「ユーロはまだまだ上がる!」といわれる理由とは?
トウシル / 2020年9月2日 10時13分
「ユーロはまだまだ上がる!」といわれる理由とは?
本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは106.75円
↓下値メドは105.10円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
ユーロにプライベート・アイズ
9月初日を105.90円でオープンしたドル/円は、東京時間に105.59円まで下げる場面もありましたが、その後はしっかり回復して、昨日の高値をやや超える106.14円まで上昇。ただ、終値はまたも106円を維持できず105.96円。日本の政局については、政権交代があるわけでもなし、金融政策も現状維持であることから、相場の材料から外れています。
今週は経済指標が多く、今夜水曜日(2日)は米国の新規失業保険申請件数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、そして金曜日(4日)には米8月雇用統計の発表があります。今週は経済データで動く週になりそうです。
ドル/円が上下を抑えられるなかで、なぜ「ユーロ」がマーケットの注目を集めているのか? 今日の注目通貨」をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース
1日のドル/円のNY市場終値は105.96円
前営業日の終値比+0.05円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
なりたかった自分になるのに遅すぎることはありません - ジョージ・エリオット(作家)
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
コロナ・リストラ加速。 エスティローダーが2,000人削減、世界の店舗の1割を閉鎖
パリ市内のすべての公共空間でマスク着用義務化。違反者は即罰金1万7,000円
ドル:
FRB(米連邦準備制度理事会)、世界最大の社債ETFで3番目の大口保有者に浮上
世界の中央銀行が「金融抑圧」へ動く。新型コロナ負担の軽減が目的
ボスティック・アトランタ連銀総裁「米経済は第3四半期まで回復しない」
クラリダFRB副議長「米経済がコロナ前に戻るのは2021年末」
米大統領選:
米郵便公社「全ての郵便投票を選挙日に間に合うように配達することは保証できない」
ユーロ:
フランスは秋に高い確率で感染第2波がやってくる 科学顧問が警告
ポンド:
大手外食チェーン財務担当「外食産業は新型コロナによって完全に破壊された」
円:
政府が期待するようなV字型の経済回復にはならない。ワクチンができて安全だと確信するまでは、経済回復は非常に緩やかなものにとどまる可能性大
豪ドル:
RBA(豪準備銀行)「緩和政策を拡大する必要ない」
その他:
野生のコアラ 2050年までに絶滅のおそれ
8月に亡命したスペイン前国王、アラブ首長国連邦で見つかる
英BP、石油生産を半減。再生可能エネルギーにシフト
主要指標終値
ユーロ/ドル:利上げしないFRBと、利下げしないECB
今、マーケットが注目しているのは、ドル/円ではなくユーロ。
1日のユーロは対ドルでは2018年5月以来、約2年4カ月ぶりの高値となる1.2010ドルをつけました。ただその後は大きな節目である1.20ドルを攻略した達成感から1.1901ドルまで押し戻されています。たしかに高値警戒感もでてきましたが、ユーロの上昇余地はまだあると考えるトレーダーは多い。
この日ユーロ圏の経済指標が発表されたのですが、8月のインフレ率は前年比▲0.2%となり、2016年以来のマイナス。ところが、ECB(欧州中央銀行)のシュナーベル理事(ドイツ)は、欧州経済は期待通りに立ち直っているとの見解を示し、「ECBが政策を(さらに緩和方向に)変更する必要はない」と発言しています。
この考えはFRBとは対照的です。パウエル議長は、先週のジャクソンホールで、米国のインフレが上昇しても、すぐに利上げすることはない、と強い緩和政姿勢を明らかにしているからです。
インフレ率が上がっても利上げしないFRBと、インフレ率が下がっても利下げしないECB。この政策の方向性の「かい離」が、ユーロ高はこれからだと考える理由です。
08月 ドル/円 データ
トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)
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