減配リスクが低い高配当利回り株の選び方:楽天証券「スーパースクリーナー」活用術
トウシル / 2020年9月9日 7時43分
![減配リスクが低い高配当利回り株の選び方:楽天証券「スーパースクリーナー」活用術](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushiru/toushiru_28663_0-small.jpg)
減配リスクが低い高配当利回り株の選び方:楽天証券「スーパースクリーナー」活用術
日本株は割安で、長期的に買い場との判断を継続しています。ただ、短期的には急落・急騰を繰り返す可能性もあります。このような時、日本株に投資するならば、まず大型の高配当利回り株から買っていくべきと考えています。
そこでは今日は、楽天証券の「スーパースクリーナー」を使った銘柄選択の例をご紹介します。
スーパースクリーナーを使った高配当利回り株の選択例
スクリーニング条件
【1】 コンセンサス・レーティング3.5以上
【2】 配当利回り(予想)4.0%以上
【3】 時価総額1兆円以上
スクリーニング結果
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/9/8/-/img_989f35a37634749bf71f9a861bdbb00c28926.png)
コンセンサス・レーティングは重要。大型株から予想配当利回り4%以上の銘柄を選ぶ
上記は、3つのスクリーニング条件から選んだ15銘柄です。私が、3つの条件を選んだ理由を以下に記載します。
【1】コンセンサス・レーティング3.5以上
これは、とても重要です。それぞれの銘柄について、多数のアナリストが「買い」「売り」「中立」などの推奨レーティングをつけています。その推奨度の平均値をとったものが、コンセンサス・レーティングです。
まず、どのようにレーティングを計算するか説明します。1つの例で説明します。アナリストの推奨レーティングは通常、以下のように分布しています。
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/a/1/-/img_a1534bab2271b59e6b1d0db84de3992872977.png)
上記の銘柄では、さまざまな証券会社に所属する13人のアナリストがレーティングをつけています。7人が「強気(または買い)」、2人が「やや強気」、3人が「中立」、1人が「弱気(または売り)」と判断しています。
コンセンサス・レーティングを計算する際、まずアナリストの推奨をスコア(数値)に換算します。強気は5、やや強気は4、中立は3、やや弱気は2、弱気は1として、平均値を計算します。上記銘柄について計算すると、以下の通り、約4.1となります。
(5点×7人)+(4点×2人)+(3点×3人)+(1点×1人)=53点
53点÷13人=平均4.08
証券会社のアナリストは、通常、IR担当者や経営陣を取材してディスカッションした上で、レーティングを決めています。
減配リスクの低い銘柄を探そう
アナリストが現在、この銘柄をどう見ているか知ることは大切です。ただし、1人のアナリストの意見だけ見ても十分とはいえません。そのアナリストの意見が片寄ったものかもしれないからです。
多数のアナリストの意見を一覧して、その銘柄がどう見られているのか参考にすることが大切です。
コンセンサス・レーティングが3(中立)以下の銘柄には、株価に織り込まれていない悪材料がある場合もあります。そこで私は、今回のスクリーニングではレーティング3.5以上を条件としました。
【2】予想配当利回り4%以上
予想配当利回りが高いということは、株価が割安である可能性が高いことを意味します。人気が過熱して株価が上昇している株は、配当利回りが低くなります。
高配当利回りのスクリーニングで出てくる銘柄は、現時点であまり人気がなく、割安に買える可能性のある株と言えます。
【3】時価総額1兆円以上
配当利回り(予想)は高ければ高いほど、良いというわけではありません。なぜならば、株の配当利回りは、確定利回りではないからです。業績が悪化して、減配(1株当たり配当金を減らすこと)になり、株価が下がることもあります。
高配当利回りを選別する時は、なるべく減配リスクの低い銘柄を選ぶべきです。
減配リスクの低い銘柄に絞りこむ方法は、いろいろあります。減配リスクが低い銘柄には、一般的に以下の特色があります。
①時価総額が大きい
②経常利益率が高い
③自己資本比率が高い(借金が少ない)
④景気の影響を受けにくい業種(ディフェンシブ株)
⑤経営者が株主への利益配分に積極的
すべてを満たす銘柄はありません。上記の1つか2つを満たせば十分と考えます。今日は、一番単純でわかりやすく、かつ重要な条件1つだけに絞りました。「時価総額が大きい」(時価総額1兆円以上)という条件です。
▼著者おすすめのバックナンバー
2020年9月3日:配当利回り3.5~5.4%!高配当の化学・石油株に今、投資すべきと考える理由
2020年8月26日:配当利回り4~5%台も!「総合商社」の投資価値を見直し
2020年8月5日:NISAとつみたてNISA、どちらが良い?利回り6.0%:NISAで買える高配当株ポートフォリオ
(窪田 真之)
この記事に関連するニュース
-
「割安銘柄」はこうやって見極める…長期保有でおトクになる「配当利回り5%超」の26銘柄
プレジデントオンライン / 2024年7月19日 16時15分
-
利回り8%超も!米国の高配当利回り株はどんな業種に多い?
トウシル / 2024年7月6日 8時0分
-
過去最高値のTOPIXに影響!長期保有で高リターンを狙う“バリュー株”投資って?
MONEYPLUS / 2024年7月6日 7時30分
-
配当利回りランキング~米大統領選「もしトラ」や仏極右政党躍進で不透明感、7月後半にかけ米ハイテク株決算に注目!
トウシル / 2024年7月3日 7時30分
-
2つの指数を組み合わせればOK! キャピタルゲインと配当利回り、両方を狙えるポートフォリオの組み方
Finasee / 2024年6月27日 17時0分
ランキング
-
1投資信託「以外」のほったらかし投資の選択肢とは 年利10%ならおよそ「7年で資産が倍」になる
東洋経済オンライン / 2024年7月21日 9時0分
-
2次はコメで家計大打撃!? 昨年の猛暑の影響で不足が懸念、約11年ぶりの高値水準に 銘柄によっては品薄や欠品も
zakzak by夕刊フジ / 2024年7月20日 10時0分
-
3物言う投資家エリオット、スタバ株を大量取得=関係筋
ロイター / 2024年7月20日 5時59分
-
4今回のシステム障害、補償はどうなる?…「保険上の大惨事」「経済的損害は数百億ドル」
読売新聞 / 2024年7月20日 21時24分
-
5サーティワン、大幅増益 「よくばりフェス」や出店増が奏功
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月19日 18時48分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)