日本の夏、円高の夏。パパパパーン
トウシル / 2020年8月21日 9時54分
日本の夏、円高の夏。パパパパーン
本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは106.56円
↓下値メドは105.15円
今朝の天気マークは「雨」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
ドル/円106円がブルベアの分かれ目
20日(木曜)のドル/円は、FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録公表後のドル買いで106円に乗せて始まりましたが、高値は106.22円までと早々に抑えられ、NY時間には105.75円まで下落。
米国の4-6月期の経済成長は、前期比年率で▲32.9%。経済「成長」ではなく「逆成長」ですが、もちろんこれは米国に限ったことではなく、日本も4-6月期は前期比年率▲27.8%で戦後最悪の落ち込みを記録しています。世界同時不況です。
この不況は、リーマン・ショック時とは違って、政治がつくりだしたものといえます。政治が経済をストップさせたのだから、いつ、どのように経済を再開させるかも政治家の責任です。経済再開に慎重すぎると、他国に後れをとってしまう。かといって再開を焦りすぎると感染第2波にやられてしまう。米国は経済再開を焦りすぎた例です。
7月の米国の失業率は10.2%まで低下しました。せっかく急回復の波に乗っていたのに、南部の州のコロナ感染が止まらず経済再開が遅れてしまっている。来月から雇用者数や急速にペースダウンするリスクが大きくなっています。感染拡大の等比数列でいえば、初項が大きい(感染者が多い)うちに見切り発車しまった結果です。
米経済には追加の景気刺激策がすぐに必要なのに、政治の取引材料として扱われてしまい先延ばしされています。もちろん成立するのでしょうが、妥協の産物で規模は小さくなり、マーケットはすでに失望しています。米中対立も秋から本格化するリスク。手元の材料は「ドル安」ばかりが見えます。
週末から来週にかけてのドル/円は? 最新位置情報は「今日の注目通貨」をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース
20日のドル/円のNY市場終値は105.79円
前営業日の終値比▲0.32円だったので、今朝の天気マークは「雨」です。
今日の格言:
成功する一番確実な方法は、エネルギーのすべてを特定の分野に注ぎこむことだ。- カーネギー
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
米国の問題は「経済再開を焦りすぎたこと」
新型コロナ感染第2波拡大と学校再開に相関関係がある可能性
ドル:
これからは旅行を控える 70% - 米投資家アンケート
エバンス連銀総裁「FRB(米連邦準備制度理事会)でマイナス金利導入を考えているメンバーは誰もいない」
FRBの課題は「ゼロ金利をいつまで継続するべきか」
米経済は2番底か 米西部のコロナ感染拡大で経済再開遅れる
米大統領選:
バイデン氏の勝利予想確率62% トランプ氏にリード
ユーロ:
ECB(欧州中央銀行)ラガルド総裁「ECBの量的緩和は環境問題を意識すべき」
ポンド:
ロンドンの大手百貨店が450人の人員削減
大手外食チェーン財務担当が悲観「外食産業に未来はない」
トルコリラ:
エルドアン大統領「金利がさらに下がることを望む」
NY金先物:
金価格、「実需不在」の高騰 マクロ材料が主導
南アランド:
南アランドのキャリートレード、残高が過去最低まで縮小
その他:
今何が起きているのかもわからないエコノミストが、将来を予想できるわけがない
中国が「トランプ氏再選阻止」工作を展開中 米情報機関
レバノン軍、すべての食事を肉抜きに 食料価格の高騰で
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:週末から来週の予想レンジ 104.00円から107.95円
今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は105.98円。105.98円より上ならばドル買い優勢、105.98円より下ならばドル売り優勢。8月の中心値(高値と安値の50%)は106.08円。
108.81円 : 第3レジスタンス(HBO)
108.20円 : 2019年 中心値
108.16円 : 07月 高値 (07月01日)
108.09円 : 05月 高値 (05月19日)
107.93円 : 第2レジスタンス
107.05円 : 08月 高値 (08月13日)
106.86円 : 第1レジスタンス
106.70円 : 2020年 中心値
106.08円 : 08月 中心値
105.98円 : ピボット
105.10円 : 08月 安値 (08月19日)
104.91円 : 第1サポート
104.77円 : 07月 安値 (07月29日)
104.03円 : 第2サポート
102.96円 : 第3サポート(LBO)
トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)
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