豪ドル、まだ下がる? 豪金利は「マイナス」になる?
トウシル / 2020年10月21日 9時41分
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豪ドル、まだ下がる? 豪金利は「マイナス」になる?
本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは106.13円
↓下値メドは104.90円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
豪ドル高金利、
そんな時代もあったよね
楽天証券が先月末に実施した相場見通しアンケートの結果によると、個人投資家の約31%が、10月の豪ドル/円は「74円より豪ドル安」に動くと予想しています。反対に「78円より豪ドル高」に動くという予想は約16%。「動かないけど、動くなら下がる」というのが全体的なイメージになるでしょう。
10月の豪ドル/円のこれまでの高値は76.52円、安値は74.20円。個人投資家が予想している74.00円下抜けリスクは高まっています。豪ドル/円が今月の安値を更新して74.20円まで売られたのは20日(火曜日)。RBA(豪準備銀行)が弱気姿勢を強めたことが理由です。
先週、RBAのロウ総裁がスピーチを行いましたが、近い将来の利下げの可能性を示す、かなり弱気な内容でした。
スピーチの中でロウRBA総裁はまず、実際のインフレ率が目標範囲内に達してさらに安定するまでは、利上げは行わないことを改めて強調しました。さらに重要なのは、RBAが予想インフレ率よりも「実際のインフレ率」をより重視する方針を示したこと。予防的利上げはせず、豪経済が十分に「過熱する」までインフレを放置することを意味しています。RBAがFRB(米連邦準備制度理事会)型政策を採用したことになります。
また、新型コロナと金融政策との関連ついて、ロウ総裁はロックダウンで経済が停止状態している時期の利下げ効果は低いとの考えを持っています。しかし、経済活動の再開にともない「一段の金融緩和が期待されるのは妥当である」と述べています。つまり、今こそ利下げの時期であることを示唆したといえます。
この日(20日)はケントRBA総裁補佐が発言しましたが、ロウ総裁以上に「弱気」で、短期金利が「マイナス」になっても驚かないと述べています。
RBAはいつ利下げするのか? なぜそれほど弱気なのか? 最新位置情報は「今日の注目通貨」をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース
20日のドル/円のNY市場終値は105.50円
前営業日の終値比+0.07円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
年をとると、人は自分に二つの手があることに気づきます。 ひとつは自分を助ける手 そして、もうひとつは他人を助ける手 - オードリー・ヘップバーン
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
EU(欧州連合)加盟国の半数以上で感染者数増加
米アマゾン、従業員2万人近くがコロナ感染
ドル:
パウエルFRB議長、米国民の58%が評価。トランプ大統領より上 - ギャロップ調査
米国人の9月貯蓄率は17.7%から14.1%に低下 貯蓄を取り崩している状況が明らかに
ダラス連銀総裁「マイナス金利は選択肢にない」
米大統領選:
トランプ大統領「選挙日の後に到着した郵便投票は無効だ」
ユーロ:
ドイツのルフトハンザ航空、リストラを再加速へ
ハンガリーの第2四半期の経常赤字、2008年以来の水準まで悪化
ポンド:
合意なき離脱なら英企業の倒産が増大
円:
みずほFGが週休最大4日制を導入へ 給与は6割で
中国人民元:
国慶節の最初の4日間で4.25億人が国内旅行
NY金先物:
金価格、来年にかけて一段と上昇も 資産分散、債券の代替商品として魅力
その他:
外食自粛のNY、 スーパーの寿司が大人気
チグリス・ユーフラテス川、上流でのダム建設で干上がる恐れ
英国で自粛隔離違反者は最大で140万円の罰金
ビル・ゲイツ「米疾病予防管理センターは、感染症に向き合っていない」
主要指標終値
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/e/c/-/img_ecd9e5d868c90558ac17498ee334975d49088.jpg)
本日の注目通貨
豪ドル/円:マーケットは神経質に
豪ドルをとりまく環境は徐々に悪化中。RBA(豪準備銀行)は、今月の会合で政策金利を0.25%に据え置きました。しかし、11月の利下げの可能性は依然として根強く残っています。
RBAの今年の会合はあと2回。12月の会合の次は来年2月までありません。そこまで悠長に構えている余裕はない。どうせ利下げするなら、(11月後半から始まる)クリスマス商戦に間に合わせて、早めに実施したほうが効果的だろう。ということで、11月利下げ期待が強まっています。
中国との関係悪化も心配材料。豪産牛肉輸入禁止や大麦に対する反ダンピング措置など、中国の「オーストラリアいじめ」が、今年になって特に目立ちます。最近ではオーストラリア産の石炭や綿花の輸入を停止しています。
モリソン豪首相は、中国がアジア太平洋地域で拡大する軍事プレゼンスに対抗する計画の一環として国防軍を増強し、日本をはじめ関係国との連携を深めています。経済的にも外交的にも両国の関係が確実に悪化しているわけで、豪ドルにも影響を与えることになるでしょう。
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トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/c/f/-/img_cf872f747792208d2092ecd286ec5bdd82098.jpg)
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)
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