ダウ平均、600ドル超の大幅下落! 米景気対策、成立しても「もう手遅れ」はなぜ?
トウシル / 2020年10月27日 9時43分
ダウ平均、600ドル超の大幅下落! 米景気対策、成立しても「もう手遅れ」はなぜ?
本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは105.48円
↓下値メドは104.19円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
↑上値メド:105.48↓下値メド:104.19
コロナ第3波拡大で米国は「年末に重大な局面」
週明け26日(月曜)のドル/円相場は円安推移。105円を一時抜けて105.06円まで上値を伸ばしたのですが、その後また104円台へ。終値は104.83円。
円安を支える一つの日米金利差拡大の思惑があります。その背景には、バイデン氏の大統領選勝利で、民主党が主導する大型の景気対策の期待があります。
しかしこの日は、景気対策を巡る交渉が進展しないことを嫌気して、NYダウ平均が650ドル安の大幅下落。米長期金利もやや低下して円安の勢いも止まりました。
マーケットは追加景気対策を巡り一喜一憂しています。景気対策が大統領選前までに成立する可能性は低いといわれています。しかし、たとえ今週成立したところで、クリスマス休暇や政治スケジュールを考えると、実施は来年2月以降になるといわれています。米経済に対する不安は消えたとしても、お金が回らない間、実体経済は悪化していきます。景気指数(ソフトデータ)と実際の指標指標(ハードデータ)のかい離が大きくなるでしょう。
景気対策も重要。でもコロナのこと、忘れてない?ドル/円の最新位置情報は「今日の注目通貨」をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース
26日のドル/円のNY市場終値は104.83円
前営業日の終値比+0.11円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
経験とは、あなたに起こったことではない。起こったことに対してあなたのしたことである
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
NY州が陽性率上昇で新たな移動制限を検討 10人以上の集会禁止
米FDA(アメリカ食品医薬品局)、アストラゼネカのコロナワクチン安全性調査を拡大
ドル:
ドルと米10年長期金利の相関関係が低まる
フィラデルフィア連銀総裁「安定的な経済回復には感染率の低下が不可欠」
アトランタ連銀総裁「米経済は鈍化傾向」
米大統領選:
中国からバイデン氏息子への送金、米財務省が証拠を確認か
ユーロ:
欧州会計監査院 中国の投資に警戒呼び掛け
スウェーデン中央銀行「インフレのオーバーシュートは心配していない」
ポンド:
大量失業時代始まるか 英国の休業補償プログラムが10月末で終了
ジョンソン首相「英国は非常に重大な局面に差しかかっている」 コロナ感染拡大で
トルコリラ:
リラ安止まらず トルコ中銀の利上げ観測高まる
豪ドル:
RBA、労働市場に強気見通し
南アランド:
海外にある資金を南アに戻すレパトリが過去最高を記録
その他:
シベリアの気温、5度以上も高く 「8万年に1度未満」の現象が環境破壊で
中国一の富豪に飲料水企業の創業者 ジャック・マー氏抜く
実在しない国番号から着信 詐欺目的、400万円被害も
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:
「米国は、今後数週間のうちに非常に重大局面を迎える。」
新型コロナウイルス第3波が広がるなかで、医療関係者がこのように警告しています。
経済の安定的再開はワクチンに頼るところが大きい。しかし、新型コロナのワクチン接種は間隔をあけて(約1カ月)2回受けなければ免疫ができないといわれています。ワクチンが開発されて配布が始まれば問題解決、とはいかず、それからさらに時間が必要です。経済への影響はそれだけ続くことになります。
新型コロナは4月よりも勢い強めていると医療関係者が指摘しています。年末クリスマス商戦とロックダウンが重なった場合、欧米経済には大打撃。景気対策の実効の遅れとあわせて、大統領選後の為替相場は慎重にフォローする必要があります。
円安方向は重く、円高方向には大きなサポートが少ないため、下がりやすい状況。次のターゲットは104.00円、その下は今年の安値101.17円まで目立ったサポートがありません。
トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)
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