定期預金でも節税できる!iDeCoで何を買えばいいの?
トウシル / 2021年3月14日 5時0分
定期預金でも節税できる!iDeCoで何を買えばいいの?
■iDeCoの基本
その1:節税効果がすごい!「iDeCo(イデコ)」の仕組み。メリット、デメリットは?
その2:30年で14万円の差!?iDeCoのコストは金融機関によって違う!
その3:定期預金でも節税できる!iDeCoで何を買えばいいの?
リスクが怖いなら定期預金。利益を狙うなら投資信託。iDeCoの運用先とは?
iDeCoで運用をはじめるときは、「元本確保型」と「元本変動型」の2つのカテゴリーから商品を選んで組み合わせることになります。
元本確保型商品とは、あらかじめ決められた金利で運用され、満期時に元本と利息が確保される安全性の高い商品を指します。具体的には、定期預金など。安全性を最重視する場合は、月々の掛金の運用先として、元本確保型商品を100%の割合で指定することも可能です。
運用と聞いて、「リスクはとりたくない」「損したくない」という方もいらっしゃるでしょう。そのような場合は、元本保証型の定期預金を選んで、節税メリットだけを得るという方法もあります。
ただ、iDeCoには「運用時の利益は非課税」という大きな節税ポイントがあります。ここを最大限生かして資産を増やすことを考えるのであれば、元本変動型商品の活用も考えたいところです。
元本変動型というのは運用状況に応じて元本の変動がある商品のことです。現状、日本の確定拠出年金制度では現物株式を運用先として指定することができないため、元本変動型の商品というと事実上、「投資信託」になります。
自分で選べてコスト重視ならインデックス型
選べない人は、バランス型
投資信託の運用手法には大きく分けてアクティブとインデックスの2種類があります。
アクティブは、ベンチマーク(運用の良し悪しを計る基準)として掲げられたインデックス(指数)を上回る運用成果を目指すのに対し、インデックスはベンチマークに連動した運用成果を目指します。
インデックス運用は、アクティブ運用のように銘柄選定に伴う調査費用がほとんどかからず、機械的に運用できるため、信託報酬を比較的低く抑えられるという大きなメリットがあります。
それでもなおアクティブ運用という手法が存在するのは、現実の市場が理論通りにはいかないからです。アクティブ運用は、たびたび起こる大きな市場イベントや、市場の転換点を利用して収益の獲得を目指すところに最大の特徴があります。
一般的に、投資対象地域や資産の集中度合が高い国内株式や同不動産(リート)のようなタイプほどアクティブ運用による銘柄選定効果が働きやすく、投資対象地域や資産の分散度合が高いグローバル株式型や同債券型のようなタイプほどインデックス運用が相対的に良好な成績を収める傾向があります。
投資信託を複数本組み合わせるのがわずらわしいと感じる方には、バランス型という選択肢もあります。バランス型は、株式、債券、不動産(リート)など、複数の資産を組み入れて運用を行う「オールインワン」タイプのファンドです。
一般的に運用商品は、大幅な損失を出してしまうと、そのマイナス分を取り戻すために多大なエネルギーを要します。相場の急変時に元本を大きく割り込まないよう、資産配分を自動的に調整してくれるタイプの方が、中長期投資にはより適していると言えるでしょう。
コストを抑えながら自分で考えてバランスよく運用したいならインデックス型。株なのか債券なのか不動産なのか、日本なのかアメリカなのかなど、より明確に投資したい対象があって、より高いリターンを狙いたいなら、アクティブ型を。なかなか選べないという人であれば、オールインタイプのバランス型を選択するという手もあります。
まとめ
- リスクが怖いという人は、定期預金で節税メリットだけとる。
- 利益を狙って資産を増やしたいなら、運用時の利益が非課税になる投資信託。
- コストを抑えてバランスよく運用したいなら、インデックス。
- なかなか選べないならバランス型でお任せ。
■iDeCoの基本
その1:節税効果がすごい!「iDeCo(イデコ)」の仕組み。メリット、デメリットは?
その2:30年で14万円の差!?iDeCoのコストは金融機関によって違う!
その3:定期預金でも節税できる!iDeCoで何を買えばいいの?
(篠田 尚子)
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