GWにしっかり学ぼう!テクニカル指標(5)チャートの節を読む
トウシル / 2020年5月6日 8時0分
GWにしっかり学ぼう!テクニカル指標(5)チャートの節を読む
5月2~6日、「クイズで学ぶテクニカル指標(1)~(5)」をお届けしています。
本日は最終回です。「(5)チャートの節を読む」をお届けします。
1:まず、クイズです
<クイズ> 勢いよく上がってきたH社とI社、買うならどっち?
2:チャートの節(前回の高値)を抜けていないのは、どちら?
H社には、何らかの材料か思惑があるようです。1カ月ごとに株価が急騰するのですが、1,000円を抜くことができずに急落しています。現在、3回目の上昇で940円まで上昇していますが、まだ、前回の高値を抜いていません。したがって、ここで買うのは得策ではありません。その理由は以下の2点です。
1.過去2回の急騰時に1,000円で買った人たちは、その後の急落で「しまった!」と後悔しています。チャートの節(1,000円)に近づくと「やれやれ助かった」と売ってくる可能性大です。
2.売買高が過去2回の上昇時よりも少ないことが気がかりです。これでは、1,000円での戻り売りをこなして上昇できるか確信できません。
3:3度目の正直
I社も、同じように3回目の上値トライで、1,000円まで株価が上昇しています。I社は、既にチャートの節(前回の高値)を抜けています。出来高が高水準で、戻り売りをこなして上値トライしています。ここは買ってみておもしろいところです。その理由は以下の2点です。
1.過去2回の急騰時の高値で買った人たちは、「しまった!」と後悔しています。ところが、その後3カ月が経過しているので、その間に売却した人も多いと思われます。
2.売買高が過去2回の上昇時よりも大きく、新たな好材料が出ているようです。1,000円台で、さらに上昇できそうです。
暴落した株が再度上値をトライするには、ある程度の日柄整理(時間の経過)が必要です。時間がたつうちに高値で買い付けた人の損切りが進み、また、新たな好材料があらわれることもあります。本問のH社は日柄整理が不十分、I社は日柄整理が十分と言えます。
「クイズで学ぶテクニカル指標(1)~(5) 」をお読みいただき、ありがとうございました。私がファンドマネージャーをしていた25年間に、実際に活用していたテクニックの一部を解説しました。
明日より、「3分でわかる!今日の投資戦略」は、毎日の投資判断をお伝えするレポートに戻ります。引き続き、本欄をよろしくお願いいたします。
(窪田 真之)
この記事に関連するニュース
-
[今週の日経平均]最高値更新も「天井サイン」出現!今週の日本株どうなる?!
トウシル / 2024年7月16日 12時0分
-
[今週の日経平均]最高値更新!日経平均とTOPIXはどこまで上を目指せる?~「相場の勢い」と「買い材料」~
トウシル / 2024年7月8日 13時4分
-
[今週の日本株]「強くない」相場の強さで株価上昇?~高値更新は容易いが、課題はその先の7月相場~
トウシル / 2024年7月1日 13時0分
-
日経平均動き出した?上か下か?強弱材料をチャートから読む(窪田真之)
トウシル / 2024年7月1日 8時0分
-
[今週の株式市場]定まりにくい「相場の視点」で動けない?~一部で話題の米株「暴落サイン」もチェック~
トウシル / 2024年6月24日 12時30分
ランキング
-
1「土用の丑の日」物価高でも…あの手この手の“うなぎ商戦” 大手スーパーの目玉は「超特大」
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月22日 19時59分
-
2イタリア人が営む「老舗ラーメン店」の人生ドラマ 西武柳沢「一八亭」ジャンニさんと愛妻のこれまで
東洋経済オンライン / 2024年7月22日 11時30分
-
3「最高益の会社」の株価が上がらない当然の理由 相場に影響を与えるのは過去のデータではない
東洋経済オンライン / 2024年7月22日 16時0分
-
4島村恒俊さん死去=しまむら創業者
時事通信 / 2024年7月22日 19時30分
-
5日本企業が「20年で世界から没落した」2大理由 日本企業の「現場」で"何が"起こっていたのか
東洋経済オンライン / 2024年7月22日 9時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください