金銀プラチナパラジウム、貴金属がそろって上昇!【ジャンル横断・騰落率ランキング】
トウシル / 2020年7月27日 0時0分
金銀プラチナパラジウム、貴金属がそろって上昇!【ジャンル横断・騰落率ランキング】
貴金属が上昇率上位に
先週は、貴金属の上昇が目立ちました。銀が上昇率1位(+17.0%)、プラチナが2位(+12.5%)、パラジウムが3位(+10.7%)、そして金が6位(+4.1%)でした。先週も上昇率上位に入った銀とパラジウム、そしてプラチナは、産業用の用途の割合が高いのが特徴です。
一方、S&P500、上海総合指数、NYダウ、ナスダックなどの米中の主要株価指数、そしてドル/円、ドル/カナダドル、ドル/スイス、ドル指数など、ドルの下落が目立ちました。
ドルの下落は、同じ“世界共通のお金”という側面を持つ金(ゴールド)を保有する妙味を相対的に強め、金価格の上昇の一因になることがあります。
先週は、上昇銘柄数が13(前回は12)、下落銘柄数が11(前回は11)、最大と最小を除く変動率の平均は+1.8%(前回は▲0.1%)でした。全体的には、7月17日(金)から7月24日(金)の週は “強気だった”と言えると思います。※今回はドル指数のデータを加えました。
※金を含む貴金属価格の今後の動向について、「金価格、過去最高値!上昇の理由と投資チャンスの見つけ方をプロが解説!」で触れています。
7月17日(金)から 7月24日(金)までのジャンル横断騰落率ランキング
先週の「ジャンル横断・騰落率」を受けた今週の見通し
先週、宝飾向けが消費のメインである金(ゴールド)よりも、産業用の用途の割合が大きい銀、プラチナそしてパラジウムの上昇率が高かったのは、一見すると、株価が上昇し、消費回復期待が生じて、産業用貴金属の消費が増加する期待が高まったため、と考えたくなりますが、先述のとおり、主要国の株価指数は下落しました。
景気動向に不確実性があるため、明確な“株高・産業用貴金属高”となりにくいのだと、考えられます。この不確実性については、同時に上昇した金の、上昇の背景にヒントがあります。
足元、国内の金価格が過去最高値を更新していますが、報道では、米国のマイナス金利化、ドル指数の低下、そして、今週28日・29日に予定されているFOMC(米連邦公開市場委員会)で、さらなる緩和的な措置が検討されるのではないか、との見方が浮上し、ドルの代わりの通貨、つまり代替通貨の側面から金が買われていると言われています。
さらなる緩和的な措置が検討されるのは、新型コロナウイルスの感染拡大のマイナスの影響から、米国を含む多数の国が、脱しきれていない、あるいは脱す見通しが立たない、などの事情があるためだと、考えられます。この点が、不確実性の根底にあるとみられます。
新型コロナ起因のマイナスの影響についての、状況の受け止め、そして今後の見通しについて、7月29日(水)2日目のFOMC終了後のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の定例記者会見で、言及があるとみられ、要注目です。
景況感を示す経済指標は、7月27日(月)に、米国の6月耐久財受注、30日(木)に、ドイツ、米国の4-6月期GDP(国内総生産)、31日(金)に、日本の6月鉱工業生産、ドイツの6月小売売上高指数、ユーロ圏の4-6月期GDPなどが公表されます。
>>経済指標カレンダーはこちら
・国内株式
・海外株式・ETF
・FX
・金・プラチナ取引
・暗号資産取引「楽天ウォレット」
(吉田 哲)
この記事に関連するニュース
-
物言う株主に翻弄される日本株、米FOMCの年内利下げ見通し1回か2回か焦点に!
トウシル / 2024年6月10日 13時52分
-
[今週の日経平均&株式市場]日米金融政策イベントでどうなる?~動くのは「森」か「木」か~
トウシル / 2024年6月10日 12時14分
-
AIバブルが電力・電線株に波及も半導体株は軟調!今週の米雇用・景気指標が弱含み過ぎるのも心配
トウシル / 2024年6月3日 13時22分
-
[今週の日経平均&株式市場]盛り上がりに欠けた「エヌビディア祭り」6月相場はどうなる?
トウシル / 2024年5月27日 13時1分
-
AI相場の主役エヌビディア決算の発表待ち!日本株はセル・イン・メイの5月を乗り切れるか?
トウシル / 2024年5月20日 14時0分
ランキング
-
1バブル期のリゾート地では1室数千万円も、いまや数十万円まで値下がり…「貧乏マンション」の悲惨な末路【サラリーマン大家が解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月16日 14時5分
-
2爆増する「ロピア」にも負けないスーパーの正体 従来スーパーが切り捨てた生鮮ノウハウを強化
東洋経済オンライン / 2024年6月16日 13時0分
-
3「戦力の集中」運用に背いたゆえのミッドウェー敗戦 空母4隻と2隻に分けたことがそもそもの敗因
東洋経済オンライン / 2024年6月16日 9時0分
-
4「役職定年」を廃止する日本企業が増えた理由 タイプ別で変わってくる新潮流への適応方法
東洋経済オンライン / 2024年6月13日 7時10分
-
5お金の問題は「お金がないこと」ではない…収入が低くても「一生お金に困らない人」が絶対に欠かさないこと
プレジデントオンライン / 2024年6月16日 10時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください