今週一番の注目は、夏の終わりの「あのイベント」パウエルFRB議長がドルを沈没させる?

トウシル / 2020年8月24日 9時4分

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今週一番の注目は、夏の終わりの「あのイベント」パウエルFRB議長がドルを沈没させる?

本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは106.75

下値メドは104.85

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

YCCはドル安政策

 21日(金曜日)のドル/円は、105.78円でスタート。欧州時間序盤に105.44円まで下げたあと、NY時間に106.07円まで一時回復しましたが、106円台は維持できず終値は105.82円。先週のドル/円の高値は106.22円で一度も107円に届かず。ただ安値も105.02円までと、104円台に落ちることもありませんでした。

 一方、ユーロ/円は、比較的大きく下落。欧州の景気指数PMI(購買担当者景気指数)の8月が予想を大幅に下回ったことが理由。ヨーロッパの経済回復が早くも勢いを失っているなら月末のユーロの上値が重くなりそうです。

 トルコリラ/円は一時急上昇。トルコが、黒海で同国のエネルギー需要の20年分を賄う規模の天然ガス鉱床を発見したとのニュースが伝わり、リラ高に動きました。しかし高値は14.63円まで。勢いは続かず押し戻されて終わっています。

 今週のハイライトは「ジャクソンホール会合」。カンザスシティー連銀が主催する、ワイオミング州の避暑地ジャクソンホールで行われる年次シンポジウムです。今年はテレビ会議方式の開催となりましたが、27日にパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が講演することが決まっています。 なぜ株式市場はFRBにがっかりしているのか。マーケットが気にするFRBの新政策とは?「今日の注目通貨」をご覧ください。

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21日のドル/円のNY市場終値は105.82円

 前営業日の終値比+0.03円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

今日の格言:

元気をだせ。あしたには何もかも新しい競馬がはじまる

各国・各通貨トピックス

新型コロナウイルス:
    米国人の4割以上が「外食は不安」 前回調査より増加
    8週間が民主的ロックダウンの限界。それ以上は社会不安を引き起こす

ドル:
    経済はこれから悪くなる 42% - 米消費者調査
    アトランタ連銀総裁「経済回復は予想より低い水準で停滞するかもしれない」
    世界の貯蓄率が、戦時下を除くと過去最大に
    年末の失業率は14%にとどまる恐れ。一桁台に戻るには数年後

米大統領選:
    トランプ大統領の職務不支持率、54.2%

ユーロ:
    フランス、交通渋滞が820キロで過去最長を更新  気温は熱波で40度超え

ポンド:
    新たな「財政の崖」に直面 休業補償終了で中小向けの融資の40%が焦げ付くおそれ  

円:
    マイナス金利は減税と同じ効果があるので導入すべきだとの考えもある。今の状況で増税は愚策

中国人民元:
    中国浙江省、転職を繰り返す人に行動制限をかける罰則

トルコリラ:
    リラ安定のためには政策金利を、最低でも9~9.5%に引き上げる必要

メキシコ:
    メキシコ政府のコロナ対策の財政支出、世界でも有数の少なさ

その他:
    「ウォッカ飲めば大丈夫」と豪語したベラルーシの大統領がコロナに感染
    「ウォッカは消毒液ではない」メーカーが呼びかけ
    豪でシュノーケリングをしていた女性 クジラの尾にぶつかり重傷

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ドル/円:今週の予想レンジ  104.30円から107.40円

 7月会合分のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録が先週公表されました。内容を強気と評するエコノミストもいますが、米経済に対する全体的なトーンはどちらかというと後ろ向き。とはいえ、追加の金融政策の助けが必要とは感じさせない内容で、これが株式市場を失望させました。

 FOMCは、新しい政策手段としてYCC(イールドカーブ・コントロール)を導入することには否定的。次回9月会合で討議されることはないでしょう。現状フォワードガイダンスが機能しているのに、あえてリスクのある新政策に乗り出す必要はないというわけです。

 YCCは、日銀が物価上昇率目標の達成手段として採用しているのですが、物価政策としての効果なしとの意見が多い。たしかに、YCCが有効なら日銀はとっくに物価目標2%を達成していたはずです。

 それでも、マーケットがYCCに注目したのは理由があります。仮にFRBがYCCを導入して中長期金利の抑制に動けば、金利差の面からマーケットがドル安になると考えられているからです。逆に言えばYCC導入見送りはドル高材料ということになります。ただ、FOMC議事録に失望した株式市場が即座に立ち直ったように、ドル安トレンドが再開する可能性は高いでしょう。

 FRBはインフレが2%近くに達してもすぐに利上げはしないで、しばらく放置してインフレを「育てる」という考えに傾いているようです。低金利時代がその分長く続くと考えられるので、ドルにとってはマイナス材料になります。今週のジャクソンホールの講演で、FRBの新政策のヒントが示されるかもしれません。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

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◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。

(荒地 潤)

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