トリケミカル研究所(コール)が6倍高! 半導体関連が上昇。eワラントランキング
トウシル / 2017年10月10日 16時0分
![トリケミカル研究所(コール)が6倍高! 半導体関連が上昇。eワラントランキング](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushiru/toushiru_2930_0-small.jpg)
トリケミカル研究所(コール)が6倍高! 半導体関連が上昇。eワラントランキング
上昇ランキング
下の表は2017年9月のeワラント価格の上昇率ランキングです。ランキングは実際に取引が可能であった銘柄について、過去の販売価格、買取価格に基づいて試算し、販売価格が0.50円以上であったコール型eワラント、プット型eワラントを対象としています。
![](https://media.rakuten-sec.net/mwimgs/e/4/-/img_e47fa753924500c23d49df29853559eb30137.png)
国内株式を対象とするeワラントのうち、このランキングでトップとなったのはトリケミカル研究所(4369)を対象とするトリケミカル研究所コール第2回。上昇率は、6.47倍となりました。トリケミカル研究所は半導体等製造用の化学薬品製造事業を行っています。世界的に半導体関連株の注目度がアップしたことを受けてトリケミカル研究所の株価が上昇しました。トリケミカル研究所を対象とするeワラントは2銘柄ランクインしていますが、コール第2回は権利行使価格が3,700円、満期が12月という銘柄であり、株価が9月中にこの権利行使価格付近まで上昇したことでこのコール型eワラントは急騰しました。
9月はトリケミカル研究所のみならず、他の半導体関連株も堅調でした。ディスコ(6146)、東京エレクトロン(8035)、SUMCO(3436)、アルバック(6728)のコール型eワラントもランクインしています。
ランキング2位に入ったのはポンド/円を対象とする英ポンドリンク債コール第360回です。この銘柄のほかにもポンド/円を対象とするコール型eワラントが複数ランクインしています。ポンドは9月に大きく上昇しました。9月12日に発表された英国の消費者物価指数が市場の予想を上回り、英国の中央銀行であるBOEが金融緩和の正常化、つまり利上げを示唆したことが背景にあります。
ランキング5位に入ったのは国際石油開発帝石(1605)を対象とする国際石油開発帝石コール第137回です。17位に原油相場を対象とするコール型eワラントがランクインしていることからわかるように、9月の原油相場が堅調でした。原油価格の上昇の恩恵を受ける国際石油開発帝石の株価が上昇しています。
その他の日本株を対象としたeワラントではパナソニック(6752)、任天堂(7974)、ブレインパッド(3655)を対象とするコール型eワラントがランクイン。パナソニック(6752)はEV関連、任天堂(7974)は9月中に年初来高値を更新、ブレインパッド(3655)は量子コンピュータ関連、といった材料で物色対象となり、株価の上昇に伴ってコール型eワラントが上昇しました。
決算発表シーズンにおけるハイリスク・ハイリターン投資
楽天証券でお取引ができるeワラントは数千円程度の少額から、国内外の株式や株価指数、為替相場、コモディティに投資ができる商品です。対象となっている株式などに比べて値動きが大きいのが特徴です。値動きが大きいため投資元本のすべてを失うリスクはありますが、各銘柄にあらかじめ決められている満期日までに権利行使価格に相場が達する可能性が高まるとランキングのような大きな上昇を期待できます。対象となっている相場の上昇によって上昇が期待できるコール型と相場の下落によって上昇が期待できるプット型があります。
10月からは決算発表が本格化します。個別企業を対象とするeワラントは決算発表をきっかけに大きく上昇することがあります。もちろん、相場が想定と反対に動けば大きな損失となるリスクはあります。決算発表を狙ってeワラントでハイリスク・ハイリターン投資をするなら、ここまでなら損しても良い、というように資金を絞ることでリスク管理をするのも一案でしょう。
なお、決算発表など業績もしくは経営に重大な影響を与えると判断される事実が判明した場合は、eワラントの価格計算に用いる株価を推計できないため、翌日の東京市場の寄り付きまで売買停止となることがありますのでご注意ください。
(eワラント証券)
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