トランプ大統領の「コロナ感染」で、これから何が起きるのか?
トウシル / 2020年10月5日 9時8分
![トランプ大統領の「コロナ感染」で、これから何が起きるのか?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushiru/toushiru_29007_0-small.jpg)
トランプ大統領の「コロナ感染」で、これから何が起きるのか?
本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは106.41円
↓下値メドは104.24円
今朝の天気マークは「雨」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
マーケットはすでに
「バイデン100%」
トランプ大統領が2日、新型コロナウイルスに感染。ワシントン郊外の軍の病院に入院しました。幸い容体は安定していますが、ホワイトハウス関係者の間でクラスターが発生している様子で、感染はさらに広がりそうです。
今後の動向ですが、まず、米大統領選挙は予定通り行われます。延期には議会の複雑なプロセスが必要とされ、大統領の権限で延期することはできません。
10月15日の第2回TV討論会は、予定を変更するか中止になります。この討論会で起死回生を図ろうとしていたトランプ大統領にとっては痛手。第3回目の討論会は10月22日の予定。
しかし、それよりもはるかに大きな打撃は、トランプ大統領の2週間の自主隔離によって、フロリダ州を含めウィスコンシン州、アリゾナ州など、選挙戦略上非常に重要な「スイングステート」での集会が全て中止になること。スイングステート(浮動州)とは、共和・民主両党とも支持基盤が盤石ではなく有権者のうち浮動票が多い州のことで、スイングステートでの勝敗が当落を左右するといっても良いのです。
ただし、バイデン候補も同期間はキャンペーンを縮小・中止する可能性があります。その場合は、バイデン氏の組閣に関心が集まることになりそうです。いずれにしてもトランプ大統領の存在感は薄れることになります。
コロナで入院したトランプ大統領が「同情票」で逆転のチャンスは? もし、トランプ大統領の容体が悪化した場合は、米政治はどうなるのか? バイデン氏勝利ならドル/円は?
今日の注目通貨をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース
2日のドル/円のNY市場終値は105.33円
前営業日の終値比▲0.23円だったので、今朝の天気マークは「雨」です。
今日の格言:
前進をしない人は、後退をしているのだ - ゲーテ
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
アストロゼネカ、ワクチン競争から脱落も
地下鉄でのマスク拒否は5,300円の罰金 NY州で新ルール適用
ドル:
FOMC(米連邦公開市場委員会)、最大雇用は2023年度中に達成できると楽観
中国人大学院生などにビザ発給停止
イエレン前議長「米経済は前代未聞のリセッション
米、イラン制裁を復活
米大統領選:
トランプ大統領、戦死兵を「負け犬、間抜け」 呼ばわり 米誌報道
ユーロ:
ラガルドECB(欧州中央銀行)総裁「EU域内由来のインフレは上昇している」
世界の自動車売り上げが回復、欧州は前年比同水準まで戻す。電気自動車の転換進む
ポンド:
BOE(イングランド銀行)がマイナス金利を検討中であることを認める
サンダースMPC委員「英経済のリスクは低成長」
中国人民元:
一路一帯を通じ人民元を「国際決済通貨」にすることを目論む ドルに対抗
原油先物:
石油需要が新型コロナ前に戻ることはない エコノミストが悲観予想
その他:
中国の税務ソフトにスパイウェア
ドイツで実験のため「何もしない学生」を募集
IEがPC内にあるだけでウイルス感染の危険
主要指標終値
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/0/2/-/img_02c59b85ee88d964dc1963d562302caa52339.jpg)
本日の注目通貨
ドル/円:トランプ大統領が「行動不能」になった場合はどうなる?
トランプ大統領が、ジョンソン英首相(4月にコロナに感染して入院)の時のような同情票を集められるかは疑問です。マスク着用などを拒否してきたトランプ大統領は、ある意味自業自得な面もあり、特に米国の感染者は世界最大であり死亡率も高い状況が続くなかではトランプ政権のコロナ対策への批判は強く、同情票が急増する可能性は低いと見られています。
万が一、トランプ氏が大統領として職務を遂行できない状態に陥った場合には、代わってペンス副大統領(陰性)が大統領となり、大統領選を戦うことになります。副大統領はポンペオ米国務長官(陰性)。(もしペンス氏が行動不能になった場合はペロシ下院議長(民主党)が大統領に。)
マーケットは、「バイデン大統領」と米議会における「民主党過半数」というシナリオを急速に織り込んでいます。それは、民主党の大型景気刺激策が早期に成立する期待と強め、米株式市場を上昇させるでしょう。また米長期金利の上昇による日米実質利回り差の拡大で、ドル/円を円安に向かわせる可能性があります。
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本日の注目グラフ
ダウ平均と日経平均の推移(2020年1月 ~ 2020年10月)
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/8/0/-/img_80e921553aa49780369460c291f822de74113.jpg)
NY金先物とNY原油先物の推移(2020年1月 ~ 2020年10月)
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/d/6/-/img_d6c548cf8b609b99df4e34bab908ad7260955.jpg)
10年物 日本国債と米国債 利回り推移(2020年1月 ~ 2020年10月)
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/a/8/-/img_a87eb91e4c206d40a7fe82c14fc5456666272.jpg)
トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/1/9/-/img_191817bc8c307b10da833bc9a2858cf594123.jpg)
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)
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