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トルコリラが2円を超える大暴落! リラ安暗黒時代に逆戻りか?

トウシル / 2021年3月22日 9時37分

写真

トルコリラが2円を超える大暴落! リラ安暗黒時代に逆戻りか?

本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは109.60

下値メドは108.15

政治が中央銀行の独立性を損ない、政策金利の正常化を妨げるなら、インフレが暴走するリスクがある

 週明け22日の東京市場で、トルコリラが急落しています。エルドアン大統領が先週末にトルコ中銀総裁を更迭したことが理由。

 トルコリラ/円は12.97円でオープン。先週末終値が15.05円なので、リラ安方向に2円以上のギャップが発生しています。(チャートをご覧ください)

 トルコ中銀は先週の政策会合で、政策金利を17%から19%へ引き上げました。市場予想(18%)のさらに上をいくタカ派的利上げでしたが、おかげでリラ安が回避され、トルコリラ/円は14円台前半から15円台まで回復し、マーケットも中銀の利上げを評価していました。ところがエルドアン・トルコ大統領はかなり不満だったようで、またも総裁の首をすげ替えたのです。中銀総裁の更迭は過去2年弱で3度目。投資家がトルコ市場から逃げ出し、底なし沼のリラ安になる、あの暗黒時代へ逆戻りする予感がします。欧州市場がオープンしてからのトルコリラの動きに注意。

 今週は23日と24日にパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)の発言に注目。またベイリー(イングランド銀行)総裁とラガルドECB(欧州中央銀行)総裁も発言します。各中銀のインフレに対する見通しの違いがFXに影響します。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の一言

少なく与える者は、少なく受け取るのである - オグ・マンディーノ

米雇用統計の「ウソ」

 もう少しすると、また次回の米雇用統計発表の日が巡って来ますが、今後の雇用統計は、失業率はもちろんのこと 賃金上昇に再び注目が集まっています。消費と景気の関係は強く、賃金上昇は消費拡大につながります。

 2月の平均労働賃金は前年比+5.3%に上昇。第2四半期の米国の消費拡大を予感させる数字という人もいます。ところが、雇用統計上の平均労働賃金と、実際の昇給とはそれほど関係がないようです。

 平均労働賃金が上昇したのは、コロナによるレイオフで、低賃金で働く接客業などの従業員が大量にデータから外れたことによる統計的な理由でした。実際、コロナ流行直後の2020年4月の平均労働賃金は、3%から8%に急上昇しています。

 最新の雇用データによると、レジャーと接客業の雇用が35.5万人の大幅増。レイオフされた人たちが職場に大量復帰していることを示しています。そうなれば当然、平均値は低下することになる。加えて4月以降はベース効果の影響があるので、前年比の伸び率で大幅下落する予想。平均労働賃金は乱高下の後、結局、現在よりだいぶん低い水準で安定することになるでしょう。一時的な平均労働賃金の上昇をもとにインフレ上昇を期待してはいけないということです。

 

19日の市況

週末19日(金曜)のドル/円は109円をはさんだ円安圏で横ばい

 108.88円でスタートして、高値は109.12円。6営業日連続で109円台を達成しましたが、高値は109.33円(水曜)>109.30円(木曜)>109.12円(金曜)と、3日連続で前日高値より低い(チャート参照)。安値は108.61円で、こちらは4日連続で前日安値より低い。終値は108.88円。

 ユーロ/円は130円台が重く、高値130.00円をつけたあと129.32円まで下落。アストロゼネカ製のワクチンの一時使用停止でEU(欧州連合)接種計画に遅れがでるなかフランスのパリで3度目のロックダウン。欧州経済回復への不安がユーロの重石。

 豪ドル/円は18日(木曜)年初来高値85.45円をつけた達成感で、週末は84.11円まで下落。高値は84.59円まで。先週発表されたオーストラリアの2月雇用統計は予想を上回る強さ。失業率は6.3%から5.8%に大幅に下がっただけではなく、フルタイム従業員が増えパートタイムが減るなど内容も良い。RBA(豪準備銀行)は「雇用市場の回復は遅れ気味」との見解を示していた。一方、原油価格など商品価格の下落が資源通貨の豪ドルにマイナス。米中アラスカサミットで両国の対立が改めて浮き彫りになったことも懸念材料。

 米10年債利回りは一時1.72%まで上昇して1年以上ぶりの高水準。ダウ平均は前日比234.33ドル安の2日続落で終了。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
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今週の注目通貨

ドル/円:今週の予想レンジ ↑109.69円、↓108.18円

 ドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は108.93円。108.93円より上ならばドル買い優勢、108.93円より下ならばドル売り優勢。

 2021年これまでの高値は109.36円、安値は102.59円。レンジは6.77円。平均値は105.98円。

 1日の最大値幅は1.03円、最小値幅は0.18円。平均値幅は0.56円。
先週末のドル/円は平均値より円安で、年終値に比べて5.59円の円安。

111.71円 : 2020年 03月 高値(03月24日)

110.29円 : 2020年 01月 高値(01月17日)

109.98円 : 第4レジスタンス(HBO)
109.85円 : 2020年 06月 高値(06月05日)
109.69円 : 第3レジスタンス
109.40円 : 第2レジスタンス 
109.36円 : 2021年 03月 高値 
109.31円 : 第1レジスタンス

108.93円 : ピボット

108.56円 : 第1サポート
108.47円 : 第2サポート
108.20円 : 2019年 平均値 
108.18円 : 第3サポート

107.89円 : 第4サポート(LBO)

106.70円 : 2020年 平均値 
106.37円 : 2021年 03月 安値 

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

(荒地 潤)

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