】
国内株式市場は、米国を中心に世界経済が緩やかに成長するなか、景気減速懸念や米中貿易摩擦問題に対する懸念から一時的に軟調な局面もありましたが、世界的な金融緩和策に支えられ、おおむね堅調に推移しました。
「国内株式」分類平均インデックスのトータルリターンの上昇率は、過去3年間で22.95%、直近1年間で18.91%でした。また、多くのアクティブファンドがインデックスファンドを上回りました。
投票の結果、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド」が最優秀賞に選出されました。
2.海外株式部門
海外株式部門 | 委託会社名 | |
---|---|---|
最優秀 | <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | ニッセイアセットマネジメント |
優秀 | 野村未来トレンド発見ファンド Bコース(為替ヘッジなし) | 野村アセットマネジメント |
優秀 | グローバル・セキュリティ株式ファンド(3ヵ月決算型) | アセットマネジメントOne |
【篠田尚子コメント】
海外株式の中でも、とりわけ先進国の株式市場は、好調に推移した米国株式市場に引っ張られる形で、3年間を通して概ね右肩上がりの上昇となりました。トータルリターンだけを見ると、分類平均インデックス上回ったアクティブファンドもありましたが、リターン獲得のために取ったリスクも考慮すると、インデックスファンドの方がより効率的に分類平均を上回りました。
なお、「先進国株式(広域)- 為替ヘッジ無し」分類平均インデックスのトータルリターンの上昇率は、過去3年間で27.77%、直近1年間で25.60%でした。
投票の結果、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」が最優秀賞に選出されました。
3.国内債券部門
国内債券部門 | 委託会社名 | |
---|---|---|
最優秀 | 三井住友・日本債券インデックス・ファンド | 三井住友DSアセットマネジメント |
優秀 | 明治安田日本債券ファンド | 明治安田アセットマネジメント |
優秀 | エス・ビー・日本債券ファンド | 三井住友DSアセットマネジメント |
【吉井崇裕コメント】
国内債券市場は、世界的な金融緩和策を背景に、債券利回りが低下傾向となったことから、債券価格が上昇しました。
「国内債券」分類平均インデックスのトータルリターンの上昇率は、過去3年間で1.58%、過去1年間で1.14%となりました。また、運用コストが低いインデックスファンドが総じて効率的な成績を収めました。
投票の結果、「三井住友・日本債券インデックス・ファンド」が最優秀賞に選出されました。
4.海外債券部門
海外債券部門 | 委託会社名 | |
---|---|---|
最優秀 | たわらノーロード 先進国債券 | アセットマネジメントOne |
優秀 | 三菱UFJ グローバル・ボンド・オープン(年1回決算型) | 三菱UFJ国際投信 |
優秀 | グローバル・ボンド・ポート(Dコース) | アセットマネジメントOne |
【篠田尚子コメント】
海外債券市場は、2018年後半以降、主要先進国の債券利回りが低下傾向となったことから、債券価格が上昇し、成績が向上したファンドが目立ちました。
この結果、「先進国債券(広域・高格付)-為替ヘッジ無し」分類平均インデックスのトータルリターンの上昇率は、過去3年間で4.19%、過去1年間で4.93%となりました。運用コストが低いインデックスファンドが総じて効率的な成績を収めました。
投票の結果、「たわらノーロード 先進国債券」が最優秀賞に選出されました。
5.国内不動産(リート)部門
国内不動産(リート)部門 | 委託会社名 | |
---|---|---|
最優秀 | 野村インデックスファンド・J-REIT | 野村アセットマネジメント |
優秀 | 野村Jリートファンド | 野村アセットマネジメント |
優秀 | J-REITバリューファンド 年2回決算型 | 野村アセットマネジメント |
【吉井崇裕コメント】
国内リート市場は、世界的な低金利環境を背景に、株価は高止まり、債券利回りは低下するなかで、相対的に投資魅力度の高い市場と評価され、大きく上昇しました。
「国内REIT」分類平均インデックスの上昇率は、過去3年間で27.89%、過去1年間で24.72%となりました。運用コストを抑えたインデックスファンドだけでなく、運用方針に特徴のあるアクティブファンドも良好な成績を収めました。
投票の結果、「野村インデックスファンド・J-REIT」が最優秀賞に選出されました。
6.海外不動産(リート)部門
海外不動産(リート)部門 | 委託会社名 | |
---|---|---|
最優秀 | たわらノーロード 先進国リート | アセットマネジメントOne |
優秀 | 東京海上・グローバルヘルスケアREITオープン(年1回決算型) | 東京海上アセットマネジメント |
優秀 | EXE-i グローバルREITファンド | SBIアセットマネジメント |
【篠田尚子コメント】
海外リート市場は、世界的な低金利環境を背景に、成績が向上したファンドが目立ちました。この結果、「海外REIT(含む北米)-為替ヘッジ無し」分類平均インデックスの上昇率は、過去3年間で17.48%、過去1年間で20.88%となりました。
運用コストを抑えたインデックスファンドだけでなく、運用方針に特徴のあるアクティブファンドも良好な成績を収めました。
投票の結果、「たわらノーロード 先進国リート」が最優秀賞に選出されました。
7.バランス(固定配分)部門
バランス(可変配分)部門 | 委託会社名 | |
---|---|---|
最優秀 | 世界8資産ファンド 安定コース | アセットマネジメントOne |
優秀 | 野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型 | 野村アセットマネジメント |
優秀 | 財産3分法ファンド(不動産・債券・株式)資産成長型 | 日興アセットマネジメント |
【吉井崇裕コメント】
過去3年間を振り返ると、途中、市場変動が高まった局面があったのの、終わってみれば株式、債券、リートなど多くの市場が上昇しました。固定配分のバランス型ファンドにおいては、効率的なリターンを獲得した国内リートや国内債券の組み入れ比率が高いファンドや為替ヘッジにより為替変動リスクを抑えたファンドが効率的なリターンを上げました。
投票の結果、「世界8資産ファンド 安定コース」が最優秀賞に選出されました。
8.バランス(可変配分)部門
バランス(固定配分)部門 | 委託会社名 | |
---|---|---|
最優秀 | 投資のソムリエ | アセットマネジメントOne |
優秀 | 三菱UFJ DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN) | 三菱UFJ国際投信 |
優秀 | 東京海上・円資産バランスファンド(年1回決算型) | 東京海上アセットマネジメント |
【篠田尚子コメント】
複数の資産を組入れたバランス型ファンドの中でも、機動的に資産配分を変動させる可変型は、不安定な市場環境における舵取りの巧みさが明暗を分けました。
特に、下落局面をいち早く察知し、基準価額の下落を回避できたファンドほど、高い投資効率を残しました。この結果、運用資産を「大きく増やす」ことよりも、「減らさない」ことに主眼を置いて運用を行うタイプのファンド3本が選出されました。
投票の結果、「投資のソムリエ」が最優秀賞に選出されました。
(楽天証券)
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