豪ドルに異変！大幅下落の背景は？

トウシル / 2020年9月25日 9時38分

豪ドルに異変！大幅下落の背景は？

本日のレンジ予測

［本日のドル/円］

↑上値メドは105.89円

↓下値メドは104.91円

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

個人投資家は
豪ドル安を予見していた？

　楽天証券の相場アンケートによると、回答頂いた個人投資家のうちの約25％が、9月の豪ドル/円は75.10円以下の「豪ドル安」になると予想していました。豪ドル/円はその方向に動いています。

　FOMC（米連邦公開市場委員会）が長期間にわたる「ゼロ金利」政策の継続を発表したことで、豪ドルは金利優位性を持つ通貨として再び注目を集めました。中国の景気回復も資源輸出国の豪ドルの追い風となって、豪ドル/円は8月31日に年初来高値となる78.46円まで上昇。ところが、9月に入ってからは勢いを失い、24日（木曜）には74.28円まで下落しています。　豪ドル相場に何が起きているのか？「今日の注目通貨」をご覧ください。

毎ヨミ！FXトップニュース

24日のドル/円のNY市場終値は105.42円

前営業日の終値比+0.06円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

今日の格言：

何も質問しない人は、何でも知っているか、何も知らないかのどちらかだ - フォーブス

各国・各通貨トピックス

新型コロナウイルス：
ワクチンは日常への回帰を意味しない

ドル：
   ボストン連銀総裁「追加景気刺激策なければ秋に産業は崩壊」
   米国の大学に通う中国人学生のビザ発給に遅れ
   コロナ後もオフィス需要変わらず。小売店舗減ったが、倉庫など増える
   NY連銀総裁「FRB（米連邦準備制度理事会）が最大雇用を目指している」

米大統領選：
バイデン氏リードしてるが、調査に表れない隠れトランプ支持者も多い

ユーロ：
   ドラギ前ECB総裁「政府の財政支援と低金利は永遠には続かないことを覚悟」
   ラガルドECB（欧州中央銀行）総裁「PEPP（パンデミック緊急購入プログラム）は枠を使い切る考え」
   LVMH：ティファニー買収を断念

ポンド：
英政府、今年の秋に増税を予定

中国人民元：
中国の物価上昇、落ち着く豚肉が前年比52％下落

メキシコ：
8月の物価指数、前年比4％超える 2019年以来の高さ

その他：
爆発が起きそうなときの対処法「爆発側に背中を向けて伏せ、親指を耳に突っ込んで残りの指で目を覆い、口を開ける（肺がやられて鼓膜が破れたり、目が飛び出したりしないよう）」

主要指標終値

出所：楽天証券が作成

本日の注目通貨

豪ドル/円：レンジ予想：72.15円から77.92円

　マーケットでは、RBA（豪準備銀行）が10月6日の会合で「利下げ」するという見方が急に広がっています。きっかけは、RBA副総裁が講演会で、豪債券市場における量的緩和の限界について語ったこと。このことがRBAは量的緩和よりも利下げを好むと解釈されました。その後、現地の大手民間銀行が利下げレポートを出したことで、10月利下げが既定事実のようになってしまったのです。

　豪ドルの政策金利は現在0.25％。利下げ後は0.1％になると予想されるので、金利差を理由とした豪ドル買いの理由も消えました。これが豪ドル安の背景です。

　豪ドル/円のブルベアの分岐点75.03円。75.03円より上ならば豪ドル買いが優勢、75.03円より下ならば豪ドル売りが優勢と判断。

78.98円：第3レジスタンス (HBO)
78.46円： 08月高値（08月31日）
78.36円： 09月高値（09月18日）

77.92円：第2レジスタンス

76.87円： 07月高値（07月22日）
76.16円： 09月の平均値
76.10円：第1レジスタンス

75.03円：ピボット

73.97円： 09月安値（09月24日）
73.89円： 07月安値（07月01日）
73.21円：第1サポート

72.44円： 01月安値（01月31日）
72.15円：第2サポート

70.96円： 05月高値（05月19日）
70.33円：第3サポート (LBO)
70.17円： 04月高値（04月02日）