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リスクオンでゴールド下落、パラジウム上昇…先週の振り返り

トウシル / 2017年10月10日 15時0分

リスクオンでゴールド下落、パラジウム上昇…先週の振り返り

リスクオンでゴールド下落、パラジウム上昇…先週の振り返り<br />

リスクオンでゴールド下落、パラジウム上昇

2017年10月6日(金)掲載分より

 アジアは相変わらず静かで1,274~1,275ドル前後でほとんど動きなし。ロンドンではショートカバー1,279ドルまで上昇しましたが、ニューヨークではほぼ一方的な下げ。1,266ドルとほぼ2カ月ぶりの安値まで下げました。

 ドルインデックスが大きく上げたこと、NYダウも大きく上昇しリスクオンの動きが顕著になっています。ゴールドにとってはネガティブな状況になっています。北朝鮮のニュースがすっかり影を潜めているというのもゴールドが売られる理由ですね。でも忘れてはいけません。とりあえず今晩の米雇用統計。NFP(米非農業部門雇用者数)の予想は昨日も書きましたが8万人増。普段よりも最初から低い数字だけにどういう数字が出てもちょっと反応を読むのは難しいですね。

 パラジウムは大きく上昇して、プラチナとの値差が30ドル近くまで広がりました。やはり需給の状況の差が大きいようですね。この逆転、どれくらい続くでしょうか。

 

小動きで雇用統計待ち

2017年10月5日(木)掲載分より

 やはり小動きに終始でした。アジア時間、ロンドン時間とジワジワとショートカバーのような買いが入り、一時1,282ドルまで上昇。その後のニューヨークで発表された9月のISM非製造業景況指数が、市場予想の55.5を上回る59.8となり、金利上げへの支援材料としてドルが買われ、ゴールドが売られて元戻り。結局昨日の朝とほぼ変わらずのレベルで1日が終わりました。

 民間のADP雇用統計が発表されましたが、NFPの予想が15万人増に対して13.5万人と悪い数字だったものの、こちらには市場はあまり反応しなかったようです。金曜日に発表される米雇用統計では、NFPの予想は8万人増と例外的に少ない数字ですが、(このところは20万人前後)これは米本土を襲った2つのハリケーンの影響です。

 プラチナとパラジウムは昨日、一時再逆転しましたが、ふたたびパラジウムがプレミアムに。やはり需給を考えると、しばらくはパーからパラジウムプレミアムのマーケットが続きそうです。

 

中国休み、雇用統計待ちで静か

2017年10月4日(水)掲載分より

 比較的に静かなマーケットでした。中国が1週間の休み。特に新しい材料もなく、注目は週末の雇用統計となり、他に要因がなければ金曜日まであまり大きな動きはなさそうです。

 

ゴールド続落、パラジウム急落

2017年10月3日(火)掲載分より

 下がりますね。ゴールドは1,300ドルを割らないと見ていた僕は、もうとっくの昔に外しているのですが、まったく北朝鮮という言葉がニュースに出なくなると、ロング筋からの売りが止まりません。

 1年間下げ続けたドルが戻り基調になり、ゴールドの売りに拍車をかけてきています。ラスベガスでの銃乱射事件もテロではないという見方から、マーケットにはインパクトを与えていません。

 ISM製造業総合景況指数が13年ぶりの高水準となったこと、税制改革実現の見通しなどで米経済への楽観が広がり、NYダウも152ポイントの上昇。原油は3週間ぶりの安値。ゴールドは6週間ぶりの安値となり、まさにリスクオンの様相でした。

 

パラジウム急落、プラチナとパーに

2017年10月3日(火)掲載分より

 プラチナを超えたことで達成感があったのでしょうか。昨日は940ドルを超えたあとニューヨークで急落。912ドルまで下がり、プラチナと同値まで落ちました。やはり昨日書いたようにNYMEXにたまっていたロングが利食いに動いたのでしょうか。

 

(池水 雄一)

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