徹底解剖!株式投資で人はこうして「失敗」する。行動心理と売買パターン
トウシル / 2020年9月16日 5時10分
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徹底解剖!株式投資で人はこうして「失敗」する。行動心理と売買パターン
※この記事は2018年10月12日に公開したものです。
株式投資において、「失敗する人の心理と行動パターン」があります。株にのめり込んでいる方ほど、そのパターンにはまってしまっているのではと思います。株価の推移によって人はどのような心理になり、どういう行動をしてしまうのかを、いっしょに見ていきましょう。「自分だったら?」と想像しながら見てみてください。
失敗する人の心理と行動パターン
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/f/3/-/img_f32fba14ee06204f899027e25aae38dc95328.png)
(1)ある個別株に注目
→「上がりそうだから、買いだ!」
【1,000円で買い】
(期待)
(2)1,200円に上昇
→「やっぱり自分の目は正しかった」
(自分は腕がいいかもと思っている)
(3)いったん1,100円に下落
→「売っておけばよかった。また1,200円になったら売ろう」
(まだ余裕)
(4)再度、1,200円に上昇
→「売却だ。200円分儲けた。やっぱりオレは天才だな。もう1回1,000円に下がったら買い直そう」
【1,200円で売却、△200円】
(株は簡単だと思っている。自信があり、やる気も十分)
(5) 1,300円に上昇
→「売らなきゃよかった。儲け損ねた」
(悔しさはあるものの、まだ余裕)
(6)さらに上昇し、1,400円に
→「くーっ! 1,200円で売るんじゃなかった。いい銘柄だし、買い直しだ!」
【1,400円で買付】
(損したと思うくらいの後悔。上がっていく状況に我慢できずに乗ってしまう)
(7)1,500円に
→「やっぱりオレの注目した銘柄はすごい!オレは天才だ!」
(気分は最高潮。自分の人生はすごいことになる!というくらいの高揚)
(8)その後、1,400円に
→「せっかく1,500円にいっていたのに。売っておけばよかった」
(高揚感は薄れている)
(9)1,300円に
→「もーっ! 1,500円で売ろうと思っていたのに。トントンの1,400円まで戻ったら売りだ」
(売り場を逃したことに後悔)
(10)1,380円まで戻したが、再び1,300円に
→「1,400円まであとちょっとだったのに、なんで戻らないんだ!」
(とても悔しい状態。何とかマイナスを避けたいとひっぱくした思い)
(11)大きく下落し、1,000円に
→「もうダメだ。もっと下がったら損が大きくなるから売却だ。まだやり直せる」
【1,000円で売却。▲400円、累積:▲200円】
(血の気が引き、青ざめている。怖れがある)
(12)その後、900円に
→「売っておいてよかった。800円で買い直して1,000円で売ればマイナスを埋められる」
(売却後に下がり、内心ほっとしている)
(13)上昇し、1,050円に
→「あー! 1,000円で売るんじゃなかった。900円で買っておけばよかった。まだ上がりそうだから買おう!」
【1,050円で買付】
(イライラし、冷静な判断ができていない)
(14)その後、1,100円に
→「900円で買っていればもっとよかったのに。あーもう!」
(引き続きイライラ状態)
(15)下落し、1,000円に
→「もう! オレが売ったら上がって、買ったら下がりやがって!」
(怒りが収まらない。イライラは最高潮)
(16) 900円に
→「もうダメだ。頭がクラクラする」
(再度、血の気が引き、青ざめている。冷静さを欠き、頭は錯乱)
(17) さらに下落し800円に
→「もう見たくもない!こんな会社、大嫌いだ!」
(絶望。怒りも最高潮。仮にこの銘柄が、私が以前に勤めていた日立製作所だったら、「絶対に日立の製品は買わない!」というように、関係のない世界にまで怒りが及び、影響している)
(18) 低迷状態に
→「・・・」
(怒りを通り越して諦めの状態。不愉快になるだけなので見もしない状態。いつの間にか気にもならなくなり、そして塩漬けに)
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/7/e/-/img_7e767f92a3f746316a1da6a4b69c061860250.png)
問題は、あなたの“心”のほうにある
投資をしたことのない方は「なんでそうなるの?」と思うかもしれませんが、実際に投資をすると、このような心理、行動になってしまう人が多いのです。
問題はマーケットや銘柄のほうにあるのではなく、あなたの“心”のほうにあります。心の一喜一憂がこうさせているのです。投資においては、自らの一喜一憂に気付き、気付いたら横に置き続け、決して一喜一憂した状態のまま判断しないことが重要です。
(白石 定之)
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